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チロシナーゼ活性阻害剤の製造方法

国内特許コード P110001454
整理番号 PA21-019
掲載日 2011年1月17日
出願番号 特願2009-128842
公開番号 特開2010-273598
登録番号 特許第5463075号
出願日 平成21年5月28日(2009.5.28)
公開日 平成22年12月9日(2010.12.9)
登録日 平成26年1月24日(2014.1.24)
発明者
  • 尾関 健二
出願人
  • 学校法人金沢工業大学
発明の名称 チロシナーゼ活性阻害剤の製造方法
発明の概要 【課題】米ヌカ、小麦フスマなどのヘミセルロース含有材料を利用した、チロシナーゼの活性阻害剤ならびにメラニン生成を抑制する薬剤を提供する。
【解決手段】ヘミセルロース高含量植物またはその部分をヘミセルロース分解活性を有する酵素またはβ-グルコシダーゼまたはキシラナーゼ高生産麹菌を用いて処理することを特徴とするチロシナーゼ活性阻害剤を製造し、メラニン色素生成抑制剤、美白用化粧料および食品の褐変防止剤として利用する。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要



チロシナーゼは、アミノ酸であるチロシンの酸化酵素である。チロシンは、チロシナーゼにより、チロシン→ドーパ(L-DOPA)→ドーパキノンへと酸化される。ここで生成したドーパキノンは、化学的に反応性が高く、何段階かの自動酸化過程で、赤色色素であるドーパクロムを経て、黒褐色のポリマーであるメラニン色素となる。メラニンはシミ、ソバカスおよびアザの原因物質である沈着色素である。このため、チロシナーゼ反応を特異的に阻害することができれば、シミやソバカスの原因である、異常なメラニン産生を阻止することが可能と考えられる(非特許文献1)。また、チロシナーゼは果実や野菜などの食品の褐変現象の原因の1つでもある。したがって、チロシナーゼ反応を抑制することにより食品の褐変を抑制することが可能と考えられる。





一方、穀物などの食品を加工・製造した際、副産物として排出される、米ヌカ、小麦フスマは食物繊維質などの豊富な栄養成分を多く含んでいる。しかし、家畜等への飼料や土壌の改良剤などへの使用のみに留まっており、現状として十分な有効活用がなされていない(非特許文献2)。米ヌカ、小麦フスマの食物繊維は、主に植物細胞壁の構成成分であるセルロース、ヘミセルロース、リグニンの3つの成分から構成されている。なかでも、ヘミセルロースは、米ヌカ、小麦フスマ中の食物繊維の主要成分であり、セルロース以外の糖を総称する。これらの糖は多様な構成をしており、結合様式も複雑になっている。細胞壁の主要成分であるセルロースと水素結合、リグニンと共有結合などを形成しており、細胞壁を補強する働きをしている。骨格となる主鎖の糖に側鎖の糖などが結合した構造をしており、それを分解する酵素のヘミセルラーゼは種類が非常に多い。これまでに、ヘミセルラーゼにより分解されて生じたアラビノースとキシロースが血糖値を抑制する効果や抗酸化能を有することは知られていたが、チロシナーゼ活性の阻害に関与することは知られていない。

産業上の利用分野



本発明は、ヘミセルロース含有材料を酵素または麹菌を用いて処理することを特徴とするチロシナーゼ活性阻害剤の製造方法、該方法により得ることができるチロシナーゼ活性阻害剤、それを含むメラニン色素生成抑制剤、美白用化粧料および食品の褐変防止剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ヘミセルロース含有材料をヘミセルラーゼ、ペクチナーゼおよびキシラナーゼから選択
される酵素または麹菌を用いて処理することを特徴とする、チロシナーゼ活性阻害剤の製
造方法。

【請求項2】
ヘミセルロース含有材料が小麦フスマまたは米ヌカである、請求項1記載の方法。

【請求項3】
ヘミセルロース含有材料が小麦フスマであり、酵素がキシラナーゼである、請求項2記
載の方法。

【請求項4】
ヘミセルロース含有材料が米ヌカであり、酵素がヘミセルラーゼおよびペクチナーゼか
ら選択される酵素である、請求項2記載の方法。

【請求項5】
麹菌がβ-グルコシダーゼまたはキシラナーゼ高生産麹菌である、請求項1または2記
載の方法。

【請求項6】
ヘミセルロース含有材料を酵素または麹菌を用いて処理する前に加熱処理するものであ
る、請求項1~5のいずれか1項記載の方法。

【請求項7】
加熱処理がマイクロ波を用いて行われる、請求項6記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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