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植物油廃液の処理方法

国内特許コード P110001607
整理番号 16
掲載日 2011年3月7日
出願番号 特願2000-048060
公開番号 特開2001-232393
登録番号 特許第3412006号
出願日 平成12年2月24日(2000.2.24)
公開日 平成13年8月28日(2001.8.28)
登録日 平成15年3月28日(2003.3.28)
発明者
  • 白井 義人
出願人
  • 九州工業大学長
発明の名称 植物油廃液の処理方法
発明の概要 (57)【要約】【課題】 環境に対して悪影響を及ぼさない植物油廃液の処理方法を提供すること、植物油廃液を有効に利用することにより、従来、廃棄されていた廃液を資源化すること。【解決手段】 植物油廃液を微生物による処理に供し、有機酸を含有する処理懸濁液を得る工程と;前記処理懸濁液を固層および前記有機酸を含有する液層に固液分離する工程と;前記有機酸を含有する液層を濃縮し、有機酸の濃縮液および蒸気を得る工程と;前記有機酸を含有する濃縮液を集積し、化学物質製造のための原料に供する工程と;前記蒸気を凝縮させることにより、処理水を得る工程とを具備する植物油廃液処理方法において、前記固液分離が、前記処理懸濁液を凍結した後、融解し、固層と液層を分離する凍結分離法により行われることと;前記固液分離により得られる固層の少なくとも一部分を前記微生物による処理に再び供することを特徴とする植物油廃液の処理方法。
従来技術、競合技術の概要

近年、環境志向の高まりから、パームオイルのような植物由来の油を原料とする洗剤等が多く製造されている。例えば、パームオイルは、ヤシの実から搾油することにより製造されているが、この製造過程で大量の廃液が副産物として生成する。この廃液は、2万ppm以上の極めて高いCOD値を有しているため、そのまま廃棄したのでは環境に重大な影響を及ぼす可能性がある。

従来、パームオイルの廃液は、ラグーンと呼ばれる長さ数百mから1kmもある処理池において、自然なメタン発酵により処理された後、廃棄されている。しかしながら、このような自然なメタン発酵による処理方法では、廃液のCODを100ppm程度に下げるのに1~2ヶ月の長期間を要し、また、処理能力が不安定であるという欠点を有している。しかも、発酵により生成し、大気中に放出されるメタンガスは、地球温暖化の原因となるため、環境に十分配慮した処理方法とは言い難い。

産業上の利用分野

本発明は、植物油廃液の処理方法に関する。

より詳細には、本発明は、パームオイル廃液のような植物油廃液を微生物により処理することにより有機酸を得、これを化学物質を製造するための原料として有効利用すると伴に、本発明の植物油廃液処理の過程で生じる処理水を環境に悪影響を及ぼさない程度にまで清浄化することのできる植物廃液の処理方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】 植物油廃液を微生物による処理に供し、有機酸を含有する処理懸濁液を得る工程と;前記処理懸濁液を固層および前記有機酸を含有する液層に固液分離する工程と;前記有機酸を含有する液層を濃縮し、有機酸の濃縮液および蒸気を得る工程と;前記有機酸を含有する濃縮液を集積し、化学物質製造のための原料に供する工程と;前記蒸気を凝縮させることにより、処理水を得る工程とを具備する植物油廃液の処理方法において、前記固液分離が、前記処理懸濁液を凍結した後、融解し、固層と液層を分離する凍結分離法により行われることと、前記固液分離により得られる固層の少なくとも一部分を前記微生物による処理に再び供することを特徴とする植物油廃液の処理方法。
【請求項2】 前記植物油廃液が、パームオイル廃液である請求項1に記載の植物油廃液の処理方法。
【請求項3】 前記有機酸を含有する濃縮液の有機酸濃度が、5重量%以上である請求項1または2に記載の植物油廃液の処理方法。
【請求項4】 前記集積した有機酸を含有する濃縮液の量が、有機酸の重量に換算して、100kg以上である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の植物油廃液の処理方法。
【請求項5】 前記有機酸が、低級脂肪酸である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の植物油廃液の処理方法。
【請求項6】 前記集積した濃縮液を原料として供することにより製造される化学物質がケトン、アルデヒド、アルコール、炭化水素化合物あるいはプラスチック、メタン、および水素からなる群から選択される汎用品であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の植物油廃液の処理方法。
【請求項7】 上記凝縮させて得た処理水のCODが、100ppm以下である請求項1ないし6のいずれか1項に記載の植物油廃液の処理方法。
産業区分
  • 処理操作
  • 高分子化合物
  • 微生物工業
  • 液体燃料・油脂
  • 衛生設備
  • 廃水処理
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
詳細は、下記「問合せ先」まで直接お問い合わせください。


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