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生ゴミをリサイクルする方法

国内特許コード P110001612
整理番号 24
掲載日 2011年3月7日
出願番号 特願2002-381840
公開番号 特開2003-260450
登録番号 特許第4006518号
出願日 平成14年12月27日(2002.12.27)
公開日 平成15年9月16日(2003.9.16)
登録日 平成19年9月7日(2007.9.7)
発明者
  • 白井 義人
出願人
  • 国立大学法人九州工業大学
発明の名称 生ゴミをリサイクルする方法
発明の概要 (57)【要約】【課題】 環境破壊を伴うことなく、生ゴミを処分する方法を提供すること。【解決手段】 ポリ乳酸を介する生ゴミのリサイクル方法において、(1)生ゴミをポリ乳酸袋に収容する工程と;(2)前記工程1でポリ乳酸袋に収容した生ゴミを回収する工程と;(3)前記工程2で回収した生ゴミとポリ乳酸袋を殺菌状態にした後に乳酸発酵に供し、乳酸を得る工程であって、前記滅菌状態が、前記ポリ乳酸袋に収容された生ゴミとアルカリ性溶液との混合物を得ることにより創製されるものであり、前記アルカリ性溶液に含有されるアルカリの量が、前記生ゴミを滅菌状態にするために充分であり、かつ生成する乳酸量に対して等モル以下である工程と;(4)前記工程3で得た乳酸からポリ乳酸袋を製造する工程と;(5)前記工程4で製造したポリ乳酸袋に生ゴミを収容する工程とを具備することにより、前記工程1に戻ることを特徴とする生ゴミをリサイクルする方法。
従来技術、競合技術の概要
近年、ゴミの焼却によるダイオキシンの発生を初めとして、ゴミによる環境破壊が大きな問題になっている。家庭やレストラン等の事業所から廃棄される生ゴミについては、これを堆肥化したり、これを原料として乳酸発酵することにより、資源化する試みが成されている。乳酸発酵法により生ゴミを処理する方法は、生成物である乳酸を生分解性プラスチックの原料として用い得ることから、有効な生ゴミの資源化法の一つであると考えられている。
【0003】
しかしながら、家庭や事業所から廃棄される生ゴミは、通常、ポリエチレン等の非生分解性の袋に収容された状態で回収されている。このような生ゴミを乳酸発酵により資源化するためには、予め、生ゴミとポリエチレン袋等を分別するための煩雑な前処理工程が必要となり、生ゴミの資源化コストを上昇させる原因となっている。さらに、分別したポリエチレン袋等は、焼却、埋め立て等により廃棄せざるを得ず、環境破壊の問題は完全には解決されていない。
【0004】
ポリ乳酸袋中で乾燥された生ゴミを原料として乳酸発酵を行うことが非特許文献1に記載されている。この非特許文献1には、ポリ乳酸袋で乾燥された生ゴミに水を加え、間歇pH制御法により自然乳酸発酵を行うことが記載されている。この間歇pH制御法によれば、標準生ゴミであれば乾燥させても覆水することにより自然乳酸発酵ができることが記載されている。また、この非特許文献1には、乳酸菌Lactobacillus rhamunosusを植菌し、発酵pHを酸性側(pH6)に制御することも記載されている。
【0006】
また、生ゴミ等の有機廃棄物を原料にして高い選択性と濃度で乳酸を廉価に生成させることを目的とする、有機廃棄物を原料とする乳酸の製造方法が特許文献1に記載されている。具体的には、この特許文献1には、有機廃棄物を主体とする原料を発酵させて弱酸性とする発酵工程と、弱酸性となった前記原料にアルカリ剤を添加してpHを上昇させるアルカリ剤添加工程とを繰り返して行い、乳酸を製造する方法が記載されている。
【0009】
【非特許文献1】
白井義人、他1名、ポリ乳酸袋中で乾燥された生ゴミを原料とする乳酸発酵、化学工学会秋季大会研究発表講演要旨集、日本、1999年 8月26日、32巻、137頁
【特許文献1】
特開平11-285397号公報
【特許文献2】
白井義人、他2名、生ゴミのL乳酸発酵、化学工学会年会研究発表講演要旨集、日本、1999年、64回、200頁
産業上の利用分野
本発明は、生ゴミをリサイクルする方法に関する。
より詳細には、本発明は、生ゴミをポリ乳酸袋に収容し、これを回収し、回収した生ゴミを乳酸発酵に供することにより乳酸を得、この乳酸を用いてポリ乳酸袋を製造し、このポリ乳酸袋に生ゴミを収容することにより、生ゴミをリサイクルする方法に関する。
特許請求の範囲 【請求項1】 ポリ乳酸を介する生ゴミのリサイクル方法において、
(1)生ゴミをポリ乳酸袋に収容する工程と、
(2)前記工程1でポリ乳酸袋に収容した生ゴミを回収する工程と、
(3)前記工程2で回収した生ゴミとポリ乳酸袋を殺菌状態にした後に乳酸発酵に供し、乳酸を得る工程であって、
前記菌状態が、前記ポリ乳酸袋に収容された生ゴミとアルカリ性溶液との混合物を得ることにより創製されるものであり、前記アルカリ性溶液に含有されるアルカリの量が、前記生ゴミを菌状態にするために充分であり、かつ生成する乳酸量に対して等モル以下である工程と、
(4)前記工程3で得た乳酸からポリ乳酸袋を製造する工程と、
(5)前記工程4で製造したポリ乳酸袋に生ゴミを収容する工程と
を具備することにより、前記工程1に戻ることを特徴とする生ゴミをリサイクルする方法。
【請求項2】 前記殺菌状態が、工程3での乳酸発酵に悪影響を及ぼさない細菌数以下の状態であることを特徴とする請求項1に記載の生ゴミをリサイクルする方法。
【請求項3】 前記アルカリ性溶液が、アンモニア、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、及び炭酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩からなる群から選択されるアルカリ性化合物の水溶液であることを特徴とする請求項1又は2に記載の生ゴミをリサイクルする方法。
【請求項4】 前記工程3の乳酸発酵が、連続法又は半回分法により行われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の生ゴミをリサイクルする方法。
【請求項5】 前記工程3の乳酸発酵が、回分法により行われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の生ゴミをリサイクルする方法。
【請求項6】 前記工程2のポリ乳酸袋に収容された生ゴミが、乾燥状態にあることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の生ゴミをリサイクルする方法。
【請求項7】 前記工程2のポリ乳酸袋に収容された生ゴミが、湿潤状態にあることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の生ゴミをリサイクルする方法。
産業区分
  • 処理操作
  • 衛生設備
  • 容器
  • 廃棄物処理
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
詳細は、下記「問合せ先」まで直接お問い合わせください。


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