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癌ワクチン

国内特許コード P110001630
整理番号 S2008-0142-N0
掲載日 2011年3月8日
出願番号 特願2007-313856
公開番号 特開2009-137857
登録番号 特許第5267969号
出願日 平成19年12月4日(2007.12.4)
公開日 平成21年6月25日(2009.6.25)
登録日 平成25年5月17日(2013.5.17)
発明者
  • 戸田 正博
  • 植田 良
  • 塚田 晃三
出願人
  • 学校法人慶應義塾
発明の名称 癌ワクチン
発明の概要

【課題】腫瘍免疫を効率的に誘導できるペプチド、そのペプチドを含有する組成物、そのペプチド由来の抗原を提示した抗原提示細胞、この抗原提示細胞によって刺激された細胞障害性T細胞、およびこれらのペプチドや細胞を利用した癌ワクチン、および腫瘍の治療方法を提供すること。
【解決手段】特定の配列を有するペプチド、そのペプチドを含有する組成物、そのペプチド由来の抗原を提示した樹状細胞などの抗原提示細胞、この抗原提示細胞によって活性化された細胞障害性T細胞などのT細胞を作製し、特定配列を有するペプチド、抗原提示細胞、細胞障害性T細胞をワクチンとして、腫瘍患者に投与する。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


近年、腫瘍免疫学において、免疫細胞による腫瘍抗原認識機構がかなり解明されてきた。それによると、まず、抗原提示細胞である樹状細胞(dendritic cells または DC)は、細胞内で、腫瘍が発現するタンパク質を分解する際に生じた8~10個のアミノ酸からなる抗原ペプチドを、主要組織適合性抗原複合体(major histocompatibility complex または MHC;ヒトでは、human leukocyte antigen または HLA)と共に細胞表面に提示する。細胞障害性T細胞(cytotoxic T lymphocyte または CTL)は、樹状細胞表面のHLAクラスIに結合した抗原ペプチドを認識し、活性化・増殖し、腫瘍内に侵入し、抗原ペプチドが由来するタンパク質を有する腫瘍細胞に対し細胞障害を生じる(例えば、非特許文献1参照)。



この機構を利用して、腫瘍の治療方法として癌ワクチンが開発されてきた。例えば、腫瘍特異的タンパク質由来の抗原ペプチドを細胞表面に提示する樹状細胞をin vitroで作製し、増殖させ、腫瘍患者に投与したり、その樹状細胞によって教育された細胞障害性T細胞を投与したりすることにより、腫瘍患者の体内で腫瘍免疫を誘導させる。あるいは、腫瘍特異的タンパク質を腫瘍患者に投与し、患者の体内で、腫瘍免疫機構の全過程を誘導させるのである(例えば、非特許文献2~7参照)。



メラノーマ特異的腫瘍抗原については臨床試験における成果が報告されている。例えば、メラノーマ抗原gp100ペプチドをメラノーマ患者に皮下投与し、インターロイキン-2を静脈内投与することにより、42%の患者で腫瘍の縮小が認められている(例えば、非特許文献8参照)。

【非特許文献1】Arch.Surg.(1990)126:200-205

【非特許文献2】Science(1991)254:1643-1647;

【非特許文献3】J.Exp.Med.(1996)183:1185-1192;

【非特許文献4】J.Immunol.(1999)163:4994-5004;

【非特許文献5】Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1995)92:432-436

【非特許文献6】Science(1995)269:1281-1284

【非特許文献7】J.Exp.Med.(1997)186:785-793

【非特許文献8】Nature Medicine(1998)4:321

産業上の利用分野


本発明は、癌ワクチンに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
配列番号1(ALFGDQDTV)または配列番号2(KLGPGVIDL)の配列を有するペプチド。

【請求項2】
配列番号1(ALFGDQDTV)または配列番号2(KLGPGVIDL)の配列を有するペプチドを提示した抗原提示細胞。

【請求項3】
樹状細胞であることを特徴とする請求項2の抗原提示細胞。

【請求項4】
請求項2または3に記載の抗原提示細胞によって誘導され、SOX6を発現する細胞を認識する細胞障害性T細胞。

【請求項5】
SOX6を発現する細胞が腫瘍細胞であることを特徴とする請求項4の細胞障害性T細胞。

【請求項6】
前記腫瘍細胞が、グリオーマ細胞、ニューロブラストーマ細胞、膵臓癌細胞、肝癌細胞、肺癌細胞、膵癌細胞、食道癌細胞、メラノーマ細胞、前立腺癌細胞、乳癌細胞、腎癌細胞、胃癌細胞、大腸癌細胞、または白血病細胞であることを特徴とする請求項細胞障害性T細胞。

【請求項7】
配列番号1(ALFGDQDTV)を有するペプチドまたは配列番号2(KLGPGVIDL)を有するペプチドのいずれか又は両方のペプチドを含有する癌ワクチン。

【請求項8】
請求項2または3に記載の抗原提示細胞を含有する癌ワクチン。

【請求項9】
請求項4~のいずれかに記載の細胞障害性T細胞を含有する癌ワクチン。

【請求項10】
神経膠腫(グリオーマ)、神経芽腫(ニューロブラストーマ)、膵臓癌、肝癌、肺癌、膵癌、食道癌、黒色腫(メラノーマ)、前立腺癌、乳癌、腎癌、胃癌、大腸癌、または白血病に対する癌ワクチンであることを特徴とする請求項7~のいずれかに記載の癌ワクチン。

【請求項11】
ヒト以外の脊椎動物に対し、請求項7~10のいずれかに記載の癌ワクチンを用いた腫瘍の治療方法。
産業区分
  • 有機化合物
  • 薬品
  • 微生物工業
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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