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ベッドの柵に装着するための保護カバー装置

国内特許コード P110001698
整理番号 P10-0934
掲載日 2011年3月14日
出願番号 特願2010-292898
公開番号 特開2012-139298
登録番号 特許第5354550号
出願日 平成22年12月28日(2010.12.28)
公開日 平成24年7月26日(2012.7.26)
登録日 平成25年9月6日(2013.9.6)
発明者
  • 海津 聖彦
  • 水野 雅子
出願人
  • 学校法人日本医科大学
発明の名称 ベッドの柵に装着するための保護カバー装置
発明の概要

【課題】ベッドの柵に取り付ける保護カバーの衝撃緩和性、着脱性、通気性、採光性、外部からの観察可能性、不使用時に収納スペースの節約性を改善すること。
【解決手段】軟質性材料からなる中空の気密室と、該気密室に気体を供給する若しくは該気密室から気体を排出するための栓と、前記保護カバー部材の前面から後面に貫通する複数の通気孔と、を備えて、ベッドの柵に装着することにより、ベッドの柵に衝突した際の衝撃を緩衝するカバー装置。
【選択図】図5

従来技術、競合技術の概要


入院治療中の小児、特に乳幼児は、安静中であっても不機嫌さのあまり突如として後ろに反り返ることで転倒したり、機嫌が良好な時でもサークルベッド内で立ち上がった際にマットレス状の床面の柔らかさによってベッド柵内で転倒し、ベッド周囲の柵に頭部を打撲することがある。



また、易出血性疾患(血小板減少性紫斑病や血友病、白血病等)の患児、あるいは一般疾患でも不穏・興奮状態にある患児の場合、ベッド柵との接触でも紫斑をさらに悪化させる場合が考えられる。



さらに、成人のベッドでも同様に易出血性の患者や、寝たきり状態の患者でのベッド柵に強打した場合の怪我といった事故が見受けられる。



上記のような場合に、乳幼児や患者の安全を守る上で、病院ではベッドの柵の内側にソフトで弾力性のあるカバー板を置くことや、柵に柔らかいものを巻きつけるなどの保護が行われている。このカバー板でベッド内を囲むと、光と風を遮るので、上から覗き込まないとベッド内の様子がわからなくなること、通風性が悪くなることの問題点があった。更に、ベッドから取り外した後のカバー板の保管にスペースを要するという欠点もあった。



上記の問題点を解決するため、簡易な方法としてはベッドの柵にタオルを巻きつけることにより緩衝層を形成することを行ったりするが、この方法ではスタッフ3~4人がかりで最低3時間を要する作業となるので通常勤務内での作業負担は重く、さらにタオルなどの巻きつけは作業者の技量に左右される上、いったん作成すると簡単に着脱することができないという問題点があった。



特許文献1は、名称を「病院用・介護用ベッド」とする考案について、ベッド本体の両サイドに一列に連ねられて立設されている転落防止用柵の間隔を3cm以下とし、かつ、該転落防止用柵に緩衝部材を装着した病院用・介護用ベッドを記載している。ここでは、ベッドの柵を形成する2cmのパイプに巻かれたゴム、プラスチック等の緩衝材と、その表面を保護する被覆材により、外径が3~4cmの緩衝部材を形成しているが、この方法でも、作業負担は重く、かつ、簡単に着脱することができないという問題点がある。



特許文献2は、名称を「折り畳み型側柵取り付け用ガード手段」とする発明について記載しているが、この発明は、ベッドの折り畳み型側柵が起伏可能に取り付けられた複数の支柱を有しているので、サイドフレーム上に倒すときに、支柱間に布団などが挟まったりすると、それ以上折り畳むことができないこと、使用者の手足などを挟んだりすると、思わぬ怪我をするおそれがあることの解決を課題として、ベッド側面に装着した保持枠体にスクリーン部材を引き出し/巻き取り可能に保持する構成とし、このスクリーン部材の先端側に係止部材を設け、前記保持枠体からスクリーン部材を引き出してスクリーン部材を折り畳み側柵の上部横部材に掛け渡すと共に、スクリーン部材先端の係止部材を前記保持枠体に係止させて張設するようにしたものである。それゆえ、このスクリーン部材は、折り畳み型側柵の支柱間に布団や使用者の手足等が挟まることを防止するものであって、ベッドに収容された人の頭部等が支柱に強打した際の緩衝機能を有するものではない。



特許文献3は、名称を「ベッド装置におけるサイドクッション部材」とする発明について記載しているが、この発明は、ベッドの側柵が剥き出しの状態の金属部材で構成されることが多いので、使用者が就寝時等に金属部材にぶつけたりして、怪我するおそれがあり、見た目にも温かみのないものであったことの解決を課題として、ベッド装置の頭側寄りおよび足側寄りにおけるサイドフレーム上に装着される、例えばポリウレタン、ポリエステル等の樹脂を用い、その表皮としてビニルレザー等を積層したパネル状本体からなるサイドクッション部材である。それゆえ、通風性や透明性は全く考慮されていない。



特許文献4は、名称を「側柵用カバー装置」とする発明について記載しているが、この発明は、ベッドの倒伏可能な側柵の支柱間の隙間に利用者の身体等が挟み込まれることを防止するために、柔軟かつ透視可能な材料によって下端が開放した袋状に形成され、側柵に着脱可能に装着されるカバー本体であって、その下端部の少なくとも上記側柵の折り畳み方向の後端側には、折り畳まれた側柵を起立させたときにカバー本体を下端方向へ付勢するおもりを設けたものである。それゆえ、このカバー本体は、特許文献2と同様に、ベッドに収容された人の頭部等が支柱に強打した際の緩衝機能を有するものではない。

産業上の利用分野


この発明は、小児用、介護用、病院用等の各種のベッドの柵に装着して、該柵に人の体の一部が不測に接触又は衝突した際に、その衝撃を緩衝して人体を保護するための保護カバー装置に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
ベッドの柵に衝突した際の衝撃を緩衝する保護カバー部材であって、
該保護カバー部材をベッドの柵に装着した際に該柵の横桟方向に並行するように、それぞれ複数の第一部分及び第二部分を構成する軟質性材料からなる中空の気密室と、
該気密室に気体を供給する若しくは該気密室から気体を排出するための栓と、
前記保護カバー部材の前面から後面に貫通する、前記第二部分に設けられた複数の通気孔と、を備え
前記第一部分の厚みが前記第二部分の厚みに比較して大きくなるように形成され、それにより、外力を受けて前記第二部分で曲げられるように形成されている保護カバー部材から成ることを特徴とするベッドの柵に装着するためのカバー装置。

【請求項2】
前記保護カバー部材の少なくとも一部が透明性材料から成ることを特徴とする請求項1に記載されたベッドの柵に装着するためのカバー装置。

【請求項3】
前記保護カバー部材を複数備え、該複数の部材を接続する接続部材を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載されたベッドの柵に装着するためのカバー装置。
産業区分
  • 家具
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2010292898thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


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