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5-HETEを含有する抗HCV剤およびその利用 コモンズ

国内特許コード P110001722
整理番号 S2008-0869-N0
掲載日 2011年3月14日
出願番号 特願2008-225325
公開番号 特開2010-059080
登録番号 特許第5403581号
出願日 平成20年9月2日(2008.9.2)
公開日 平成22年3月18日(2010.3.18)
登録日 平成25年11月8日(2013.11.8)
発明者
  • 加藤 宣之
  • 池田 正徳
出願人
  • 国立大学法人 岡山大学
発明の名称 5-HETEを含有する抗HCV剤およびその利用 コモンズ
発明の概要

【課題】新たな抗HCV技術を開発すること。
【解決手段】5S-HETE、5R-HETE、5-oxo-HETEまたは5S-HpETEを含有する組成物を抗HCV剤として提供する。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


C型肝炎ウイルス(HCV)は非A非B型肝炎の原因ウイルスとして1989年に発見同定されたフラビウイルス科に属するRNAウイルスである。HCVは持続感染を成立させるウイルスであることから、HCV感染により引き起こされる肝炎(C型肝炎)は高率に慢性肝炎に移行する。その後、二十数年の経過のなかで肝硬変、そして最終的に肝細胞癌発症に至ることが明らかになっている。



HCV感染者の数は日本国内で約200万人、世界で約2億人と推定されている。最近の社会的問題にもなっているフィブリノゲン製剤によるHCV感染という事態からもわかるように、HCVに感染していることを自覚していないいわゆる無症候性キャリアーも多数存在している。現在、日本国内における肝細胞癌による犠牲者は年間約3.5万人となっており、その8割はHCV感染によるものである。また、その前段階である肝硬変においても年間約2万人が犠牲となっている。したがって、HCVは深刻な感染症を引き起こすウイルスであると言える。



HCVが増殖し、その感染、複製、粒子産生、再感染が繰り返される状態(すなわちHCVの生活環)が再現されるシステムを得ることは、抗HCV技術の開発に非常に有用である。しかしながら、HCVの発見以後、多くの培養細胞や動物を用いて人工増殖システムの開発が試みられたものの、実用的なものは得られなかった。また、HCV感染のモデル動物はチンパンジーのみであり、これに代わる動物は未だ見つかっていない。また、抗HCV剤の開発にあたって、多数のモデル動物(チンパンジー)を用いた薬理試験を実施することができないため、代替の薬効評価システムが必要とされている。



抗HCV剤の開発にあたって、多数のモデル動物(チンパンジー)を用いた薬理試験を容易に実施することができないため、代替の薬効評価システムが必要とされている。このようなシステムとして、全長HCVゲノムの複製システムが開発され、これまでに、3種類のHCV株(N株、Con-1株およびH77株)の全長ゲノムを複製できる細胞(全長HCV RNA複製システム)の樹立が報告されている(非特許文献1~3参照)。また、レポーター遺伝子を含む、HCVゲノムの複製レベルをモニタリングし得るアッセイ系(非特許文献4および特許文献1参照)が開発されている。



また、抗HCV剤を開発するには、HCVタンパク質を評価することも重要である。非特許文献5には、2a遺伝子型に属するJFH1株HCVを用いた感染性HCV粒子産生細胞(HuH-7細胞由来のクローン化細胞)が開示されている。【特許文献1】特開2006-325582号公報(平成18年12月7日公開)【非特許文献1】Blight et al., J. Virol. 77: 3181-3190 (2003)【非特許文献2】Ikeda et al., J. Virol. 76: 2997-3006 (2002)【非特許文献3】Pietschmann et al., J. Virol. 76: 4008-4021 (2002)【非特許文献4】Ikeda et al., Biochem. Biophys. Res. Commun. 329: 1350-1359 (2005)【非特許文献5】Wakita et al., Nat. Med. 11: 791-796 (2005)【非特許文献6】The American Journal of Gastroenterology. 103: 1383-1389 (2008)【非特許文献7】瀬崎ら、肝臓 49巻 1号 22-24頁(2008)【非特許文献8】Yano et al., Antimicrobial Agents and Chemotherapy. 51: 2016-2027 (2007)【非特許文献9】Kapadia et al., Proc. Nat. Acad. Sci. USA 102: 2561-2566 (2005)

産業上の利用分野


本発明は、新規な抗HCV技術に関するものであり、より詳細には、5-HETEを含有する抗HCV剤およびその利用に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
5S-HETE、5R-HETE、5-oxo-HETEまたは5S-HpETEを含有していることを特徴とする抗HCV剤。
【請求項2】
インターフェロンと組み合わせて適用されることを特徴とする請求項1に記載の抗HCV剤。
【請求項3】
5S-HETE、5R-HETE、5-oxo-HETEまたは5S-HpETEを含有していることを特徴とするC型肝炎に対する治療組成物。
【請求項4】
インターフェロン治療を必要とするC型肝炎患者に対して適用されることを特徴とする請求項3に記載の治療組成物。
【請求項5】
インターフェロンをさらに含有していることを特徴とする請求項3に記載の治療組成物。
【請求項6】
5S-HETE、5R-HETE、5-oxo-HETEまたは5S-HpETEを備えていることを特徴とするC型肝炎治療キット。
【請求項7】
インターフェロン治療を必要とするC型肝炎患者に対して適用されることを特徴とする請求項6に記載のC型肝炎治療キット。
【請求項8】
インターフェロンをさらに備えていることを特徴とする請求項6に記載のC型肝炎治療キット。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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