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生分解性中空微粒子およびその製造方法 コモンズ

国内特許コード P110001754
掲載日 2011年3月15日
出願番号 特願2010-147437
公開番号 特開2012-011268
登録番号 特許第5780507号
出願日 平成22年6月29日(2010.6.29)
公開日 平成24年1月19日(2012.1.19)
登録日 平成27年7月24日(2015.7.24)
発明者
  • 小野 努
  • 木村 幸敬
  • 村中 誠
出願人
  • 国立大学法人 岡山大学
発明の名称 生分解性中空微粒子およびその製造方法 コモンズ
発明の概要 【課題】生分解性樹脂を被膜とするマイクロカプセルであって、内部に水溶液等の水相を貯留できる中空部を有するものを製造するための方法を提供する。
【解決手段】所定の脂肪族ポリエステル樹脂(A)を含む油相(O)と水相(W1)とを乳化してW1/Oエマルションを調製し、さらに水相(W2)と乳化しエマルションを調製した後にエマルションに含まれる有機溶媒(o)を留去し、脂肪族ポリエステル樹脂(A)を析出させることにより、脂肪族ポリエステル樹脂(A)で構築された外殻層(II)と、当該外殻層(II)の内部に形成された中空部(I)とからなる構造とを有する中空微粒子を形成させる工程を含み、かつ、水相(W2)は、乳化剤として、所定の脂肪族ポリエステル樹脂(B1)由来のブロックと親水性高分子(B2)由来のブロックとからなるジブロック共重合体(B)を含むことを特徴とする、中空微粒子を製造する方法。
【選択図】図2
従来技術、競合技術の概要


ポリ乳酸は、生分解性を有する脂肪族ポリエステル樹脂として一般的に知られたものであり、それを被膜とし、内部に所定の機能性物質を内包させた微粒子(マイクロカプセル)の開発も進められている。



そのようなポリ乳酸を基材とするマイクロカプセルの製造方法としては、たとえば、W/O/Wエマルションからの油相固化(非特許文献1)、ポリ乳酸マクロモノマーを用いた界
面重合(非特許文献2)、フッ素系アルキル鎖とのブロック共重合体を用いた単分散ポリマーカプセル調製などが報告されている。また、最近では、マイクロバブルを用いた中空ポリ乳酸マイクロカプセルの調製法が報告されているが(特許文献1)、この方法により得られるマイクロカプセルは気体のみを内包するものであり、水溶性の機能性物質等を溶解した水溶液を内包するマイクロカプセルを調製することはできない。

産業上の利用分野


本発明は、ポリ乳酸に代表される生分解性を有する脂肪族ポリエステル樹脂により形成される中空微粒子およびその製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記工程(1b)、工程(2)、および工程(3)を含み、かつ、
下記工程(2)における水相(W2)は、乳化剤として、構成成分のヒドロキシカルボ
ン酸またはジカルボン酸の炭素原子数が2~6である脂肪族ポリエステル樹脂(B1)由
来のブロックと親水性高分子(B2)由来のブロックとからなるジブロック共重合体(B
)を含むことを特徴とする、空微粒子を製造する方法:
[工程1b]構成成分のヒドロキシカルボン酸またはジカルボン酸の炭素原子数が2~6である脂肪族ポリエステル樹脂(A)および酢酸エチルである有機溶媒(o)を含み、さらに飽和溶解量以下の水を含んでいてもよい油相(O)を調製する工程;
[工程2]上記工程(1b)を経た調製物と水相(W2)とを乳化しエマルションを調製する工程;
[工程3]上記工程(2)を経たエマルションに含まれる有機溶媒(o)を留去し、脂肪族ポリエステル樹脂(A)を析出させることにより、脂肪族ポリエステル樹脂(A)で構築された外殻層(II)と、当該外殻層(II)の内部に形成された中空部(I)とからなる構造とを有する中空微粒子を形成させる工程。

【請求項2】
前記工程(2)における乳化がマイクロ流路分岐乳化法により行われる、請求項に記載の製造方法。

【請求項3】
前記水溶性ジブロック共重合体(B)が、HLB値が8以上20未満の範囲にある水溶性ジブロック共重合体である、請求項またはに記載の製造方法。

【請求項4】
前記ジブロック共重合体(B)の構成比率が、前記脂肪族ポリエステル樹脂(B1)由来のブロックの重合度100部に対して親水性高分子(B2)由来のブロックの重合度が0.1~100,000部となる範囲である、請求項のいずれかに記載の製造方法。

【請求項5】
前記水溶性ジブロック共重合体(B)が、GPCで測定した数平均分子量Mnが500~200,000の範囲にあり、重量平均分子量Mwが500~200,000の範囲にあり、かつ分子量分布Mw/Mnが1.00~2.00の範囲にある水溶性ジブロック共重合体である、請求項のいずれかに記載の製造方法。

【請求項6】
前記脂肪族ポリエステル系樹脂(B1)が、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロン酸およびポリブチレンサクシネートからなる群より選ばれる少なくとも1種の脂肪族ポリエステル樹脂である、請求項のいずれかに記載の製造方法。

【請求項7】
前記脂肪族ポリエステル樹脂(B1)が、GPCで測定した数平均分子量Mnが100~200,000の範囲にあり、重量平均分子量Mwが100~200,000の範囲にあり、分子量分布Mw/Mnが1.00~2.00の範囲にある脂肪族ポリエステル樹脂である、請求項のいずれかに記載の製造方法。

【請求項8】
前記親水性高分子(B2)が、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル共重合体の部分加水分解物、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリアスパラギン酸、多糖類、ポリイソプロピルアクリルアミド、ポリスチレンスルホン酸ナトリウムおよびそれらの誘導体からなる群から選ばれた少なくとも1種の親水性高分子である、請求項のいずれかに記載の製造方法。

【請求項9】
前記親水性高分子(B2)が、GPCで測定した数平均分子量Mnが100~200,000の範囲にあり、重量平均分子量Mwが100~200,000の範囲にあり、分子量分布Mw/Mnが1.00~2.00の範囲にある親水性高分子である、請求項のいずれかに記載の製造方法。
産業区分
  • 処理操作
  • その他無機化学
  • 液体燃料・油脂
  • 高分子化合物
  • 混合分離
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2010147437thum.jpg
出願権利状態 登録
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