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ラグスクリューボルトを用いた接合構造

国内特許コード P110001846
整理番号 3164
掲載日 2011年3月18日
出願番号 特願2010-246922
公開番号 特開2012-097483
登録番号 特許第5682057号
出願日 平成22年11月3日(2010.11.3)
公開日 平成24年5月24日(2012.5.24)
登録日 平成27年1月23日(2015.1.23)
発明者
  • 小松 幸平
出願人
  • 国立大学法人京都大学
発明の名称 ラグスクリューボルトを用いた接合構造
発明の概要 【課題】ラグスクリューボルトに長い中空孔を加工する必要がなく、接合された部材を取り替えることなく接合部品のみを容易に交換可能な構成にすることができ、長期安全性の面で危惧がなく、接合された部材に割裂破壊が発生しにくい、ラグスクリューボルトを用いた接合構造を提供する。
【解決手段】外周面におねじが形成され、端面の開口に連通する中空孔の内周面にめねじが形成された第1及び第2のラグスクリューボルト6,8を、開口が露出するように第1及び第2の部材2,4に固定する。回動自在に結合された第1及び第2の金具10,20を介して第1及び第2の部材2,4に引張力が作用して第1及び第2の部材2,4の互いに対向する対向面2t,4t同士が圧着するように、第1及び第2の金具10,20を、第1及び第2のラグスクリューボルト6,8のめねじを利用して第1及び第2の部材2,4に固定する。
【選択図】図4
従来技術、競合技術の概要


従来、ラグスクリューボルトを用いた接合構造が種々提案されている。ラグスクリューボルトは、例えば図14の写真に示すように、棒状の鋼製接合具である。外周には市販のラグスクリューと同一形状のおねじ80が加工されており、端部には開口82が形成され、開口82に連通する中空孔84の内周面にめねじ86が加工されている。ラグスクリューボルトは、開口が露出するように、木材や集成材などの部材にねじ込んで固定しておき、ラグスクリューボルトのめねじにボルトを螺合して、部材や金具を固定する(例えば、特許文献1~3参照)。



ラグスクリューボルトを用いて部材同士を接合すると、初期剛性が大きく、すなわち変形しにくく、終局耐力も大きい。しかし、変形能力が乏しく、ラグスクリューボルトの接合部分(ラグスクリューボルトが部材に接合されている部分)が一度終局耐力に達すると、それ以上変形することはなく、脆性的な破壊を生じる点が大きな欠点であった。



そこで、例えば図15の断面図に示すように、ラグスクリューボルト111の中空孔を長くし、ラグスクリューボルト111のめねじに螺合するボルト113を長くして、ボルト113の大きな軸方向伸び変形に期待して、接合部に変形能力を付与する方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。

産業上の利用分野


本発明はラグスクリューボルトを用いた接合構造に関し、詳しくは、木材や集成材などの部材を接合するためにラグスクリューボルトを用いる接合構造に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
棒状の形状を有し、外周面におねじが形成され、端面に開口が形成され、該開口に連通する中空孔を有し、該中空孔の内周面にめねじが形成された第1のラグスクリューボルトと、
棒状の形状を有し、外周面におねじが形成され、端面に開口が形成され、該開口に連通する中空孔を有し、該中空孔の内周面にめねじが形成された第2のラグスクリューボルトと、
前記第1のラグスクリューボルトの前記開口が露出するように前記第1のラグスクリューボルトの前記おねじがねじ込まれて、前記第1のラグスクリューボルトが固定された第1の部材と、
前記第2のラグスクリューボルトの前記開口が露出するように前記第2のラグスクリューボルトの前記おねじがねじ込まれて、前記第2のラグスクリューボルトが固定された第2の部材と、
回動自在に結合された第1及び第2の金具と、
前記第1の部材に固定された前記第1のスクリューボルトの前記めねじに螺合する第1のボルトと、
前記第2の部材に固定された前記第2のスクリューボルトの前記めねじに螺合する第2のボルトと、
を備え、
前記第1の金具は、前記第1の部材に固定された前記第1のスクリューボルトの前記めねじと前記第1のボルトとの螺合を利用して前記第1の部材に固定され、
前記第2の金具は、前記第2の部材に固定された前記第2のスクリューボルトの前記めねじと前記第2のボルトとの螺合を利用して前記第2の部材に固定され、
前記第1及び第2のボルトの増し締めによって前記第1及び第2のボルトに初期張力が与えられ、前記初期張力によって、回動自在に結合された前記第1及び第2の金具を介して前記第1及び第2の部材に引張力が作用して前記第1及び第2の部材の互いに対向する対向面同士が圧着し、前記第1及び第2の部材が接合されたことを特徴とする、ラグスクリューボルトを用いた接合構造。

【請求項2】
接合された前記第1及び第2の部材を含む平面と平行に、前記第1及び第2のラグスクリューボルトが延在し、
当該平面に対して垂直方向に、そのまわりに前記第1及び第2の金具が回動する中心軸が延在することを特徴とする、請求項1に記載のラグスクリューボルトを用いた接合構造。

【請求項3】
前記第1及び第2の部材が接合されたときに、前記第1及び第2のラグスクリューボルトの中心線が一致することを特徴とする、請求項1又は2に記載のラグスクリューボルトを用いた接合構造。

【請求項4】
少なくとも2組の前記第1及び第2のラグスクリューボルトと前記第1及び第2の金具が、前記第2の部材の中心線に関して両側に、各組の前記第1及び第2のラグスクリューボルトの中心線が前記第2の部材の前記中心線と平行になるように配置されたことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一つに記載のラグスクリューボルトを用いた接合構造。

【請求項5】
前記第1のボルトは、前記第1のラグスクリューボルトの前記めねじに螺合するおねじが形成された軸部と、該軸部の一端に結合された頭部とを有し、
前記第2のボルトは、前記第2のラグスクリューボルトの前記めねじに螺合するおねじが形成された軸部と、該軸部の一端に結合された頭部とを有し、
前記第1の金具に、前記第1のボルトの前記軸部の挿通は許容し、前記第1のボルトの前記頭部の挿通は阻止する貫通孔が形成され、
前記第2の金具に、前記第2のボルトの前記軸部の挿通は許容し、前記第2のボルトの前記頭部の挿通は阻止する貫通孔が形成され、
前記第1のボルトは、前記第1のボルトの前記軸部が前記第1の金具の前記貫通孔に挿通され、前記第1の部材に固定された前記第1のラグスクリューボルトの前記めねじに前記第1のボルトの前記軸部に形成された前記おねじが螺合することにより、前記第1のボルトの前記頭部が前記第1の金具を前記第1の部材の前記対向面に押圧して、前記第1の金具を前記第1の部材に固定し、
前記第2のボルトは、前記第2のボルトの前記軸部が前記第2の金具の前記貫通孔に挿通され、前記第2の部材に固定された前記第2のラグスクリューボルトの前記めねじに前記第2のボルトの前記軸部に形成された前記おねじが螺合することにより、前記第2のボルトの前記頭部が前記第2の金具を前記第2の部材の前記対向面に押圧して、前記第2の金具を前記第2の部材に固定することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一つに記載のラグスクリューボルトを用いた接合構造。

【請求項6】
前記第1及び第2の金具が結合ピンを介して回動自在に結合されたことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一つに記載のラグスクリューボルトを用いた接合構造。

【請求項7】
接合された前記第1の部材と前記第2の部材との間に、互いに圧着する前記第1及び第2の部材の前記対向面を横断するように、ダボが挿入されたことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一つに記載のラグスクリューボルトを用いた接合構造。
産業区分
  • 建造物
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2010246922thum.jpg
出願権利状態 登録
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