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薬剤を識別するための器具およびその利用 コモンズ 実績あり

国内特許コード P110001854
整理番号 10-2
掲載日 2011年3月18日
出願番号 特願2011-048068
公開番号 特開2012-183182
登録番号 特許第5645019号
出願日 平成23年3月4日(2011.3.4)
公開日 平成24年9月27日(2012.9.27)
登録日 平成26年11月14日(2014.11.14)
発明者
  • 前田 初男
  • 石崎 真紀子
  • 岡本 幾子
出願人
  • 学校法人兵庫医科大学
  • 国立大学法人 大阪教育大学
発明の名称 薬剤を識別するための器具およびその利用 コモンズ 実績あり
発明の概要 【課題】一包化調剤の鑑査における薬剤師の負担を、容易にかつ安価に軽減させる。
【解決手段】マンセル表色系で2.5≦Vavg<5.5の範囲内である平均明度(Vavg)を有する有色の領域の上に複数の薬剤を配置することによって薬剤を識別する。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


近年、複数の薬剤を組み合わせて用いる多剤併用療法が行われており、患者1人当たりに処方される薬剤種類数が近年増加する傾向にある。特に65歳以上の高齢者では、その傾向が顕著であり、後期高齢者(75歳以上)では、1件当たりの平均薬剤種類数は4種類以上である。また、75歳以上で5種類以上の処方薬を調剤される患者の割合は4割以上であり、約4分の1の患者が7種類以上の薬剤を処方されている。



複数種の薬剤を服用する場合、従来は、個別にシート包装された薬剤が用量や服用日数に応じて患者に渡され、服用する際に、患者自身が、薬剤の種類や個数を選別していた。しかし、服用する際に患者が間違えないようにするために、一度に服用する医薬を一体化した「一包化調剤」の利用が増加している。一包化調剤では、服用1回分の複数の薬剤が、1つの薬包に入れられている。このため、一包化されることによって、薬剤が誤って服用されることが少なく、特に高齢者において服用が容易であるという利点がある。



一度に服用する薬剤を1回分ずつまとめる、一包化のための装置も開発されている。しかし、一包化調剤が増えてきている現状において、一包化包装における調剤エラーは大きな医療事故にもなりかねない。一包化包装の装置における調剤エラーの可能性を完全に排除することは困難であるので、調剤後に十分な鑑査を行うことが重要である。現在では、包装された個々の薬剤を薬剤師が目視で識別することによって、薬の入れ違いがないかを鑑査している。しかし、鑑査の作業は、膨大な時間を費やす上に集中力を要する作業であり、薬剤師の負担を大きくさせている。



調剤後の鑑査を補助する装置も開発されている。このような装置としては、薬剤の形状や色を識別する装置、カメラ(CCD、C-MOS等)で拡大撮影した可視光画像を表示する装置が挙げられる。しかし、可視光画像を用いたとしても、最終的には薬剤師の目視で鑑査することが必要となる。また、外観が類似した薬剤が多数存在するので、形状や色に基づいて識別することは容易でない。このように、従来の技術は、薬剤師の負担を大幅に低減させるものとはいえない。



特許文献1には、薬剤に固有の電磁波周波数特性を用いて薬剤を判別する薬剤判別システムが開示されている。特許文献2には、テラヘルツ波照射時の応答と可視光画像情報に基づき薬剤の種類を識別する、一包化包装された薬剤の種類や数をそのままの状態で判別するための薬剤の識別方法及び識別装置が開示されている。

産業上の利用分野


本発明は、薬剤を識別するための器具およびその利用に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
薬剤を保持する薬剤保持部を備えており、
該薬剤保持部における、薬剤を配置する面に、有色の領域が設けられており、
該領域内の平均明度(Vavg)が、2.5≦Vavg<5.5の範囲内である
薬剤を識別するための器具。

【請求項2】
前記領域内の平均彩度(Cavg)が、Cavg<4である、請求項1に記載の器具。

【請求項3】
前記領域が、単一の明度および単一の彩度からなる第1の色を有する材料からなる、請求項1または2に記載の器具。

【請求項4】
網目模様の罫線が前記領域内に形成されており、
該罫線に囲まれた個々の領域の色が、単一の明度および単一の彩度からなる第1の色であり、
該罫線が第2の色からなり、
第1の色の明度(V)が、1≦V<4.5の範囲内であり、
第1の色の彩度(C)が、C<4である、請求項1または2に記載の器具。

【請求項5】
前記領域が、単一の明度および単一の彩度からなる第1の色を有する塗装によって形成されている、請求項1または2に記載の器具。

【請求項6】
網目模様の罫線が前記領域内に形成されており、
該罫線に囲まれた個々の領域が、単一の明度および単一の彩度からなる第1の色を有する塗装によって形成されており、
該罫線が第2の色を有する塗装によって形成されており、
第1の色の明度(V)が、1≦V<4.5の範囲内であり、
第1の色の彩度(C)が、C<4である、請求項1または2に記載の器具。

【請求項7】
第1の色の彩度(C)が、C<0.55である、請求項3~6のいずれか1項に記載の器具。

【請求項8】
前記領域の平均彩度(Cavg)が、Cavg<0.55である、請求項2または7に記載の器具。

【請求項9】
前記領域の表面上に光沢が付与されている、請求項1~8のいずれか1項に記載の器具。

【請求項10】
前記領域の表面上に微小突起が複数形成されている、請求項1~9のいずれか1項に記載の器具。

【請求項11】
シート形状である、請求項1~10のいずれか1項に記載の器具。

【請求項12】
請求項11に記載の器具、および
該器具が配置される面を有している容器
を備えている、薬剤を識別するためのキット。

【請求項13】
請求項3または5に記載の器具、および
該器具の前記領域上に重層するための透明シート
を備えている、薬剤を識別するためのキット。

【請求項14】
前記器具および前記透明シートが配置される面を有している容器
をさらに備えている、請求項13に記載のキット。

【請求項15】
2.5≦Vavg<5.5の範囲内である平均明度(Vavg)を有する有色の領域の上に複数の薬剤を配置する工程を包含する、薬剤を識別する方法。
産業区分
  • 薬品
  • 治療衛生
  • 運動娯楽用
  • 家具
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録


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