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薬物送達複合体 新技術説明会

国内特許コード P110002034
整理番号 S2008-0879-N0
掲載日 2011年3月28日
出願番号 特願2008-224118
公開番号 特開2010-059064
登録番号 特許第5382682号
出願日 平成20年9月1日(2008.9.1)
公開日 平成22年3月18日(2010.3.18)
登録日 平成25年10月11日(2013.10.11)
発明者
  • 佐々木 均
  • ▲黒▼▲崎▼ 友亮
  • 北原 隆志
  • 藤 秀人
出願人
  • 国立大学法人 長崎大学
発明の名称 薬物送達複合体 新技術説明会
発明の概要

【課題】生体への障害性が少なく、かつ目標部位の細胞に選択的に薬物を送達し得る薬物送達システムを提供する。
【解決手段】薬物とカチオン性分子との複合体およびそれを内包するアニオン性分子を含有し、実質的に非荷電であるか負の表面電荷を有する薬物送達複合体であって、該アニオン性分子がγ-ポリグルタミン酸、コンドロイチン硫酸、アルギン酸およびそれらの塩からなる群より選択される、薬物送達複合体。薬物とカチオン性分子との複合体が、薬物とカチオン性分子との自己組織化による複合体、薬物を内包するカチオン性ミセルおよび薬物を内包するカチオン性リポソームからなる群より選択される、薬物送達複合体。好ましくは、薬物は核酸である。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


細胞の表面は負に荷電していることから、正に荷電したカチオン性分子を用いて医薬品の吸収(取り込み)を促進させる方法が盛んに研究されてきた。非ウイルス性ベクターによる遺伝子導入についても様々なカチオン性分子が研究され、高い遺伝子導入効率を有するカチオン性の高分子や脂質が報告されている。しかしながら、その多くは細胞毒性が高く、血液や種々の臓器と非特異的に結合することから、赤血球凝集などの副作用を引き起こし、また遺伝子のターゲッティングも困難であった。これらの問題に対し、ポリエチレングリコール(PEG)などの親水性高分子による修飾を図る方法が考えられたが、血液内での滞留性は改善するもののその立体障害により細胞との接触が低下し、十分な遺伝子発現が得られないという大きな欠点があった。PEG鎖を細胞表面受容体に対する抗体やリガンドで修飾して細胞への送達効率を高める試みも行われてはいるが、成分が複雑化するなどの理由から医薬品としての開発は困難であると予測される。



このようなカチオン性分子の欠点を、アニオン性分子を用いて表面の正電荷を減じることにより克服しようとする試みがなされている。例えば、非特許文献1には、ポリエチレンイミン(以下、PEIと略記する場合がある)とDNAとの複合体を、少量のアルギン酸塩で被覆して表面の正電荷を減じることにより、赤血球凝集や細胞毒性が軽減されたことが記載されている。



一方、アニオン性分子のみを用いた核酸導入試薬についても報告があり、例えば特許文献1には、核酸とポリグルタミン酸とを含む非封入性の製剤を局所投与し、エレクトロポレーションにより筋肉細胞内に導入したことが記載されている。
しかしながら、細胞毒性や赤血球凝集などの副作用がなく、しかも所望の臓器に核酸などの薬物を効率よくターゲッティングでき、且つそこで十分な遺伝子発現をもたらし得る薬物送達システム(DDS)は、未だに開発されていない。【特許文献1】国際公開第01/066149号パンフレット【非特許文献1】Jiang, G. et al., Yao Xue Xue Bao, 41(5): 439-45 (2006)

産業上の利用分野


本発明は新規薬物送達複合体に関する。より詳細には、本発明は、薬物とカチオン性分子との複合体を内包するアニオン性分子を含有してなる薬物送達複合体に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
薬物とカチオン性分子との複合体およびそれを内包するアニオン性分子を含有し、実質的に非荷電であるか負の表面電荷を有する薬物送達複合体であって、該アニオン性分子がγ-ポリグルタミン酸、およびそのである、薬物送達複合体。
【請求項2】
薬物とカチオン性分子との複合体が、薬物とカチオン性分子との自己組織化による複合体、薬物を内包するカチオン性ミセルおよび薬物を内包するカチオン性リポソームからなる群より選択される、請求項1記載の薬物送達複合体。
【請求項3】
薬物が核酸、ペプチド、タンパク質、多糖および低分子化合物からなる群より選択される、請求項1又は2記載の薬物送達複合体。
【請求項4】
カチオン性分子の正電荷を有する官能基と、アニオン性分子の負電荷を有する官能基とのモル比が3:1~1:4である、請求項1~のいずれかに記載の薬物送達複合体。
【請求項5】
アニオン性分子の分子量が10万以下である、請求項1~のいずれかに記載の薬物送達複合体。
【請求項6】
薬物を脾臓に送達させるためのものである、請求項1~のいずれかに記載の薬物送達複合体。
【請求項7】
全身投与可能な請求項1~のいずれかに記載の薬物送達複合体。
【請求項8】
請求項1~のいずれかに記載の薬物送達複合体をインビトロ、またはヒト個体を除く細胞に接触させることを特徴とする、該細胞内への薬物送達方法。
【請求項9】
請求項1~のいずれかに記載の薬物送達複合体をインビトロ、またはヒトを除く哺乳動物に投与することを特徴とする、該動物の細胞内への薬物送達方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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