TOP > 国内特許検索 > 放射線障害防護剤

放射線障害防護剤 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P110002091
整理番号 FU382
掲載日 2011年4月1日
出願番号 特願2010-079150
公開番号 特開2011-207841
登録番号 特許第5553306号
出願日 平成22年3月30日(2010.3.30)
公開日 平成23年10月20日(2011.10.20)
登録日 平成26年6月6日(2014.6.6)
発明者
  • 松本 英樹
出願人
  • 国立大学法人福井大学
発明の名称 放射線障害防護剤 コモンズ 新技術説明会
発明の概要 【課題】放射線被ばくや放射線療法に伴う障害を予防または治療し、生存率を上げる医薬を提供することである。
【解決手段】ニトロプルシドまたはその薬理学的に許容される塩を含有する、放射線障害防護剤。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要



原子力発電所の作業者、非破壊検査員、放射性検査薬を扱う臨床検査技師ならびにレントゲン検査・癌等の放射線療法に従事する医師や診療放射線技師は、わずかな量でも業務中、常に放射線を被ばくしている可能性がある。また、原子力発電所の事故が起きると、作業者の他、周辺地域の住民も一度に大量の放射線を被ばくする可能性がある。

放射線を被ばくすると、生体内に酸素ラジカルが発生し、発生した酸素ラジカルによって、細胞死、突然変異等の障害が引き起こされる。そして、放射線の吸収線量に応じて造血・免疫系、消化器系、呼吸器系、中枢神経系等に障害を生じ、これを原因として被ばく者は死亡する場合がある。





また、放射線療法を受ける癌患者等は、患部に大量の放射線を受けるが、この時、患部周辺の正常組織にも放射線を受けるため、放射線によって生じた酸素ラジカルにより造血・免疫系、消化器系等に障害を生じる場合がある。





このような放射線障害に対して、特許文献1では、2-ピラノン誘導体類が、免疫異常により減少することで知られている特定の血液細胞を増加させることを開示している。また、特許文献2では、1,2-フェニル-1,2-ベンゾイソセレナゾール-3(2H)-オンの投与によって、X線照射されたマウスの生存率が有意に増加することを開示している。しかしながら、これらの剤は、放射線被ばくや放射線療法に伴う障害を防護する放射線障害防護剤としては依然として満足できるものではない。





また、本発明者らによるこれまでの研究により、一酸化窒素が、一過性の放射線抵抗性の獲得や放射線適応応答に関与することが明らかとなり(非特許文献1~4)、特に、一酸化窒素発生剤である硝酸イソソルビドでwtp53細胞を処理すると一過性の放射線抵抗性を獲得することが明らかになった(非特許文献3)。





一方、ニトロプルシドは、公知の一酸化窒素発生剤であり、血圧降下剤として上市されている。また、ニトロプルシドの薬理効果として血中ホモシステイン濃度抑制作用(特許文献3)が知られている。しかし、この化合物が放射線障害を防護する剤として有用であるということは、知られていない。

産業上の利用分野



本発明は、放射線被ばくや放射線療法による放射線障害の防護に有用な医薬に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ニトロプルシドまたはその薬理学的に許容される塩を含有する、放射線障害治療剤(但し、紫外線B波障害治療剤ではなく、セロトニンと併用する場合を除く)。

【請求項2】
放射線被ばくの後60分以内に投与を開始する、請求項1記載の放射線障害治療剤。

【請求項3】
放射線被ばくから1日後以降且つ10日以内に更に1回以上追加投与する、請求項2記載の放射線障害治療剤。

【請求項4】
放射線被ばくの翌日に追加投与する、請求項3記載の放射線障害治療剤。

【請求項5】
放射線被ばくの2日後に更に追加投与する、請求項4記載の放射線障害治療剤。

【請求項6】
放射線被ばくから6~10日後に、更に追加投与する、請求項4または5に記載の放射線障害治療剤。

【請求項7】
1回の投与あたり、ニトロプルシドとして0.9~3.6mg/kgの用量で投与する、請求項1~6のいずれか1項に記載の放射線障害治療剤。

【請求項8】
放射線障害が急性放射線障害である、請求項1~7のいずれか1項に記載の放射線障害治療剤。

【請求項9】
急性放射線障害が造血・免疫系障害である、請求項8記載の放射線障害治療剤。
産業区分
  • 薬品
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記までご連絡ください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close