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浸透物質保持穀類

国内特許コード P110002173
整理番号 S2009-0916-N0
掲載日 2011年4月6日
出願番号 特願2009-171634
公開番号 特開2011-024448
登録番号 特許第5641179号
出願日 平成21年7月22日(2009.7.22)
公開日 平成23年2月10日(2011.2.10)
登録日 平成26年11月7日(2014.11.7)
発明者
  • 北村 進一
  • 中屋 慎
  • 久保 亜希子
  • 犬飼 忠彦
出願人
  • 公立大学法人大阪府立大学
  • 有限会社 IPE
発明の名称 浸透物質保持穀類
発明の概要 【課題】加圧にすることなく、種々の水溶性高分子物質を保持させた米を提供する。
【解決手段】アミロペクチン枝作り酵素(BEIIb)及びアミロース合成酵素I(GBSSI)の両者を欠損させた突然変異米(wx/ae米)に、難消化性デキストリン、アラビノガラクタン、ポリフェノールなどの水溶性高分子物質の水溶液に常圧、室温下で浸漬し、その後60℃以下、好ましくは50℃程度で乾燥させ、高分子物質を浸透・保持した米を得る。
【選択図】図5
従来技術、競合技術の概要


特許文献1(特開2006-180806号公報)には、穀類中のアミロースと親和性が高い外来性アミロース親和性物質を含有させた穀類が開示されている。このような外来性アミロース親和性物質、例えば、難消化性デキストリンやローカストビーンガムなどの水溶性食物繊維を含有させることにより穀類中に存在する澱粉の老化作用が抑制され、炊飯後においても食感がよくなるだけでなく、冷蔵保存後の食感もよい状態に保たれる。また、水溶性食物繊維は消化されないので、食事後の急激な血糖値上昇を抑制する作用を発揮する。従って、このような水溶性食物繊維が有する種々の健康維持ないし疾患予防機能が付与された穀類が提供される。



上記穀類は、外来性アミロース親和性物質を溶解させた水溶液中で穀類を高圧処理、具体的には約100~約9000気圧に加圧することによって製造される。この際、穀類の食感が劣化するのを防止する意味で50℃以下の温度で加圧するのが好ましいとされている。



一方、非特許文献1には、野生種のうるち米からアミロース合成酵素I(GBSSI)とアミロペクチン枝作り酵素IIb(BEIIb)の双方を欠失した二重変異体(wx/ae)米が開示されている。この二重変異体は、GBSSIを欠失したwx変異体とBEIIbを欠失したae変異体を交配して得られた株(変異体)の中から選抜されたものである。



この二重変異体では、胚乳断面のヨウ素染色や米粒のX線回折の結果、アミロペクチンの分子構造が野生種やwx変異体のそれとは異なっていることが示されている。

産業上の利用分野


本発明は、浸透物質保持穀類及びそれを用いた加工食品並びにその製造方法に関する。より具体的には、非加圧状態で高分子などの被保持物質を内部に取り込んだ米、及び被保持物質を取り込ませた状態で炊飯ができる米に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ショ糖含量が脱穀した状態で1.5重量%以上である穀類に、当該穀物内外の浸透圧差を利用して、非加圧下で被保持物質を当該穀物内部に浸透させた後、当該穀物に被保持物質を保持させた物質保持穀類であって、
前記穀類がアミロペクチン枝作り酵素(BEIIb)及びアミロース合成酵素I(GBSSI)の両者が欠損した二重変異体米(wx/ae米)であり、
前記被保持物質は、水溶性物質又は疎水性物質の何れか1種若しくは2種以上である物質保持穀類。

【請求項2】
脱穀した穀類を、重量精白米歩合が85%以上90%以下となるように胚芽や糠などの穀物表面層を除去した後、15℃の水に浸漬して透析平衡に達した時の吸水力が1.5以上である穀類に、当該穀物内外の浸透圧差を利用して、非加圧下で被保持物質を当該穀物内部に浸透させた後、当該穀物に被保持物質を保持させた物質保持穀類であって、
前記穀類がアミロペクチン枝作り酵素(BEIIb)及びアミロース合成酵素I(GBSSI)の両者が欠損した二重変異体米(wx/ae米)であり、
前記被保持物質は、水溶性物質又は疎水性物質の何れか1種若しくは2種以上である物質保持穀類。

【請求項3】
前記被保持物質が分子量300以上の水溶性物質である請求項1又は2に記載の物質保持穀類。

【請求項4】
前記水溶性物質が難消化性デキストリン、アラビノガラクタン、ポリフェノールプルランのいずれかである請求項3に記載の物質保持穀類。

【請求項5】
前記被保持物質が水に分散可能である疎水性物質である請求項1又は2に記載の物質保持穀類。

【請求項6】
前記被保持物質が保持される前の穀類に対し1重量%以上の量で保持された請求項1~5の何れか1項に記載の物質保持穀類。

【請求項7】
請求項1~6の何れか1項に記載の物質保持穀類の製造方法であって、
被保持物質の水溶液又は分散液に穀類を常圧で浸漬する工程と、
前記浸漬された穀類を乾燥する工程を有する物質保持穀類の製造方法。

【請求項8】
前記浸漬は常温の被保持物質の水溶液又は分散液が用いられる請求項7に記載の製造方法。

【請求項9】
浸漬された穀類を60℃以下で乾燥する請求項7又は8の何れかに記載の製造方法。

【請求項10】
請求項1~6の何れか1項に記載の物質保持穀類から得られた穀類加工食品。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2009171634thum.jpg
出願権利状態 登録
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