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タンニンのゲル及び高粘性溶液の製造方法 実績あり 外国出願あり

国内特許コード P110002394
整理番号 05-047
掲載日 2011年4月15日
出願番号 特願2007-502617
登録番号 特許第4677567号
出願日 平成18年2月8日(2006.2.8)
登録日 平成23年2月10日(2011.2.10)
国際出願番号 JP2006302133
国際公開番号 WO2006085541
国際出願日 平成18年2月8日(2006.2.8)
国際公開日 平成18年8月17日(2006.8.17)
優先権データ
  • 特願2005-034366 (2005.2.10) JP
  • 特願2005-214235 (2005.7.25) JP
発明者
  • 松尾 友明
出願人
  • 国立大学法人 鹿児島大学
発明の名称 タンニンのゲル及び高粘性溶液の製造方法 実績あり 外国出願あり
発明の概要

タンニンに新たな物性を付与し、タンニンの有効利用を図る。
本発明は、タンニン水溶液に、第1のゲル化剤としてホウ酸、リン酸及びそれらの水溶性塩から選ばれる少なくとも1種を加え、混合した後、第2のゲル化剤としてアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩を加え、撹拌することを特徴とするゲル又は高粘性溶液の製造方法に関する。

従来技術、競合技術の概要


タンニンは、植物の幹、皮、葉、実等から抽出される天然物であり、一般に皮なめし剤として用いられている環境に優しい物質である。タンニンには、ピロガロール系の加水分解型タンニンとカテコール系の縮合型タンニンがある。加水分解型タンニンは比較的低分子であることも手伝って、漢方薬など多くの植物材料から単離、同定が進み、基礎的な研究がほとんどこの型のタンニンだけを用いてなされていた。一方、縮合型タンニンは明確には同定されていなかった。1989年Weingesは無色の植物抽出物を酸で加熱した際にアントシアニジンを生じる物質をプロアントシアニジンと名づけた。そして構成成分がflavan-3-olsで複数の連結したフラボノイド単位からなる物質をプロアントシアニジンと定義づけた。従来縮合型タンニンと呼ばれていた多くの果実成分の実体がプロアントシアニジンポリマーであることが明らかにされ、縮合型タンニン(プロアントシアニジンポリマー)に関する研究が多くなされている。



前記タンニンの原料となる植物は植林等により供給することができ、前記植林のサイクルは、例えば、南アフリカのブラックワットルの場合、10年サイクルといわれている。従って、前記タンニンは、南洋材の伐採のように地球環境に負荷をかけることなく永続的に供給することができ、石油製品から製造される合成樹脂等のように資源の枯渇を顧慮する必要もない。



タンニンの用途としては、シックハウス症候群、化学物質過敏症等の問題があるホルムアルデヒド系接着剤に代わる接着剤として、木材から抽出される天然樹脂の1種であるタンニンの水溶液を水性接着剤として用いることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。



しかしながら、前記タンニンの水溶液自体を前記水性接着剤として用いるときには、被着材に対して十分な接着力を得ることが難しいという不都合がある。



また、これまでのタンニンの用途は限られており、資源の豊富なタンニンの有効利用が望まれている。

【非特許文献1】矢崎義和、「木質用天然物(タンニン)系接着剤」、日本接着学会誌、2001年、第37巻、第12号、第25~30頁

産業上の利用分野


本発明は、タンニンのゲル及び高粘性溶液の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】 タンニン水溶液に、第1のゲル化剤としてホウ酸、リン酸及びそれらの水溶性塩から選ばれる少なくとも1種を加え、混合した後、第2のゲル化剤としてアルカリ金属又はアルカリ土類金属のハロゲン化物又は乳酸塩を加え、撹拌することを特徴とするゲル又は高粘性溶液の製造方法。
【請求項2】 タンニンが縮合型タンニンである請求項1記載の方法。
【請求項3】 縮合型タンニンがカキタンニンである請求項2記載の方法。
【請求項4】 第1のゲル化剤がホウ酸塩である請求項1記載の方法。
【請求項5】 第1のゲル化剤がリン酸塩である請求項1記載の方法。
【請求項6】 リン酸塩がリン酸水素二カリウムである請求項5記載の方法。
【請求項7】 第2のゲル化剤がアルカリ金属又はアルカリ土類金属のハロゲン化物から選ばれる少なくとも1種である請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】 アルカリ金属又はアルカリ土類金属のハロゲン化物が塩化カリウム、塩化カルシウム及び塩化マグネシウムから選ばれる少なくとも1種である請求項7記載の方法。
【請求項9】 第2のゲル化剤が水溶性のカルシウム塩又はマグネシウム塩である請求項1記載の方法。
【請求項10】 水溶性のカルシウム塩が塩化カルシウムである請求項9記載の方法。
【請求項11】 請求項1記載の方法によって得られるゲル。
【請求項12】 キレート剤で処理することによって可逆的にタンニン水溶液に変換される請求項11記載のゲル。
【請求項13】 請求項1記載の方法によって得られる高粘性溶液。
産業区分
  • 高分子化合物
  • 畜産
  • その他無機化学
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
鹿児島TLOでは鹿児島大学、鹿屋体育大学から特許に関する技術移転を受託しています。
上記の特許・技術に興味を持たれた方はお問合せ下さい。


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