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ボツリヌス毒素遺伝子トランスジェニックフィッシュ

国内特許コード P110002430
整理番号 S2009-1126-N0
掲載日 2011年4月18日
出願番号 特願2009-211821
公開番号 特開2011-055801
登録番号 特許第5527684号
出願日 平成21年9月14日(2009.9.14)
公開日 平成23年3月24日(2011.3.24)
登録日 平成26年4月25日(2014.4.25)
発明者
  • 川上 浩一
  • サスター,マキシミリアーノ
出願人
  • 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構
発明の名称 ボツリヌス毒素遺伝子トランスジェニックフィッシュ
発明の概要 【課題】ボツリヌス毒素の蛋白質や抗体等ではなく、ボツリヌス毒素活性、すなわち神経筋接合部におけるアセチルコリン放出抑制作用を直接検出することのできる動物モデルを提供する。
【解決手段】ボツリヌス毒素をコードする遺伝子が導入され、該遺伝子が発現していることを特徴とするトランスジェニックフィッシュ。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要



ボツリヌス毒素は分子量が15万ほどの蛋白質で、ボツリヌス菌が産生する毒素である。ボツリヌス毒素は神経筋接合部などでアセチルコリンの放出を妨げる働きをするが、作用は末梢性に限られ、筋弛緩・鎮痛作用などが確認されている。

その作用を利用して、医療用医薬品としてAlan B.Scottにより、斜視に対し極めて微量のA型毒素が使用されたのを初め、多くの国で様々な疾患に用いられている。日本国内においてはA型ボツリヌス毒素製剤が注射剤として、1996年に眼瞼痙攣、2000年に片側顔面痙攣、2001年に痙性斜頸、2009年には2歳以上の小児脳性麻痺患者における下肢痙縮に伴う尖足の適応で承認されている。また、2006年まで、B型ボツリヌス毒素の臨床試験も行われていた。米国においては、斜視、痙性斜頸、眼瞼痙攣に加え、多汗症の適応に承認されている。





近年では医療用としてだけでなく、美容外科領域において筋弛緩作用を応用した「皺取り」や「輪郭補正(エラ取り)」の目的で使用されていることが多く、日本国内においても使用されている。

また、過活動性膀胱やアカラシアの治療にもボツリヌストキシンの局所注射が有効というデータがある。





ボツリヌス毒素には、A、B、C、D、E、F及びGの7種類の血清型があり、動物種により、その毒性、強度等が相違し、それぞれの毒性を検出する必要がある(非特許文献1、特許文献1参照)。ボツリヌス毒素の検出方法としては、マウスの腹腔内に毒素を投与し、その死亡を確認する方法、酵素抗体法(ELISA法)、イムノPCR法及び改良エンドペプチダーゼ法が知られている。しかし、マウス試験法は、多数のマウス実験施設が必要である等多くの労力と費用を要するとともに、死亡の確認であるため精度が低い。また酵素抗体法やエンドペプチダーゼ法は、感度の高い抗体が必要であることに加え、蛋白質を検出できるが毒素活性自体を検出できないという欠点がある(特許文献2)。

産業上の利用分野



本発明は、ボツリヌス毒素遺伝子を有するトランスジェニックフィッシュ及びその利用に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
Gal 4をコードする遺伝子、及びUASの下流に配列番号1~4から選ばれる塩基配列のボツリヌス毒素をコードする遺伝子が組み込まれた配列が導入されており、ボツリヌス毒素をコードする遺伝子の発現に基づく麻痺又は運動障害の表現型を生じるトランスジェニックゼブラフィッシュ。

【請求項2】
請求項1記載のトランスジェニックゼブラフィッシュ又はその胚に、被検物質を作用させ、麻痺又は運動障害の程度を検出することを特徴とするボツリヌス毒素活性調節剤のスクリーニング方法。

【請求項3】
酵母転写因子Gal 4をコードする遺伝子が導入されたトランスジェニックゼブラフィッシュ由来の受精卵に、UAS配列の下流に配列番号1~4から選ばれる塩基配列のボツリヌス毒素をコードする遺伝子を組み込んだプラスミドを注入することを特徴とする請求項1記載のトランスジェニックゼブラフィッシュの作製方法。

【請求項4】
酵母転写因子Gal 4をコードする遺伝子が導入されたトランスジェニックゼブラフィッシュと、UAS配列の下流に配列番号1~4から選ばれる塩基配列のボツリヌス毒素をコードする遺伝子が導入されたトランスジェニックゼブラフィッシュとをかけあわせることを特徴とする請求項1記載のトランスジェニックゼブラフィッシュの作製方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録


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