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新規ヒトリンパ球およびその製造方法並びにγδT細胞の増殖方法 コモンズ

国内特許コード P110002443
整理番号 10-01
掲載日 2011年4月20日
出願番号 特願2010-125140
公開番号 特開2011-250711
登録番号 特許第4748491号
出願日 平成22年5月31日(2010.5.31)
公開日 平成23年12月15日(2011.12.15)
登録日 平成23年5月27日(2011.5.27)
発明者
  • 岡村 春樹
  • 李 文
  • 山西 博道
出願人
  • 学校法人兵庫医科大学
  • 山西 博道
発明の名称 新規ヒトリンパ球およびその製造方法並びにγδT細胞の増殖方法 コモンズ
発明の概要


【課題】強いサイトカイン産生能および細胞障害活性を有するとともに、γδT細胞の増殖を促進することができるヒトリンパ球およびその製造方法並びに上記ヒトリンパ球を用いたγδT細胞の増殖方法を提供する。
【解決手段】本発明にかかるヒトリンパ球は、少なくともインターロイキン2およびインターロイキン18によって刺激されてなるヒトリンパ球であって、CD56の発現強度が10以上、かつ、CD11cの発現強度が10以上10以下であり、上記発現強度はフローサイトメトリーによって測定したものである。
【選択図】 図4

従来技術、競合技術の概要


γδT細胞は、メモリータイプのリンパ球であり、感染や腫瘍に対する生体防御において重要な役割を担っている。ヒト末梢血中では、その数は少なく、通常の末梢Tリンパ球のうち1~5%を占めるに過ぎない。γδT細胞の大部分はVγ9Vδ2型で、ペプチドよりもリン酸抗原などに強く反応して活性化され、増殖する。



ヒト末梢血リンパ球からγδT細胞を増殖させるには、インターロイキン2(IL-2。以下、インターロイキンを「IL」と称する)の存在下でビスホスホネートや、イソペンテニルピロリン酸(IPP)誘導体でヒト末梢血リンパ球を刺激するという方法が用いられる。このようにして活性化され、増殖したγδT細胞は、強い抗腫瘍活性をもつことから、癌治療への応用が試みられており、実際、肺転移した癌に対して用いたところ、完全寛解したという報告もある(非特許文献1)。一方、本発明者は、ゾレドロネート、IL-2およびIL-18を用いてVγ9Vδ2T細胞を刺激すると、その増殖が著しく高められることを見出している(特許文献1)。

産業上の利用分野


本発明は新規ヒトリンパ球およびその製造方法並びにγδT細胞の増殖方法に関する。特に、特定の表面抗原を備え、強いサイトカイン産生能および細胞障害活性を有するとともに、γδT細胞の増殖に関与する能力を持つヒトリンパ球およびその製造方法並びに上記ヒトリンパ球を用いたγδT細胞の増殖方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
CD3の発現強度が10以上102.3以下であり、かつ、CD11cの発現強度が10以上10以下であるヒトPBMCsを、インターロイキン2およびインターロイキン18を含む培地中で培養してなる細胞群に含有されるヒトリンパ球であって、
CD56の発現強度が10以上、かつ、CD11cの発現強度が10以上10以下であり、
上記CD3、CD11cおよびCD56の発現強度は、CD3、CD11cおよびCD56のそれぞれに対する、FITC、PE、APCおよびビオチンによって標識した抗体によって、ヒトリンパ球を4℃で20分間染色し、フローサイトメーターを用いて解析したものであることを特徴とするヒトリンパ球。

【請求項2】
上記ヒトリンパ球の80%以上は、CD25の発現強度が10以上であり、CD25の発現強度は、CD25に対する、FITC、PE、APCおよびビオチンによって標識した抗体によって、上記ヒトリンパ球を4℃で20分間染色し、フローサイトメーターを用いて解析したものであることを特徴とする請求項1に記載のヒトリンパ球。

【請求項3】
上記ヒトリンパ球の80%以上は、HLA-DRの発現強度が10以上であり、HLA-DRの発現強度は、HLA-DRに対する、FITC、PE、APCおよびビオチンによって標識した抗体によって、上記ヒトリンパ球を4℃で20分間染色し、フローサイトメーターを用いて解析したものであることを特徴とする請求項1または2に記載のヒトリンパ球。

【請求項4】
上記ヒトリンパ球の80%以上は、CD86の発現強度が10以上であり、CD86の発現強度は、CD86に対する、FITC、PE、APCおよびビオチンによって標識した抗体によって、上記ヒトリンパ球を4℃で20分間染色し、フローサイトメーターを用いて解析したものであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のヒトリンパ球。

【請求項5】
上記ヒトリンパ球は、CD122を発現しているヒトリンパ球の数が、全細胞数の10%未満であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のヒトリンパ球。

【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載のヒトリンパ球を製造する方法であって、
CD3の発現強度が10以上102.3以下であり、かつ、CD11cの発現強度が10以上10以下であるヒトPBMCsを、インターロイキン2およびインターロイキン18を含む培地中で培養する工程を含み、
上記CD3およびCD11cの発現強度は、CD3およびCD11cのそれぞれに対する、FITC、PE、APCおよびビオチンによって標識した抗体によって、上記ヒトリンパ球を4℃で20分間染色し、フローサイトメーターを用いて解析したものであることを特徴とする方法。

【請求項7】
請求項1から5のいずれか1項に記載のヒトリンパ球と、γδT細胞とを、インターロイキン2、インターロイキン18およびリン酸化合物を用いて刺激する工程を含むことを特徴とする、γδT細胞の増殖方法。

【請求項8】
上記ヒトリンパ球がケモカインを分泌しており、γδT細胞がケモカインレセプターを発現していることを特徴とする、請求項7に記載のγδT細胞の増殖方法。

【請求項9】
上記リン酸化合物は、ゾレドロネートであることを特徴とする、請求項7または8に記載のγδT細胞の増殖方法。
産業区分
  • 微生物工業
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2010125140thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


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