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ヒト幹細胞を肝細胞へと分化誘導する化合物

国内特許コード P110002575
整理番号 S2010-0407-N0
掲載日 2011年5月9日
出願番号 特願2010-092948
公開番号 特開2011-219435
登録番号 特許第5704554号
出願日 平成22年4月14日(2010.4.14)
公開日 平成23年11月4日(2011.11.4)
登録日 平成27年3月6日(2015.3.6)
発明者
  • 汐田 剛史
  • 森本 稔
  • 星川 淑子
  • 松本 則子
  • 松見 吉朗
  • 手塚 祐太
  • アン アフィダ アスラ
  • 新垣 雄大
出願人
  • 国立大学法人鳥取大学
発明の名称 ヒト幹細胞を肝細胞へと分化誘導する化合物
発明の概要 【課題】間葉系幹細胞から肝細胞への分化を誘導する有効な低分子化合物を選択し、間葉系幹細胞から肝細胞への分化効率に優れる安全な分化誘導法を開発する。
【解決手段】間葉系幹細胞の肝細胞への分化誘導剤であって、Wnt/β-カテニン経路を抑制する有機低分子量化合物を含む、分化誘導剤。
【選択図】図7
従来技術、競合技術の概要


肝臓病はわが国の国民病と言われ、多数の患者が肝臓病に苦しんでいる。また、肝細胞癌による年間死亡者数は約3万4千人に上る。最近では肝細胞癌は治療法の進歩により治療成績が向上しているが、進行癌の増加に伴い、合併する肝硬変の肝機能低下による、いわゆる肝不全死が増加している。肝不全治療は、肝移植が理想的であるが、わが国では十分なドナーを得ることは困難であり、幹細胞による肝再生治療の開発が必要である。



肝細胞への分化する可能性のある幹細胞として、骨髄細胞、臍帯血細胞などの組織幹細胞が期待できる。そのため、多くの研究機関が、慢性肝不全患者への肝細胞移植治療による再生医療の実現のため、ヒト組織幹細胞を機能性肝細胞へ分化させる、真に臨床応用可能な効率的な分化誘導技術を開発することを目標に研究開発を行っている。



例えば、鳥取大学医学研究科の汐田教授の研究室では、ヒト間葉系幹細胞から肝細胞への分化誘導時にWnt/β-カテニン経路が抑制されており、この経路をRNA干渉により抑制すれば肝細胞へ分化することを報告している(非特許文献1および非特許文献3~5)。また、他の研究機関でも同様の分野の研究が行われている(非特許文献2、特許文献1~2)。



一方、最近、4,000種類以上の大規模化合物ライブラリーのスクリーニングから、Wnt/β-カテニン経路抑制性の低分子化合物5種類が同定されている(非特許文献6~9)。

産業上の利用分野


本発明は、間葉系幹細胞の肝細胞への分化誘導剤、それを用いる肝細胞の生産方法、その生産方法による肝細胞、肝組織および肝臓に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
間葉系幹細胞の肝細胞への分化誘導剤であって、
Wnt/β-カテニン経路を抑制する有機低分子量化合物を含み、
前記有機低分子量化合物が、ヘキサクロロフェン、ケルセチン、イオノマイシン、PKF115-584からなる群から選ばれる1種以上の化合物である、分化誘導剤。

【請求項2】
請求項1記載の分化誘導剤において、
前記有機低分子量化合物が、式(1)~式(4)に示す化合物群から選ばれる1種以上の有機低分子量化合物である、分化誘導剤。
【化1】


【化2】


【化3】


【化4】



【請求項3】
請求項1又は2記載の分化誘導剤において、
前記間葉系幹細胞が、骨髄由来細胞または臍帯血由来細胞である、分化誘導剤。

【請求項4】
請求項1乃至3いずれかに記載の分化誘導剤において、
前記間葉系幹細胞におけるアルブミン、C/EBPα、CYPA1/A2およびAFPからなる群から選ばれる1種以上の蛋白質の発現を誘導する、分化誘導剤。

【請求項5】
請求項1乃至4いずれかに記載の分化誘導剤において、
前記間葉系幹細胞におけるグリコーゲン生産能または尿素合成能を増強する、分化誘導剤。

【請求項6】
間葉系幹細胞から肝細胞をインビトロで分化誘導する方法であって、
間葉系幹細胞を請求項1乃至5いずれかに記載の分化誘導剤で処理する工程を含む、分化誘導方法。

【請求項7】
請求項6記載の分化誘導方法において、
前記分化誘導剤で処理する工程が、前記間葉系幹細胞を前記分化誘導剤で8日以上処理する工程を含む、分化誘導方法。
産業区分
  • 高分子化合物
  • 薬品
  • 微生物工業
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
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