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フォトクロミック化合物、追記型光記録分子材料、表示材料及び蛍光ラベル材料

国内特許コード P110002602
整理番号 S2010-1147-N0
掲載日 2011年5月10日
出願番号 特願2010-200091
公開番号 特開2012-056861
登録番号 特許第5700400号
出願日 平成22年9月7日(2010.9.7)
公開日 平成24年3月22日(2012.3.22)
登録日 平成27年2月27日(2015.2.27)
発明者
  • 河合 壯
  • 田口 正晃
  • 中川 哲也
  • 福本 紗世
  • 中嶋 琢也
出願人
  • 国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学
発明の名称 フォトクロミック化合物、追記型光記録分子材料、表示材料及び蛍光ラベル材料
発明の概要 【課題】記録保持性、耐久性に優れ、且つ、情報記録時に体積変化を伴わない高感度光記録媒体として有用なフォトクロミック化合物、及びこれを用いた追記型光記録分子材料、表示材料及び蛍光ラベル材料の提供。
【解決手段】フォトクロミック化合物は、下記の一般式(1)で表されることを特徴とする。



【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


従来の光記録媒体は、記録媒体中に光応答性の色素を分散させ、この色素の熱劣化反応を利用して情報を記録、再生している。即ち、細く絞り込んだ光ビームを記録媒体上に照射することによって、光ビームの熱エネルギーを用い、照射箇所の反射率や屈折率などを変化させ、照射部分と非照射部分の違いを利用している。このようなヒートモード記録方式は、光ビームの熱エネルギーを用いているため、エネルギー効率が悪い。また、S/N比や記録密度、耐久性の点で問題があった。



これに対して、フォトクロミック化合物のフォトクロミズムを利用した光記録媒体が提案されている(特許文献1)。フォトクロミズムとは、光照射により単一の分子が化学結合を組み換え、それによって吸収スペクトルの異なる2つの異性体を可逆的に生成する現象をいう。フォトクロミズムを利用した光記録媒体では、2つの異性体の色調の変化を情報として記録する。これら2つの異性体は吸収スペクトルが異なるため、一方の異性体の生成状態における所定波長に対する光の吸収強度と他方の状態における光の吸収強度との違いを検出することによって情報の再生が可能となる。一般的に、2つの異性体は無色状態の開環体と着色状態の閉環体からなり、開環体に光を照射することにより閉環体が生成される。



また、特許文献2には、スルホン型ジアリールエテン系のフォトクロミック化合物として、エテン部位とアリール部位の結合位置が2位の熱不可逆性の逆フォトクロミック化合物が提案されている。逆フォトクロミック化合物とは、初期状態(開環体)が着色しており、光照射によって着色状態(閉環体)となるものである。
さらに、非特許文献1には、スルホン型ジアリールエテン系のフォトクロミック化合物であって、エテン部位とアリール部位の結合位置が3位のものが報告されている(非特許文献1の図16(B2))。この化合物は開環体と閉環体とが可逆に変化する。



ところが、フォトクロミズムを利用した光記録媒体は、フォトクロミック化合物の高い光可逆反応性のため、再生光等の記録光以外の光照射による情報の破壊が問題になる。
このような課題を解決するものとして、本発明者らは、光反応により誘起される脱離反応により閉環体から縮環体に非可逆で変化するフォトクロミック化合物を見出した(特許文献3)。脱離反応により閉環体から変化した縮環体が再び閉環体に戻る反応は通常では起こりにくいことから、脱離反応により得られる縮環体は安定性に優れる。このような性質から、特許文献3に記載のフォトクロミック化合物は記録保持性、耐久性に優れた光記録媒体の光記録分子材料として有用である。

産業上の利用分野


本発明は、フォトクロミック化合物及びそれを用いた追記型光記録分子材料、表示材料、蛍光ラベル材料に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記の式(A1)で表されることを特徴とするフォトクロミック化合物。
【化10】


(上記した式(A1)において、-Meはメチル基を表す。)

【請求項2】
下記の式(A3)で表されることを特徴とするフォトクロミック化合物。
【化11】


(上記した式(A3)において、-Meはメチル基を表す。)

【請求項3】
下記の式(A4)で表されることを特徴とするフォトクロミック化合物。
【化12】


(上記した式(A4)において、-Meはメチル基を表す。)

【請求項4】
下記の式(A5)で表されることを特徴とするフォトクロミック化合物。
【化13】


(上記した式(A5)において、-Meはメチル基を表す。)

【請求項5】
記録光の照射により情報が記録され、再生光の照射により前記情報が再生される追記型光記録媒体の記録材料として用いられる追記型光記録分子材料であって、
請求項1~4のいずれかに記載のフォトクロミック化合物を含むことを特徴とする追記型光記録分子材料。

【請求項6】
記録光の照射により情報が記録され、再生光の照射により前記情報が再生される表示材料であって、
請求項1~4のいずれかに記載のフォトクロミック化合物および樹脂材料を含む表示材料。

【請求項7】
記録光の照射により情報が記録され、再生光の照射により前記情報が再生される蛍光ラベル材料であって、
請求項1~4のいずれかに記載のフォトクロミック化合物を含むことを特徴とする蛍光ラベル材料。
産業区分
  • 有機化合物
  • その他無機化学
  • 写真映画
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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