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抗原特異的B細胞集団の製造方法 コモンズ 外国出願あり

国内特許コード P110002622
整理番号 T2009-045
掲載日 2011年5月16日
出願番号 特願2009-251362
公開番号 特開2011-092142
登録番号 特許第5550132号
出願日 平成21年10月30日(2009.10.30)
公開日 平成23年5月12日(2011.5.12)
登録日 平成26年5月30日(2014.5.30)
発明者
  • 北村 大介
  • 野嶋 卓也
出願人
  • 学校法人東京理科大学
発明の名称 抗原特異的B細胞集団の製造方法 コモンズ 外国出願あり
発明の概要 【課題】特定抗原に対して特異的なB細胞を含む抗原特異的B細胞集団を簡便に製造する方法を提供する。
【解決手段】特定抗原に特異的なIgG陽性B細胞を含む抗原特異的B細胞集団の製造方法であって、IgG陽性B細胞を、IL-21の存在下で、CD40、BAFF受容体、Fasを介した刺激を付与しながら、前記特定抗原と共に培養して前記特定抗原に特異的な抗原特異的B細胞を選別し、前記特定抗原に特異的なIgG陽性B細胞を含む抗原特異的B細胞集団を得ることを含む当該製造方法。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要



モノクローナル抗体は、特定の抗原に対して高い選択性を示すため、有効な医薬として近年大きな注目を集めており、特に、癌細胞を標的とする抗体医薬には大きな期待が寄せられている。モノクローナル抗体を有効な医薬としてヒトの治療に適用するには、異種抗原の量が少ないヒトの抗体を投与することが、拒絶反応回避の観点から最も理想的である。このため多くのキメラ抗体やヒト化抗体が開発されている。





一般にヒト治療用のキメラ抗体やヒト化抗体は、抗原をマウス等に複数回免疫した後に、脾臓やリンパ節の細胞をミエローマ細胞と融合してハイブリドーマを形成し、ハイブリドーマが産生するマウスIgG抗体を基に、組換え技術を用いて作製している。

しかしながら、動物個体を用いることや、高い親和性を示す抗体を産生するハイブリドーマを選択することには時間がかかり、組換え技術により得られた抗体の活性を確認する必要がある。このため、この方法では、目的とする抗体の作製に時間がかかる上に、その効果はヒトに投与するまで確定できない。

また、免疫抗原が個体毒性を示す場合には個体への免疫は困難である。さらに、動物種間で保存性の高いタンパク抗原を抗原とする場合、免疫学的寛容のために抗体が産生されにくい。





その一方で、抗原に対する高い親和性を示すB細胞は胚中心で選択されることが知られているが、この選択の機構については、充分に解明されていない。特定の抗原に対して高い親和性を示すB細胞を人為的に増殖させて濃縮できれば、特定の抗原に対して高い親和性を示すモノクローナル抗体をより短時間で作製できる。





B細胞を増殖させる方法として、CD40リガンド(CD40L)とインターロイキン(IL)-4等のサイトカインの存在下でB細胞を培養する方法が知られている(例えば、特許文献1及び非特許文献1)。





また、胚中心は、抗原未接触のナイーブB細胞が抗原と接触して増殖した結果形成される組織学的構造であり、胚中心のB細胞にはクラススイッチや体細胞超突然変異が起こることが知られている。例えば、非特許文献2では、BAFFとCD40Lを同時発現させた線維芽細胞の存在下で、IL-4及び抗μHc抗体と共に脾臓B細胞を培養すると、殆どのB細胞が胚中心様の表現型を示すようになり、その約半数はIgG1へクラススイッチすること、及びその後にIL-4をIL-21に切り替えると、IgE陽性細胞が増加することが開示されている。

産業上の利用分野



本発明は、抗原特異的B細胞集団の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
特定抗原に特異的なIgG陽性B細胞を含む抗原特異的B細胞集団の製造方法であって、
IgG陽性B細胞を、IL-21の存在下で、CD40、BAFF受容体、Fasを介した刺激を付与しながら、前記特定抗原と共に培養して前記特定抗原に特異的な抗原特異的B細胞を選別し、前記特定抗原に特異的なIgG陽性B細胞を含む抗原特異的B細胞集団を得ること
を含む当該製造方法。

【請求項2】
前記CD40、BAFF受容体及びFasを介した刺激は、CD40L、BAFF及びFasLにより付与される請求項1記載の製造方法。

【請求項3】
前記IgG陽性B細胞は、B細胞を含む細胞集団を、CD40及びBAFF受容体を介した刺激を付与しながら、IL-4の存在下で培養する一次培養及びIL-21の存在下で培養する二次培養により培養することによって得られる請求項1又は請求項2記載の製造方法。

【請求項4】
CD40L、BAFF、FasL及び特定抗原を提示した担体が使用される請求項1~請求項3のいずれか1項記載の製造方法。

【請求項5】
前記CD40L、BAFF、FasL及び特定抗原を提示したフィーダー細胞が使用される請求項1~請求項4のいずれか1項記載の製造方法。

【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか1項記載の製造方法により得られた抗原特異的B細胞集団を用いてモノクローナル抗体を製造するモノクローナル抗体の製造方法。

【請求項7】
CD40L、BAFF、FasL及び特定抗原を表面に有する抗原特異的B細胞選別用フィーダー細胞。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2009251362thum.jpg
出願権利状態 登録
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