TOP > 国内特許検索 > 骨増生剤および骨粗鬆症治療薬

骨増生剤および骨粗鬆症治療薬

国内特許コード P110003004
整理番号 A122P162
掲載日 2011年6月10日
出願番号 特願2002-138989
公開番号 特開2003-335686
登録番号 特許第4814477号
出願日 平成14年5月14日(2002.5.14)
公開日 平成15年11月25日(2003.11.25)
登録日 平成23年9月2日(2011.9.2)
発明者
  • 菊池 正紀
  • 田中 順三
  • 伊藤 典一
  • 萬代 佳宣
  • 松本 裕子
  • 小山 富久
  • 高久田 和夫
出願人
  • 独立行政法人科学技術振興機構
  • 独立行政法人物質・材料研究機構
  • 新田ゼラチン株式会社
発明の名称 骨増生剤および骨粗鬆症治療薬
発明の概要 (57)【要約】【課題】 生体内の所望の部位で効果的な骨増生作用を発揮しうる、骨増生剤および骨粗鬆症治療薬の提供。【解決手段】 ハイドロキシアパタイトとコラーゲンを含む複合体からなる、生体埋め込み型の骨増生剤、および該骨増生剤からなる骨粗鬆症治療薬。
従来技術、競合技術の概要
骨粗鬆症とは、古い骨が新しい骨に置き換わる骨リモデリングの過程において、骨吸収量が骨形成量を上回る結果、骨量が減少する病態をいう。骨粗鬆症では、骨塩量の減少に加えて、骨の微細構造が崩壊するため、骨が脆弱化し、骨折の危険性が増大する。現在、更年期女性の3人に1人、また高齢者の大部分が骨粗鬆症に罹患しているといわれ、骨折により寝たきり状態となる高齢患者も多い。そのため、高齢化社会を迎えた今日、骨粗鬆症患者の増大は社会的・経済的に深刻な問題となっている。
【0003】
従来、骨粗鬆症の治療は骨吸収の抑制と骨形成の促進を指向した内服薬が主流であった。現在最も普及している治療方法は、ホルモン剤(エストロゲン)、カルシウム製剤、ビタミンDやその誘導体等を併用し、全身性に骨代謝を改善しようとするものである。しかし、この治療方法は、副作用を考慮して薬剤の投与量が制限されるため、短期間で顕著な効果を得ることができないという問題がある。また、これらの薬剤には、骨粗鬆症によって細くなった骨梁がそれ以上吸収されないよう維持したり、細くなった骨梁をやや太くする程度の効果は望めても、いったん吸収されて失われた骨梁を新たに骨形成させる効果は望めないと考えられている。
【0004】
一方、現在治験段階にある骨形成タンパク(Bone Morphogenic protein :BMP) は積極的な骨形成作用を有するといわれているが、高価であることと、理想的なキャリアがないため持続的効果が得られず、頻回の投与が必要になるなどの問題がある。
【0005】
他方、骨粗鬆症治療に生体埋め込み型等の局所適用型製剤を用いる方法はこれまでほとんど行われていない。実際、既存の骨充填材の多くは生体非吸収性で、有効な骨形成作用が望めない。例えば、市販の骨充填材であるアパタイト焼結体は生体吸収性を有していないため、その顆粒を骨に充填しても、骨に置換されることなく永久に生体内に残留するだけと考えられる。
【0006】
もし、優れた骨増生作用を有する生体埋め込み型の製剤が開発できれば、それは既存の薬剤によって全身的改善が望めない骨粗鬆症患者等に対し、骨折が懸念される大腿骨等の、所望の部位における局所的骨増生剤として非常に有用である。
【0007】
ところで、脊椎動物の骨はハイドロキシアパタイトとコラーゲンからなる複合体である。これらは、生体骨中でハイドロキシアパタイトがそのc軸方向にコラーゲン繊維に沿って配向した特有のナノコンポジット構造を形成し、この構造が骨に特有の機械的性質を与えている。本発明者らは、この生体骨類似の構造と組成を有するハイドロキシアパタイト/コラーゲン複合体を作製し、生体吸収性の骨欠損部充填用インプラントとして開発する研究を行ってきた(Kikuchi et al, Biomaterials 22, (2000) p1705-1711、特開平7-101708号公報、特開平11-199209号公報、特開平2000-5298号公報等)。しかしながら、このハイドロキシアパタイト/コラーゲン複合体を骨粗鬆症等の骨量の減少を伴う疾患の治療薬として応用することは、これまで試みたことはなかった。
産業上の利用分野
本発明は生体埋め込み型の新規骨増生剤に関する。より詳しくは、ハイドロキシアパタイトとコラーゲンを含む複合体からなる生体埋め込み型の骨増生剤、および該骨増生剤の骨粗鬆症治療薬としての利用に関する。
特許請求の範囲 【請求項1】 ハイドロキシアパタイトとコラーゲンを含む複合体であって、ハイドロキシアパタイトのc軸がコラーゲン繊維に沿うように配向した微小多孔質構造を有する複合体からなる、骨粗鬆症治療のための生体埋め込み型の骨増生剤。
【請求項2】 複合体中のハイドロキシアパタイトとコラーゲンの質量比が60:40~90:10である、請求項1記載の骨増生剤。
【請求項3】 複合体中のコラーゲン間に架橋が導入されている、請求項1又は2記載の骨増生剤。
【請求項4】 ブロック状、ペースト状、膜状又は粒状である、請求項1~のいずれか1項に記載の骨増生剤。
産業区分
  • 薬品
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
参考情報 (研究プロジェクト等) CREST 分子複合系の構築と機能 領域
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、問合せボタンを押してください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close