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牛A群ロタウイルスおよび牛コロナウイルスの迅速同時検出方法

国内特許コード P110003017
整理番号 181-A-024
掲載日 2011年6月15日
出願番号 特願2010-281863
公開番号 特開2012-125220
登録番号 特許第5835683号
出願日 平成22年12月17日(2010.12.17)
公開日 平成24年7月5日(2012.7.5)
登録日 平成27年11月13日(2015.11.13)
発明者
  • 芳賀 猛
  • 朱 偉
  • 董 建宝
  • 末吉 益雄
  • 後藤 義孝
出願人
  • 国立大学法人 宮崎大学
発明の名称 牛A群ロタウイルスおよび牛コロナウイルスの迅速同時検出方法
発明の概要 【課題】牛A群ロタウイルス(BRV)と牛コロナウイルス(BCoV)とを明確に識別して、特異的かつ高感度に検出するための手段を提供すること。
【解決手段】牛A群ロタウイルス(BRV)のVP6遺伝子における保存性の高い領域の塩基配列に基づいて設計されたオリゴヌクレオチドから構成されるBRV検出用プライマーセット、および牛コロナウイルス(BCoV)のN遺伝子における保存性の高い領域の塩基配列に基づいて設計されたオリゴヌクレオチドから構成されるBCoV検出用プライマーセット、当該プライマーセットを含むキット、ならびに当該プライマーセットを用いてBRVとBCoVを同時に検出する方法。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


牛A群ロタウイルス(以下、「BRV」と称する場合がある)および牛コロナウイルス(以下、「BCoV」と称する場合がある)は、特に新生子牛に下痢症を引き起こす病原体として最も重要なウイルスである。BRVおよびBCoVはいずれも牛に感染して経済的損失をもたらすばかりでなく、人への感染の可能性も指摘されており、人畜共通の感染症の原因となることから公衆衛生上も注視される動物ウイルスである。しかしながら、BRVおよびBCoVがおこす下痢症状は臨床的には識別できない。BRVおよびBCoVは、ワクチン接種により予防が可能と考えられることから、下痢症状の病原体として両者を識別して特異的に検出することができれば、BRVおよびBCoV感染症予防への対策をとることができ、有用である。



現在国内では、免疫クロマトグラフィー法によるBRV検出用キット(Orion diagnostic社)が市販されているが、感度についての情報はない。糞便検体中のウイルス含量は微量の可能性もあり、また、非特異的凝集物による偽反応などの点から、高い検出感度が要求される。また、BCoVについては、semi-nested RT-PCRによる検出に関する報告があるが(非特許文献1)、BRV検出用キットに比較して煩雑な操作と機器を要し、実施される機会が少ないため、BCoV 感染の実態についてはよくわかっていない。また、BCoV検出用のsemi-nested RT-PCR 法では、BRVとBCoVは混合感染している場合にBRV感染を見逃すことになる。

産業上の利用分野


本発明は、子牛下痢症の原因ウイルスである牛A群ロタウイルスおよび牛コロナウイルス検出用プライマーセット、および当該プライマーセットを用いる牛A群ロタウイルスおよび牛コロナウイルスを同時に高感度で検出することのできる方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
以下の(a)のオリゴヌクレオチドと、(b)のオリゴヌクレオチドとから構成される、牛A
群ロタウイルス(BRV)検出用プライマーセット。
(a) 配列番号1に示す塩基配列からなるオリゴヌクレオチド、または、配列番号1に示
す塩基配列に対して90%以上の同一性を有する塩基配列からなり、牛A群ロタウイルス検出用プライマーとして配列番号1に示す塩基配列からなるオリゴヌクレオチドと同一の機能を有するオリゴヌクレオチド
(b) 配列番号2に示す塩基配列からなるオリゴヌクレオチド、または、配列番号2に示
す塩基配列に対して90%以上の同一性を有する塩基配列からなり、牛A群ロタウイルス検出用プライマーとして配列番号2に示す塩基配列からなるオリゴヌクレオチドと同一の機能を有するオリゴヌクレオチド

【請求項2】
以下の(c)のオリゴヌクレオチドと、(d)のオリゴヌクレオチドとから構成される、牛コ
ロナウイルス(BCoV)検出用プライマーセット。
(c) 配列番号3に示す塩基配列からなるオリゴヌクレオチド、または、配列番号3に示
す塩基配列に対して90%以上の同一性を有する塩基配列からなり、牛コロナウイルス検出用プライマーとして配列番号3に示す塩基配列からなるオリゴヌクレオチドと同一の機能を有するオリゴヌクレオチド
(d) 配列番号4に示す塩基配列からなるオリゴヌクレオチド、または、配列番号4に示
す塩基配列に対して90%以上の同一性を有する塩基配列からなり、牛コロナウイルス検出用プライマーとして配列番号4に示す塩基配列からなるオリゴヌクレオチドと同一の機能を有するオリゴヌクレオチド

【請求項3】
請求項1に記載のプライマーセットと請求項2に記載のプライマーセットを含む、牛A
群ロタウイルス(BRV)と牛コロナウイルス(BCoV)の同時検出用キット。

【請求項4】
検体より抽出したRNAを鋳型とし、請求項1に記載のプライマーセットを用いてRT-PCR増幅を行い、得られた増幅産物を検出する工程を含む、牛A群ロタウイルス(BRV)の検出方法。

【請求項5】
検体より抽出したRNAを鋳型とし、請求項2に記載のプライマーセットを用いてRT-PCR増幅を行い、得られた増幅産物を検出する工程を含む、牛コロナウイルス(BCoV)の検出方法。

【請求項6】
検体より抽出したRNAを鋳型とし、請求項1に記載のプライマーセットと請求項2に記
載のプライマーセットの両方を用いてPCR増幅を行い、得られた各増幅産物を検出する工
程を含む、牛A群ロタウイルス(BRV)と牛コロナウイルス(BCoV)の同時検出方法。

【請求項7】
検体が糞便である、請求項4~6のいずれかに記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録


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