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リンホシスチス病抵抗性のヒラメの識別方法

国内特許コード P110003045
整理番号 Y02-P169
掲載日 2011年6月15日
出願番号 特願2002-249317
公開番号 特開2004-081155
登録番号 特許第3861170号
出願日 平成14年8月28日(2002.8.28)
公開日 平成16年3月18日(2004.3.18)
登録日 平成18年10月6日(2006.10.6)
発明者
  • 岡本 信明
  • 小林 一展
  • 藤 加菜子
  • 長谷川 理
出願人
  • 独立行政法人科学技術振興機構
  • 神奈川県
発明の名称 リンホシスチス病抵抗性のヒラメの識別方法
発明の概要

【課題】特定のマーカーを用いてリンホシスチス病抵抗性のヒラメを識別する。
【解決手段】ヒラメの多型生を示すマイクロサテライトマーカーから選ばれた特定のオリゴヌクレオチドをプライマーとして用いて、ヒラメのゲノムDNAについてPCR反応を行うこと、及びこのPCR産物のゲル電気泳動において101bp、130bp又は106bpのバンドがあることを確認することから成る、リンホシスチス病抵抗性のヒラメを識別する方法。
【選択図】  なし

従来技術、競合技術の概要
リンホシスチス病は、イリドウイルス科に属するDNAウイルスの一種であるリンホシスチスウイルスによりひきおこされる病気で、ヒラメの他、スズキ、マダイ、ブリなどに見られる宿主域の広い病気であり、世界的に蔓延している(「魚病学概論」恒星社厚生閣p38-39 (1996)、佐野徳夫著「魚病学」文永堂 p152-154 (1980)、水産の研究8巻5号(42)103-111(1989)等)。
リンホシスチスウイルスに感染・発症したヒラメは、体表に腫瘍様の患部(一つ一つの細胞の巨大化とその集塊化による形成物)を形成するため、商品価値を失い、またこの病患部が口付近に形成されると摂餌量が低下し、死にいたることもある。
ウイルス病であるリンホシスチス病は投薬による治療が困難であるため、リンホシスチス病が発生した場合の被害軽減策としては、一般的に罹病魚を除去し、健康魚への感染を防ぐなどの方法がとられている。しかし、リンホシスチス病の罹病率は50%以上に及ぶこともしばしば発生しており、罹病魚の除去は根本的な解決にはなっていない。
このような状況のもとで、リンホシスチス病の対処法を早期に確立することが望まれていた。
【0003】
一方、ヒラメなどの価値ある魚資源の養殖を効果的に行うために、遺伝形質を早期に知ることは重要であり、そのために本発明者らはヒラメについて多型性を示すマイクロサテライトマーカーを20種取り出すことに成功した(Fisheries Science 2001; 67: 358-360)。しかし、この段階では、各マーカーがどのような価値のある情報をもたらすものであるかということは未だ分かっていなかった。
【0004】
また、本発明者らは、DNAマーカーによるヒラメの遺伝子連鎖地図を作成した(M.M.Coimbra、東京水産大学博士学位論文(2001);Aquaculture 62089 (2002) in press)。しかし、そこにはリンホシスチス病抵抗性遺伝子やその他の形質に関する情報は示されてはいなかった。
なお、リンホシスチス病抵抗性遺伝子については、本発明者らがその存在を予測し、確認したものであるが、その遺伝子の分離や塩基配列の決定などは未だなされていない。
産業上の利用分野
この発明は、リンホシスチス病抵抗性のヒラメを識別する方法に関し、より詳細には、ヒラメの養殖において、リンホシスチス病抵抗性のヒラメを識別して、リンホシスチス病による経済損失を回避する方法に関する。
特許請求の範囲 【請求項1】 下記(1)の2つのオリゴヌクレオチドをプライマーとして用いて、ヒラメのゲノムDNAについてPCR反応を行うこと、及びこのPCR産物のゲル電気泳動において101bpのバンドがあることを確認することから成る、リンホシスチス病抵抗性のヒラメを識別する方法。
(1)5'- ATCAGACTCATCAGGACCTCCTGCT-3' (配列番号1)の3’側末端から連続する少なくとも18個の塩基から成るオリゴヌクレオチド、及び5'- CAAAAGTTTTACAGAGCAACAGCGC-3' (配列番号2)の3’側末端から連続する少なくとも18個の塩基から成るオリゴヌクレオチド、又はこれらに相補的な配列の2つのオリゴヌクレオチド
【請求項2】 下記(2)の2つのオリゴヌクレオチドをプライマーとして用いて、ヒラメのゲノムDNAについてPCR反応を行うこと、及びこのPCR産物のゲル電気泳動において130bpのバンドがあることを確認することから成る、リンホシスチス病抵抗性のヒラメを識別する方法。
(2)5'-GAGAGACAGAAGGTCGTCAACGGTA-3' (配列番号3)の3’側末端から連続する少なくとも18個の塩基から成るオリゴヌクレオチド、及び5'-ACAAAGACCACGATGCAAAGTGAC-3' (配列番号4)の3’側末端から連続する少なくとも18個の塩基から成るオリゴヌクレオチド、又はこれらに相補的な配列の2つのオリゴヌクレオチド
【請求項3】 下記(1)又は(2)のいずれかの1組のオリゴヌクレオチドから成る、リンホシスチス病抵抗性のヒラメを識別するためのPCR用プライマー。
(1)5'- ATCAGACTCATCAGGACCTCCTGCT-3' (配列番号1)の3’側末端から連続する少なくとも18個の塩基から成るオリゴヌクレオチド、及び5'- CAAAAGTTTTACAGAGCAACAGCGC-3' (配列番号2)の3’側末端から連続する少なくとも18個の塩基から成るオリゴヌクレオチド、又はこれらに相補的な配列の2つのオリゴヌクレオチド
(2)5'-GAGAGACAGAAGGTCGTCAACGGTA-3' (配列番号3)の3’側末端から連続する少なくとも18個の塩基から成るオリゴヌクレオチド、及び5'-ACAAAGACCACGATGCAAAGTGAC-3' (配列番号4)の3’側末端から連続する少なくとも18個の塩基から成るオリゴヌクレオチド、又はこれらに相補的な配列の2つのオリゴヌクレオチド
産業区分
  • 微生物工業
  • 畜産
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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