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SMG-1結合タンパク質及びその活性を制御する物質のスクリーニング方法

国内特許コード P110003050
整理番号 RJ005P59
掲載日 2011年6月15日
出願番号 特願2002-260243
公開番号 特開2004-097029
登録番号 特許第4301541号
出願日 平成14年9月5日(2002.9.5)
公開日 平成16年4月2日(2004.4.2)
登録日 平成21年5月1日(2009.5.1)
発明者
  • 大野 茂男
  • 大西 哲生
  • 山下 暁朗
出願人
  • 公立大学法人横浜市立大学
発明の名称 SMG-1結合タンパク質及びその活性を制御する物質のスクリーニング方法
発明の概要

【課題】SMG-1と結合する新規のポリペプチド及びそれをコードするポリヌクレオチドを提供し、更には、mRNAサーベイランス機構を人為的に制御する物質のスクリーニング系を提供する。
【解決手段】前記ポリペプチドは、SMG-1と結合する活性、SMG-1によりリン酸化される活性、及びこれらの活性を通じてSMG-1の働きを制御する活性を有する。
【選択図】 なし

従来技術、競合技術の概要
遺伝子の変異による表現型の異常の1/4程度は、遺伝子の塩基配列の置換、組換え、及び/又は欠失などの変異により、結果的にタンパク質のコード領域にナンセンスコドンが出現してしまう形の異常であると言われている。このような遺伝子は、途中で終わった異常なタンパク質をコードするが、通常、そのような異常なタンパク質をコードするmRNAは検出されない。これは、異常な位置にナンセンスコドンを有するmRNAを識別し、排除する機構を細胞が備えていることに起因する。この機構は、ナンセンスコドンに起因するmRNA分解機構(あるいはmRNAサーベイランス機構)と呼ばれ、ヒトの遺伝性疾患の症状にも大きく反映していると同時に、免疫担当細胞の成熟に伴って生ずる異常なmRNAを排除する生理的な役割を有することも示唆されている。しかし、その分子機構に関しては、脊椎動物では未だにほとんど不明である。
【0003】
本発明者及びその共同研究者は、ヒトSMG-1(hSMG-1)というプロテインキナーゼ分子がヒトUPF1をリン酸化することが、mRNAサーベイランスの過程に必須であることを明らかにし、既に発表している[山下暁朗ら,「ジーンズ・アンド・デベロップメント(GENES & DEVELOPMENT)」,(米国),2001年,第15巻,p.2215-2228(非特許文献1)]。しかしながら、ヒトSMG-1を含むサーベイランス複合体については未だにほとんど不明である。
【0004】
なお、今回、本発明者が見出した新規のポリペプチドをコードするヒトcDNAの塩基配列が、Kawabata,A., Hikiji,T., Kobatake,N., Inagaki,H., Ikema,Y.,Okamoto,S., Okitani,R., Ota,T., Suzuki,Y., Obayashi,M., Nishi,T.,Shibahara,T., Tanaka,T., Nakamura,Y., Isogai,T. and Sugano,S. "NEDO human cDNA sequencing project." Homo sapiens cDNA...[gi:10439815]. Datasheet. [online]. Entrez Nucleotides database, National Center for Biotechnology Information. Entrez accession No: AK026858. [retrieved on 2002-09-02]. Retrieved from the Internet: <URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov:80/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=nucleotide&list_uids=10439815&dopt=GenBank>(非特許文献2)に報告されている。しかし、この文献には、このcDNAを発現してポリペプチドを取得したことも、前記ポリペプチドの機能についても、全く開示がない。
【0005】
また、本発明者が見出した新規ポリペプチドと近似の分子量を有するタンパク質p140が、本発明者により、大西ら,「新規PI3K関連巨大プロテインキナーゼの構造と機能の解析」,「1999年度第22回日本分子生物学会年会プログラム・講演要旨集」,1999年,p.235(非特許文献3)に開示されている。しかしながら、前記文献は、細胞周期の進行又はチェックポイント制御に重要な機能を示すヒトフォスファチジルイノシトールキナーゼ(PIK)-関連タンパク質キナーゼ(PIKK)について開示するものであり、mRNAサーベイランス機構に関する開示もそれを示唆する記載も全くない。
【0006】
【非特許文献1】
山下暁朗ら,「ジーンズ・アンド・デベロップメント(GENES & DEVELOPMENT)」,(米国),2001年,第15巻,p.2215-2228
【非特許文献2】
Kawabata,A., Hikiji,T., Kobatake,N., Inagaki,H., Ikema,Y.,Okamoto,S., Okitani,R., Ota,T., Suzuki,Y., Obayashi,M., Nishi,T.,Shibahara,T., Tanaka,T., Nakamura,Y., Isogai,T. and Sugano,S. "NEDO human cDNA sequencing project." Homo sapiens cDNA...[gi:10439815]. Datasheet. [online]. Entrez Nucleotides database, National Center for Biotechnology Information. Entrez accession No: AK026858. [retrieved on 2002-09-02]. Retrieved from the Internet: <URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov:80/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=nucleotide&list_uids=10439815&dopt=GenBank>
【非特許文献3】
大西ら,「新規PI3K関連巨大プロテインキナーゼの構造と機能の解析」,「1999年度第22回日本分子生物学会年会プログラム・講演要旨集」,1999年,p.235
産業上の利用分野
本発明は、SMG-1結合タンパク質及びその活性を制御する物質のスクリーニング方法に関する。
特許請求の範囲 【請求項1】 (1)(A)配列番号2で表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド、(B)配列番号2で表されるアミノ酸配列を含み、しかも、SMG-1結合活性を示すポリペプチド、及び(C)配列番号2で表されるアミノ酸配列の1又は複数の箇所において、1又は複数個のアミノ酸が欠失、置換、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含み、しかも、SMG-1結合活性を示すポリペプチドからなる群から選んだポリペプチドと、SMG-1と、試験物質とを、前記試験物質が存在しなければ前記ポリペプチドのSMG-1結合活性が発揮可能な条件下で、接触させる工程、及び
(2)前記ポリペプチドのSMG-1結合活性が発揮されたか否かを分析する工程
を含む、ナンセンス媒介mRNA崩壊の抑制剤若しくは促進剤、又はナンセンス変異により早期翻訳終止コドンを生じることが原因で生じる病態の治療及び/若しくは予防剤のスクリーニング方法。
【請求項2】 (1)請求項1に記載のポリペプチド及びSMG-1を産生可能な細胞と、試験物質とを、前記試験物質が存在しなければ前記細胞が前記ポリペプチドを産生可能な条件下で、接触させる工程、及び
(2)前記ポリペプチドのSMG-1結合活性が発揮されたか否かを分析する工程
を含む、ナンセンス媒介mRNA崩壊の抑制剤若しくは促進剤、又はナンセンス変異により早期翻訳終止コドンを生じることが原因で生じる病態の治療及び/若しくは予防剤のスクリーニング方法。
産業区分
  • 微生物工業
  • 畜産
  • 有機化合物
  • 薬品
  • 治療衛生
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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