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血液透析用非穿刺型ブラッドアクセス

国内特許コード P110003221
整理番号 RX01P01
掲載日 2011年6月17日
出願番号 特願2003-342702
公開番号 特開2004-195203
登録番号 特許第4352123号
出願日 平成15年9月30日(2003.9.30)
公開日 平成16年7月15日(2004.7.15)
登録日 平成21年8月7日(2009.8.7)
優先権データ
  • 特願2002-354517 (2002.12.6) JP
発明者
  • 川村 明夫
出願人
  • 川村 明夫
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 血液透析用非穿刺型ブラッドアクセス
発明の概要 【課題】 穿刺する必要がなく、構造が簡単で比較的廉価であり、ブラッドアクセス使用における違和感が少なく、長期間にわたり使用することができる実用的な血液透析用非穿刺型ブラッドアクセスを提供すること。
【解決手段】 内部にシャッター部材30を支持するためのウェル21を構成する周壁と長さ方向に延びた貫通孔23が設けられ、ウェル底部には貫通孔に連通する血液流出孔26Uと血液流入孔26Dが設けられた本体20と、ウェル底部上を摺動可能に形成され、血液流出孔と血液流入孔とに連通可能な連通孔31を有するシャッター部材30と、ウェルとの間に前記シャッター部材の摺動部を摺動・ガイドするポケットを形成するシャッターカバー40と、シャッターカバーにかぶせるキャップ50とからなり、シャッター部材を摺動させることにより、血液流出孔と血液流入孔が、シャッター連通孔と連通し又は又は連通が遮断されるように構成する。
【選択図】 図3
従来技術、競合技術の概要


血液透析は、腎不全を治療する方法として広く使用されている。重度の腎疾患患者は、長期間にわたって規則的に血液透析を受けなければならないため、このような患者には、血液透析時に豊富な血液流が迅速に得られるように、血管に外科的な短絡回路(通常「シャント」と呼ばれる)が形成されている場合が多い。シャントは、内シャントと外シャントに大別されるが、内シャントは、血液透析の際に穿刺が必要であるという欠点を有しており、外シャントは、閉塞しやすい、感染の頻度が高い、生活に不便である等の欠点を有している。



従来のシャントのこのような欠点を解消すべく、ヘマサイト(Hemasite)と名付けられた血液透析用ブラッドアクセスが開発されている(特許文献1参照)。ヘマサイトは、穿刺が不用であるという利点を有しているが、構造が複雑であるため、高価であるとともに取扱いに手間がかかるという欠点を有している。



血液透析に関するこのような事情に鑑み、本発明者は、2つの型式の新規な血液透析用ブラッドアクセスをそれぞれ提案した(特許文献2及び特許文献3参照)。特許文献2に記載されたブラッドアクセスは、穿刺する必要がなく、構造が簡単で比較的廉価であり、且つ取扱いが容易であるという利点を有している。また、特許文献3に記載されたブラッドアクセスは、特許文献2に記載されているブラッドアクセスの利点を保持しつつ、介助者が不要であるという利点を更に有している。
【特許文献1】
米国特許公報第4,496,350号
【特許文献2】
特許公報第2983540号
【特許文献3】
特開2001-333976号公報

産業上の利用分野


本発明は血液透析用非穿刺型ブラッドアクセス、より詳細には、構造が簡単で介助者の不要な、きわめて実用的な血液透析用非穿刺型ブラッドアクセスに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
細長い本体とシャッター部材とシャッターカバーとキャップとを備えた血液透析用非穿刺型ブラッドアクセスであって、
前記本体には、その上部に、内部にシャッター部材を支持するためのウェルを構成する周壁が設けられており、その下部に、本体の長さ方向に延びた貫通孔が設けられ、該貫通孔の両端において、人工血管に連結するためのポートが設けられ、前記ウェル底部には前記貫通孔に連通する血液流出孔と血液流入孔が設けられており、
前記シャッター部材には、前記本体の血液流出孔と血液流入孔とに連通可能な連通孔を有する連通部と、その下面が前記本体のウェル底部と面一になるように形成され、ウェル底部上を摺動可能に形成されている摺動部がそれぞれ設けられており、
前記シャッターカバーには、前記本体のウェルとの間に前記シャッター部材の摺動部を摺動・ガイドするポケットを形成しうるシャッター保持部と、前記シャッター部材の連通部の移動を可能とする立設部が設けられており、該立設部は前記キャップにより遮蔽することができ、
前記シャッター部材を摺動させることにより、前記本体に設けられた血液流出孔と血液流入孔が、前記シャッター部材に設けられた連通孔と連通し又は連通が遮断されるように構成されているブラッドアクセスであって、
前記キャップが、キャップをシャッターカバーに装着したとき、シャッター部材が移動しないような突起を内面側に有していることを特徴とするブラッドアクセス。

【請求項2】
本体に設けられた血液流出孔及び血液流入孔が、傾斜していることを特徴とする請求項1記載のブラッドアクセス。

【請求項3】
シャッター部材が、垂直な連通部と水平板状の摺動部からなることを特徴とする請求項1又は2記載のブラッドアクセス。

【請求項4】
シャッター部材が、一対のシャッターを備え、各シャッターには連通部と摺動部がそれぞれ設けられており、シャッターを互いに遠去かる方へ摺動させると、本体に設けられた血液流出孔と血液流入孔が、シャッターに設けられた連通孔と連通し、互いに接近する方へ摺動させると、本体に設けられた血液流出孔と血液流入孔が、シャッターにより連通が遮断されるように構成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか記載のブラッドアクセス。

【請求項5】
シャッター部材が、一体的に形成されたシャッターを備え、シャッターには連通部と摺動部が所定の間隔をあけてそれぞれ2つ設けられており、シャッターを一方の端部から他方の端部に摺動させると、本体に設けられた血液流出孔と血液流入孔が、シャッターに設けられた連通孔と連通し、他方の端部から一方の端部に摺動させると、本体に設けられた血液流出孔と血液流入孔が、シャッターにより連通が遮断されるように構成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか記載のブラッドアクセス。

【請求項6】
シャッター部材の連通部外面に、カニューレに設けられた係止部材と協働して、カニューレがシャッター部材の連通孔から外れるのを防止するための係止部が設けられていることを特徴とする請求項1~4のいずれか記載のブラッドアクセス。

【請求項7】
シャッター部材の連通孔が、カニューレアダプタのオスのテーパーを嵌入することができるように、メスのテーパー孔として形成されていることを特徴とする請求項1~のいずれか記載のブラッドアクセス。

【請求項8】
本体のウェル底部に設けられた血液流出孔口及び血液流入孔口、又は、シャッター部材の底部の連通孔口にシーリングリングが設けられていることを特徴とする請求項1~7のいずれか記載のブラッドアクセス。

【請求項9】
シャッターカバーが、本体に圧入され、カシメられていることを特徴とする請求項1~8のいずれか記載のブラッドアクセス。

【請求項10】
シャッター部材の摺動時の負荷の程度が、3~6ニュートンであることを特徴とする請求項1~9のいずれか記載のブラッドアクセス。

【請求項11】
チタンを用いて作製されていることを特徴とする請求項1~10のいずれか記載のブラッドアクセス。

【請求項12】
シャッター部材が、フッ素樹脂コーティングされたチタン製であることを特徴とする請求項11記載のブラッドアクセス。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
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