TOP > 国内特許検索 > 固体表示素子

固体表示素子

国内特許コード P110003226
整理番号 E066P06
掲載日 2011年6月17日
出願番号 特願2003-353164
公開番号 特開2005-121687
登録番号 特許第3809910号
出願日 平成15年10月14日(2003.10.14)
公開日 平成17年5月12日(2005.5.12)
登録日 平成18年6月2日(2006.6.2)
発明者
  • 十倉 好紀
  • 木村 剛
  • 初田 幸輔
  • 金子 良夫
出願人
  • 独立行政法人産業技術総合研究所
発明の名称 固体表示素子
発明の概要

【課題】 固体形状であることからその劣化が小さく、信頼性の高い固体表示素子を提供する。
【解決手段】 多くの優位性を持っている固体表示素子を実現するにあたって、固体を構成する電子の電子軌道が整列状態を示す固体材料2と、前記電子軌道の整列状態の相転移を制御するための電圧が印加される電極3,4と、前記固体材料2の外部から入射して、透過もしくは反射した光の偏光面の回転を生じさせる光制御手段とを有する。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


近年、表示素子として液晶表示素子が、パソコン表示画面、家庭用テレビ表示画面、携帯電話表示画面など広範な用途に使われている。



しかし、この液晶表示素子は剛直な高分子を溶液に拡散させて使用するため、液晶注入工程では表示むらを発生させないように十分なる注意を要する。これを改善するための様々な提案がなされている(下記特許文献1)。また、この液晶注入工程は液晶の寿命に直接影響を与え、表示素子の劣化を引き起こす。さらに、液晶封止工程は複雑で、コストアップを引き起こす。また、液晶表示素子の使用環境は室温付近に限られ、かつ大気圧中に限定される。



一方、液晶表示部分が固体材料であれば、原理的に表示材料を保持する封止セルを無くして機能を実現できるため、封止用材料も不要になり、使用環境も低温から高温までと拡大する。更に、高圧力環境下や真空環境下においても表示が可能となる。また、固体材料であれば、その光制御素子としての性質も安定性が高く、デバイスの寿命の長時間安定化にも寄与する。更に、固体材料形状を、薄膜形状で実現すれば、印加電圧が数Vと小さくても光の偏光方向の制御が可能になり、低消費電力化も見込める。

【特許文献1】特開平7-128673号公報

【特許文献2】EP公開公報第185495号

【非特許文献1】T.Kimura,K.Hatsuda,Y.Ueno,R.Kajimoto,H.Mochizuki,H.Yoshizawa,T.Nagai,Y.Matsui,A.Yamazaki,and Y.Tokura,Phys.Rev.B65,020407(R)(2002).

【非特許文献2】T.Nagai,T.Kimura,A.Yamazaki,T.Asaka,K.Kimoto,Y.Tokura,and Y.Matsui,Phys.Rev.B65,060405(R)(2002).

【非特許文献3】R.Kajimoto,H.Mochizuki,H.Yoshizawa,T.Kimura,and Y.Tokura,Physica B 312-313,760(2002).

産業上の利用分野


本発明は、固体表示素子に係り、特に、液晶と同じ機能を固体材料によって実現する、耐環境特性に優れ、信頼性の高い画像表示素子に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
(a)固体を構成する原子の電子軌道が整列状態を示す固体材料と、
(b)前記電子軌道の整列状態の相転移を制御するための電圧が印加される電極と、
(c)前記固体材料の外部から入射して、透過もしくは反射した光の偏光面の回転を生じさせる光制御手段とを具備することを特徴とする固体表示素子。

【請求項2】
請求項1記載の固体表示素子において、前記固体材料における電子軌道の整列状態を示す電子軌道がd電子からなることを特徴とする固体表示素子。

【請求項3】
請求項2記載の固体表示素子において、前記固体材料はペロブスカイト型構造でAn+1n3n+1-δ型酸化物(n=1,2,…,∞、δは酸素欠損量)であって、AとしてCa,Sr,Baなどのアルカリ土類元素、Laなどの希土類元素またはYやBiからなる元素、MとしてMn,Fe,Co,Ni,Cuなどの遷移金属を用いた化合物からなることを特徴とする固体表示素子。

【請求項4】
請求項2記載の固体表示素子において、前記固体材料はペロブスカイト型構造で(A、B)n+1n3n+1-δ型酸化物(n=1,2,…,∞、δは酸素欠損量)であって、AとしてCa,Sr,Baなどのアルカリ土類元素、Laなどの希土類元素またはYやBiからなる元素、BとしてA以外のCa,Sr,Baなどのアルカリ土類元素、Laなどの希土類元素またはYやBiからなる元素、MとしてMn,Fe,Co,Ni,Cuなどの遷移金属を用いた化合物からなることを特徴とする固体表示素子。

【請求項5】
請求項2記載の固体表示素子において、前記固体材料はペロブスカイト型構造でNd1-xSr1+xMnO4-δ(δは酸素欠損量)であって、xが0.75≦x≦0.82である材料からなることを特徴とする固体表示素子。

【請求項6】
請求項2記載の固体表示素子において、前記固体材料は多層薄膜からなり、その構成薄膜の少なくとも一つがペロブスカイト型構造でAn+1n3n+1-δ型酸化物(n=1,2,…,∞、δは酸素欠損量)であって、AとしてCa,Sr,Baなどのアルカリ土類元素、Laなどの希土類元素またはYやBiからなる元素、MとしてMn,Fe,Co,Ni,Cuなどの遷移金属を用いた化合物からなる薄膜であることを特徴とする固体表示素子。

【請求項7】
請求項2記載の固体表示素子において、前記固体材料は多層薄膜からなり、その構成薄膜の少なくとも一つがペロブスカイト型構造で(A、B)n+1n3n+1-δ型酸化物(n=1,2,…,∞、δは酸素欠損量)であって、AとしてCa,Sr,Baなどのアルカリ土類元素、Laなどの希土類元素またはYやBiからなる元素、BとしてA以外のCa,Sr,Baなどのアルカリ土類元素、Laなどの希土類元素またはYやBiからなる元素、MとしてMn,Fe,Co,Ni,Cuなどの遷移金属を用いた化合物からなることを特徴とする固体表示素子。

【請求項8】
請求項2記載の固体表示素子において、前記固体材料は多層薄膜からなり、その構成薄膜の少なくとも一つがペロブスカイト型構造でNd1-xSr1+xMnO4-δ(δは酸素欠損量)であって、xが0.75≦x≦0.82である材料からなることを特徴とする固体表示素子。
産業区分
  • 光学装置
  • その他無機化学
  • その他通信
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2003353164thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
参考情報 (研究プロジェクト等) ERATO 十倉スピン超構造プロジェクト 領域
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、問合せボタンを押してください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close