TOP > 国内特許検索 > ヒドラゾンの不斉分子内[3+2]環化付加反応方法

ヒドラゾンの不斉分子内[3+2]環化付加反応方法 コモンズ

国内特許コード P110003283
整理番号 A051P352
掲載日 2011年6月17日
出願番号 特願2003-574631
登録番号 特許第4215648号
出願日 平成15年3月11日(2003.3.11)
登録日 平成20年11月14日(2008.11.14)
国際出願番号 JP2003002862
国際公開番号 WO2003076410
国際出願日 平成15年3月11日(2003.3.11)
国際公開日 平成15年9月18日(2003.9.18)
優先権データ
  • 特願2002-066161 (2002.3.11) JP
発明者
  • 小林 修
  • 山下 恭弘
  • 石谷 暖郎
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 ヒドラゾンの不斉分子内[3+2]環化付加反応方法 コモンズ
発明の概要 次式(I)



(ただし、Rは置換基を有していてもよい炭化水素基である)
で表されるジルコニウムアルコキシドと、次式(II)



(ただし、YおよびYは各々同一または別異に、水素原子またはハロゲン原子を示し、YおよびYの少なくとも一方はハロゲン原子を示す。)
で表されるビナフトール誘導体を混合して得られる不斉触媒系の存在下で、ヒドラゾン誘導体を反応させ、穏和な条件下において、高い立体選択性と収率でヒドラゾンの分子内[3+2]環化付加反応を行う。
従来技術、競合技術の概要


自然界においては、タンパク質などをはじめとする多くの物質が光学活性物質であり、その立体構造に応じて特異的な生理活性を発現することが知られている。また、天然物には、窒素原子を含む化合物が多く見られ、中でも五員環骨格中に窒素原子を含むものの多くは分子機能の発現に大きく寄与していると考えられている。
したがって、医薬、農薬、香料等の分野で課題となっている生理活性物質の全合成では、含窒素化合物の立体選択的合成法を確立することが重要であるといえる。
含窒素五員環骨格の構築に有用な方法の一つとして、[3+2]付加環化反応があり、古くから研究がなされてきた。中でもニトロンなどの反応性の高い1,3-双極子を用いる付加環化反応は広く研究されており、不斉ルイス酸を用いる触媒的不斉反応の例も報告されている。一方、アリールもしくはアシルヒドラゾンの[3+2]付加環化反応については、1970年にHesseによりプロトン酸を触媒とするアリールもしくはアシルヒドラゾンとアルケンの付加環化反応が初めて報告された。さらに、1979年にはこの反応が熱的にも進行することがGriggsらによって報告された。その後、同種の反応がいくつか報告されているが、いずれも強酸性の条件下、あるいは熱的条件下での反応を要するものであり、ルイス酸を用いた穏和な条件下での反応はこれまで知られていなかった。
一方、この出願の発明者らは、これまでにキラルジルコニウム触媒を用いる不斉Mannich型反応、アザDiels-Alder反応、不斉Strecker反応などの様々な含窒素化合物の触媒的不斉合成反応について報告している。また、最近になって、10mol%という触媒量のジルコニウムトリフラートを用いることにより穏和な条件下でも高収率、高ジアステレオ選択性でヒドラゾンの分子間[3+2]環化付加反応が起こることを明らかにし、報告している。
しかし、ヒドラゾンの分子内不斉環化付加反応を穏和な条件下で行う簡便な方法については実現していなかったのが実情である。分子内[3+2]不斉付加環化反応は、多環を効率的に構築できるだけでなく、生成物のN-N結合を切断することにより環状の1,3-ジアミンへと誘導することができることからもその有用性が高いといえる。
この出願の発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、従来技術の限界を克服し、通常の緩和な条件下において、高い立体選択性と収率でヒドラゾンの不斉分子内[3+2]環化付加反応を行う方法を提供することを課題としている。

産業上の利用分野


この出願の発明は、ヒドラゾン誘導体の不斉分子内[3+2]環化付加反応に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、穏和な条件下でヒドラゾン誘導体を簡便かつ高効率に不斉分子内[3+2]環化する方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
次式(I)


(ただし、Rは置換基を有していてもよい炭化水素基である)
で表されるジルコニウムアルコキシドと、次式(II)


(ただし、YおよびYは、各々、同一または別異に、水素原子またはハロゲン原子を示し、YおよびYの少なくとも一方はハロゲン原子を示す。)
で表されるビナフトール誘導体を混合して得られる不斉触媒系の存在下で、次式(III)


(ただし、R、R、R、RおよびRは、各々、同一または別異に、水素原子または置換基もしくは異種原子を有していてもよい炭化水素基を示し、RおよびR、RおよびRは、置換基を有していてもよい炭化水素鎖あるいは異種原子を有する炭化水素鎖により結合して環を形成していてもよく、Xは、置換基または異種原子を有していてもよい炭化水素鎖あるいは異種原子を示す。)
で表されるヒドラゾン誘導体を反応させることを特徴とするヒドラゾンの不斉分子内[3+2]環化付加反応方法。

【請求項2】
一級アルコールの共存下で行う請求項1の不斉分子内[3+2]環化付加反応方法。

【請求項3】
一級アルコールは、n-プロパノールのである請求項2の不斉分子内[3+2]環化付加反応方法。

【請求項4】
次式(IV)


で表される不斉環状化合物を合成する請求項1ないし3のいずれかの不斉分子内[3+2]環化付加反応方法。

【請求項5】
触媒系において使用されるジルコニウムアルコキシドはZr(OBu)またはZr(OPr)である請求項1ないし4のいずれかの不斉分子内[3+2]環化付加反応方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2003574631thum.jpg
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) CREST 単一分子・原子レベルの反応制御 領域
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、問合せボタンを押してください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close