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光学活性なβ-ヒドロキシ-α-アミノ酸誘導体の製造方法 コモンズ

国内特許コード P110003366
整理番号 E076P15
掲載日 2011年6月21日
出願番号 特願2004-202010
公開番号 特開2006-022046
登録番号 特許第4215687号
出願日 平成16年7月8日(2004.7.8)
公開日 平成18年1月26日(2006.1.26)
登録日 平成20年11月14日(2008.11.14)
発明者
  • 小林 修
  • 山下 恭弘
  • 森 雄一朗
  • 中村 昌幸
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 光学活性なβ-ヒドロキシ-α-アミノ酸誘導体の製造方法 コモンズ
発明の概要 【課題】 高いsyn選択性と光学純度でβ-ヒドロキシ-α-アミノ酸誘導体を製造するための方法を提供する。
【解決手段】 次式(I)
【化1】



(ただし、R1は置換基を有していてもよい炭化水素基である)
で表されるアルデヒド化合物と、次式(II)
【化2】



(ただし、R2~R5は同一または別異に置換基を有していてもよい炭化水素基を表す)
で表されるケイ素エノラートを、キラルジルコニウム触媒の存在下で反応し、次式(IIIa)または(IIIb)
【化3】



(ただし、R1~R4は前記のものである)
で表されるいずれかのβ-ヒドロキシ-α-アミノ酸誘導体を得ることを特徴とする光学活性なβ-ヒドロキシ-α-アミノ酸誘導体の製造方法とする。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


β-ヒドロキシ-α-アミノ酸は、生物活性物質や天然物質等に含まれる重要成分である。例えば、バンコマイシン系抗生物質にはエリスロ-およびスレオ-β-アリール-セリン構造が存在し、抗菌剤として注目されるsphingofunginには、β-ヒドロキシ-α-アミノ酸部位が存在することが知られている。また、β-ヒドロキシ-α-アミノカルボニル化合物は、2-アミノ-1,3-ジオール、β-ラクタム、アジリジン等の合成中間体として使用されている。



β-ヒドロキシ-α-アミノ酸の不斉合成方法としては、アルデヒドとグリシン誘導体のアルドール反応が知られている。具体的には、ルイス酸触媒を用いた不斉合成により、β-ヒドロキシ-α-アミノ酸の前駆体である2-オキサゾリン-4-カルボキシレートを得る方法(非特許文献1~3)や、グリシンシッフ塩基を用いてβ-ヒドロキシ-α-アミノカルボニル化合物を得る方法が報告されている(非特許文献4~6)。



しかし、これらの方法は、いずれも、基質一般性に欠ける等の問題点を有し、実用的な合成法としてのレベルに達していないのが実情である。



このような事情を鑑みて、この出願の発明者らは、これまでに、アルデヒドとグリシン由来のケイ素エノラートをキラルジルコニウム存在下でアルドール反応させることにより、anti選択的にβ-ヒドロキシ-α-アミノ酸エステル類が得られることを見出し、報告している(例えば、特許文献1)。しかし、高syn選択的に光学純度の高いβ-ヒドロキシ-α-アミノ酸誘導体を得る方法については明らかにされていなかった。
【非特許文献1】
Tetrahedron 1988, 44, 5253.
【非特許文献2】
J. Org. Chem. 1999, 64, 7040.
【非特許文献3】
Angew. Chem., Int. Ed. 2001, 40, 1884.
【非特許文献4】
Tetrahedron Lett. 1999, 40, 3843.
【非特許文献5】
Tetrahedron 2002, 58, 8289.
【非特許文献6】
Angew. Chem., Int. Ed. 2002, 41, 4542.
【非特許文献7】
Synthesis 1988, 127.
【非特許文献8】
J. Am. Chem. Soc. 2002, 124, 3292.
【特許文献1】
特願2004-059897

産業上の利用分野


この出願の発明は、光学活性なβ-ヒドロキシ-α-アミノ酸誘導体を合成するための方法に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、天然物や生物活性物質の合成中間体として有用なβ-ヒドロキシ-α-アミノ酸誘導体を、高いsyn選択性および光学純度で製造するための方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
次式(I)
【化1】


(ただし、R1アルキル基、ビニル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、またはアルコキシ基である)
で表されるアルデヒド化合物と、次式(II)
【化2】


(ただし、2はトリフルオロメチル基、ベンジルオキシ基、tert-ブトキシ基、またはトリクロロエトキシ基であり、R3~R5は同一または別異に炭素数1~4のアルキル基である
で表されるケイ素エノラートを、ジルコニウム化合物と次式(IVa)または(IVb)
【化3】


(ただし、XおよびYは、同一又は別異に水素原子またはハロゲン原子である)
で表されるいずれかの光学活性ビナフトール化合物を含んでなるキラルジルコニウム触媒の存在下で反応し、次式(IIIa)または(IIIb)
【化4】


(ただし、R1~R4は前記のものである)
で表されるいずれかのβ-ヒドロキシ-α-アミノ酸誘導体を得ることを特徴とする光学活性なβ-ヒドロキシ-α-アミノ酸誘導体の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) ERATO 小林高機能性反応場プロジェクト 領域
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