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ケモカイン受容体CCR10の発現誘導剤

国内特許コード P110003370
整理番号 A261P09
掲載日 2011年6月21日
出願番号 特願2004-216995
公開番号 特開2006-036666
登録番号 特許第4528898号
出願日 平成16年7月26日(2004.7.26)
公開日 平成18年2月9日(2006.2.9)
登録日 平成22年6月18日(2010.6.18)
発明者
  • 神奈木 玲児
  • 宮崎 敬子
  • 京ケ島 守
出願人
  • 独立行政法人科学技術振興機構
  • 愛知県
  • 生化学工業株式会社
発明の名称 ケモカイン受容体CCR10の発現誘導剤
発明の概要

【課題】 ケモカイン及びその受容体を介した免疫機構の働きが不十分である場合は、免疫不全など重大な疾病になることが懸念され、このシステムを安全かつ確実に活性化するものや方法の開発が望まれていた。
【解決手段】 特定の重量平均分子量を有するヒアルロン酸がケモカイン受容体CCR10の発現を誘導することを見出した。重量平均分子量が6,000~500,000であるヒアルロン酸又はその塩を有効成分とするケモカイン受容体CCR10の発現誘導剤又はCCR10発現不全疾患の治療薬である。
【選択図】 なし

従来技術、競合技術の概要


ケモカインは白血球走化、活性化作用を持つ分子であり、その受容体(ケモカイン受容体)は白血球側にある。受容体を介してケモカインの刺激をうけた白血球は、遊走し、その機能を必要とされる場所で、免疫監視機構等の重要な役割を果たす。従来、一部のケモカインの末端アミノ酸を一部修飾することで受容体に対する拮抗作用を示す物質が報告されている(非特許文献1等)。
一方、ヒアルロン酸は皮膚、筋肉、眼の硝子体、血管等の主要成分であるが、これら組織が損傷を受けた場合に、ヒアルロン酸が低分子化し、ケモカインの一種であるIL-8を誘導することが知られている(非特許文献2)。
更に、扁平上皮とリンパ球の接着が、扁平上皮細胞側に存在するヒアルロン酸によって媒介され、この接着が起こるとリンパ球側にCCR10の発現が誘導されることが解明されている(非特許文献3)。また、ケモカイン受容体CCR10は、皮膚等の炎症に関連してケモカインCCL27等と相互作用することが知られている(非特許文献4)。
更に、4~60糖のヒアルロン酸オリゴマーが細胞障害抑制剤や細胞・組織保護剤として有用であること(特許文献1)、2~80の二糖単位からなるヒアルロン酸がT細胞活性を阻害し免疫抑制剤として使用され得ること(特許文献2)、重量平均分子量70万~110万のヒアルロン酸が自己免疫性肝炎等の処置剤として使用され得ること(特許文献3)、平均分子量80万~400万のヒアルロン酸が皮膚疾患の治療に使用され得ること(特許文献4)等が報告されている。




【非特許文献1】ケモカインと基礎 その基礎と臨床 茆原順一編 医薬ジャーナル社 2000年

【非特許文献2】J. Biol. Chem. Vol.279, No.17, 17079-17084 (2004)

【非特許文献3】蛋白質核酸酵素 vol.48, No.8, 1112-1119 (2003)

【非特許文献4】Nat Med. 2002 Feb; 8(2): 117-8

【特許文献1】WO2002/004471

【特許文献2】特表平11-500742

【特許文献3】特開2001-354572

【特許文献4】特開平8-208488

産業上の利用分野


この発明は、ケモカイン受容体CCR10の発現誘導剤及びCCR10発現不全疾患の治療薬に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
重量平均分子量が20,000~40,000であるヒアルロン酸又はその塩を有効成分とするケモカイン受容体CCR10の発現誘導剤。

【請求項2】
in vitroにおいてCCR10を誘導するための試薬である、請求項1記載のケモカイン受容体CCR10の発現誘導剤

【請求項3】
リンパ系細胞を重量平均分子量が20,000~40,000であるヒアルロン酸又はその塩を添加した培地中で培養し、該培養細胞のケモカイン受容体CCR10の発現を誘導する方法
産業区分
  • 薬品
  • 高分子化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
参考情報 (研究プロジェクト等) CREST 糖鎖の生物機能の解明と利用技術 領域
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