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がん細胞またはがん発症性ウイルス感染細胞の増殖抑制剤

国内特許コード P110003501
整理番号 RJ008P53
掲載日 2011年6月22日
出願番号 特願2005-203584
公開番号 特開2007-022929
登録番号 特許第4617418号
出願日 平成17年7月12日(2005.7.12)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
登録日 平成22年11月5日(2010.11.5)
発明者
  • 甲斐 孝憲
  • 平原 秀秋
  • 國武 久登
  • 山崎 正夫
  • 柚木崎千鶴子
  • 小村 美穂
  • 赤松 絵奈
出願人
  • 雲海酒造株式会社
  • 学校法人宮崎大学
  • 宮崎県
  • 独立行政法人科学技術振興機構
発明の名称 がん細胞またはがん発症性ウイルス感染細胞の増殖抑制剤
発明の概要

【課題】肝がん細胞及び白血病細胞の増殖を抑制しがんの改善に有効に使用できる細胞増殖抑制剤、ウイルス感染細胞の増殖を抑制しがん発症の阻止予防に有効に使用できる細胞増殖抑制剤を提供する。
【解決手段】
細胞増殖抑制剤の有効成分として、ブルーベリー葉の粉砕物、搾汁、あるいはその抽出成分を用いる。
【選択図】 図5

従来技術、競合技術の概要


日本人の死亡原因の第一位はがんであり、がん予防とがん治療は国民の健康上極めて重要な課題である。特に九州は、がんの中でも、成人T細胞白血病(Adult T-cell leukemia: ATL)を始めとする白血病、及び肝がんの発生率が高いとされている地域である。その理由の一つとして、九州にはヒトレトロウイルスHTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)に感染している人(HTLV-1キャリア)が多いことが挙げられる。ATLの発生にはHTLV-1が強く関係しており、HTLV-1感染者だけにATLが発生することが知られている。近年白血病の治療は非常に進歩しており、完治する白血病もある中で、ATLは最も治療に抵抗性の白血病である。加えて、他のウイルスと異なって、一旦HTLV-1に感染すると、一生涯身体の中にそのウイルスが存在し続ける。また、肝がんもC型肝炎ウイルス(Hepatitis C Virus:HCV)による持続感染が原因となって発症することが知られている。



従って、がん細胞の増殖を抑制するというだけでなく、がんを発症する可能性のあるウイルス感染細胞の増殖を抑制することによってがんの発症を抑制することも必要である。



非特許文献1には、疫学調査の結果として、緑黄色野菜や果物を多く摂取すると発がんのリスクが軽減されることが示されている。また、非特許文献2には、ブルーベリーを含むVaccinium属に属する植物の果実及び葉の酢酸エチル抽出物が、がんのプロモーター抑制の一つの指標であるキノンレダクターゼ誘導活性を有すること、また、非特許文献3では、Vaccinium属のビルベリー組織から誘導したカルスにより生産されたフラボノイド等を含む培養液が、乳がん細胞の増殖を抑制することが報告されている。



しかしながら、上記したブルーベリー葉の酢酸エチル抽出物の抗がん機能(非特許文献2)は、キノンレダクターゼを誘導させることによって活性酸素の生成を妨害して発がんを抑制するというものであり、活性酸素の生成以外を要因として生じるがんに対しては有効とはいえない。また、がんの原因を除去することによって発がんを防止するものであるため、既にがん化した細胞に対しては有効とはいえない。



また、がん全般に効く薬剤はなく、がんの種類によって治療薬物が異なることが当業界では周知となっている。例えば、非特許文献4によると、白血病は、化学療法(抗がん剤)で完治する可能性のあるがん、乳がんは病気の進行を遅らせることができるがん、そして肝がんは効果が期待できずがんも小さくなりもしないがんと、分類されている。従って、乳がん細胞の増殖抑制作用を有するものが(非特許文献3)、直ちに他のがん細胞に有効に使用できることにはならない。

【非特許文献1】M.M.Mathews-Roth,Pure Apll.Chem.,63, 147-156(2004)

【非特許文献2】J.Bomser, D.L.Madhavi, K.Singletary and M.A.L.Smith:Planta Medica.,62,212-216(1996)

【非特許文献3】浜松潮香「ブルーベリーの機能性研究;ブルーベリーの培養細胞による有用物質生産」,食品工業,43(2),44(2000)

【非特許文献4】国立がんセンターホームページ「がんに関する情報」の中の「治療-がんの薬物療法」http://www.ncc.go.jp/jp/ncc-cis/pub/treatment/010708.html

産業上の利用分野


本発明は、がん細胞またはがん発症性ウイルス感染細胞の増殖を抑制するための材料(剤)、より詳細には天然の植物成分を有効成分とするがん細胞またはがん発症性ウイルス感染細胞の増殖抑制剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ブルーベリー葉の加工処理物を有効成分とする、HTLV-1の感染が関与する疾患の発症予防、または成人T細胞白血病の改善若しくは発症予防のために用いる、HTLV-1感染細胞又は成人T細胞白血病細胞に対する細胞増殖抑制剤。

【請求項2】
ブルーベリーがラビットアイブルーベリーである請求項1記載の細胞増殖抑制剤。

【請求項3】
ブルーベリー葉の加工処理物が、ブルーベリー葉の粉砕物、搾汁および溶媒抽出物よりなる群から選択される少なくとも1つである請求項1又は2に記載の細胞増殖抑制剤。
産業区分
  • 薬品
  • 食品
  • 薬品
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2005203584thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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