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C型肝炎ウイルス産生抑制材料とその製法

国内特許コード P110003527
整理番号 RJ008P67
掲載日 2011年6月23日
出願番号 特願2005-313995
公開番号 特開2007-119398
登録番号 特許第4586119号
出願日 平成17年10月28日(2005.10.28)
公開日 平成19年5月17日(2007.5.17)
登録日 平成22年9月17日(2010.9.17)
発明者
  • 坪内 博仁
  • 宇都 浩文
  • 國武 久登
  • 甲斐 孝憲
  • 平原 秀秋
  • 柚木崎千鶴子
  • 酒井 美穂
  • 赤松 絵奈
出願人
  • 独立行政法人科学技術振興機構
  • 学校法人宮崎大学
  • 雲海酒造株式会社
  • 宮崎県
発明の名称 C型肝炎ウイルス産生抑制材料とその製法
発明の概要

【課題】C型肝炎ウイルスの産生を抑制する材料と、それを用いた医薬品及び飲食物を提供する。
【解決手段】 ブルーベリーの葉の加工処理物は、ブルーベリーの果実とは全く異なり、C型肝炎ウイルスの産生を抑制する特異な作用をもつ。加工処理物としては、葉自体でも良いが、用途に応じて乾燥粉砕物、搾汁、抽出物から適宜選択使用するのが望ましい。もっとも利用しやすい抽出物の抽出溶媒には、水、アルコール水溶液、アルコールの使用が望ましく、エタノール水溶液の使用が安全性の観点から最適である。主な用途としては、C型肝炎ウイルス産生抑制剤、慢性肝炎予防、肝硬変発症予防、肝がん発症阻止に有効に使用できるC型肝炎ウイルス産生抑制剤、あるいはこれらを改善する機能性飲食物を挙げることができる。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


C型肝炎ウイルス(HCV)は血液感染性ウイルスである。感染したウイルス保有者(キャリヤー)は、持続的に炎症を繰り返し、やがては慢性肝炎、肝硬変となり、発症後約30年を経て肝ガンになると言われている。治療には、インターフェロンが有効で、平均して約3割の人でウイルスが消失する。また、抗ウイルス薬リバビリンを併用すると、消失率は3割よりもややよくなる。近年、ウイルス駆逐を目的とせず、慢性肝炎、肝硬変の進行を抑制し、肝ガンの発症を遅延させる治療にも、インターフェロンが使用されてきているが、インターフェロンは、脱毛、食欲減退、鬱、血小板の減少など副作用も強く、長期にわたる継続的治療には問題もある(非特許文献1)。



一方、ブルーベリーは、優れた機能性材料として広く知られている。特に抗癌作用に限ってみても、例えば特許文献1は、ブルーベリーの果実由来のアントシアニン配糖体を有効成分とする抗癌剤を開示している。特許文献2は、抗菌性の健康食品(ニュートラシューティカル)として、ブルーベリーの抗ウイルス作用を開示している。特に、特許文献2では、大腸菌、スタフィロコッカス・エピデルミジス(Staphylococcus epidermidis)、馬心筋炎ウイルス(EMV)、シュウドモナス・エルギノーザ(Pseudomonas aeruginosa)、S.アウレウス(aureus)、バチルス・サブチリス(Bacilus subtilis)に対する顕著な抗菌、抗ウイルス作用が具体的に述べられている。



同様に、非特許文献2は、ブルーベリーを含むVaccinium属に属する植物の果実及び葉の酢酸エチル抽出物が、ガンのプロモーター抑制の一つの指標であるキノンレダクターゼ誘導活性を有することを開示している。また非特許文献3は、Vaccinium属のビルベリー組織から誘導したカルスにより生産されたフラボノイド等を含む培養液が、乳ガン細胞の増殖を抑制することを開示している。また、非特許文献4は、ブルーベリーを含む各種食材の抗ウイルス活性に言及している。非特許文献5は、ブルーベリー含有アントシアニンに抗ウイルス活性があることを開示している。

【特許文献1】特開平2003-277271号公報

【特許文献2】特表2001-56565号公報

【非特許文献1】「C型慢性肝炎に対する最近の話題 IFNの副作用とその対策」Med Dig Vol.46,No.6,19-22(1997.11)

【非特許文献2】J.Bomser et al“In vitro anticancer activity of fruit extracts from Vaccinium species.” Planta Medica,62,212-216(1996)

【非特許文献3】浜松潮香「ブルーベリーの機能性研究;ブルーベリー培養細胞による有用物質生産」食品工業43[2]44(2000)

【非特許文献4】持田恭「島根県産食材の生理活性(抗癌活性、抗ウイルス活性)に関する研究」島根県保健環境科学研究所報[43]51-76(2002)

【非特許文献5】津志田藤二郎「注目の健康素材と機能研究:ブルーベリーの生理的機能性」食品と開発31[3]5-8(1996)

産業上の利用分野


本発明は、C型肝炎ウイルス産生抑制材料とその製法に関するものである。特に、ブルーベリー葉を有効成分とするC型肝炎ウイルス産生抑制材料と、その製法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
ブルーベリー葉の加工処理物を有効成分とするC型肝炎ウイルス産生抑制材。

【請求項2】
ブルーベリー葉の加工処理物が、葉の粉砕物、葉の搾汁、および葉の抽出物からなる群から選ばれた少なくともひとつである請求項1記載のC型肝炎ウイルス産生抑制材。

【請求項3】
ブルーベリー葉を溶媒抽出して、C型肝炎ウイルス産生抑制材を製造する方法であって、溶媒抽出前にあらかじめブルーベリー葉を-30~50℃の範囲内で乾燥することを特徴とするC型肝炎ウイルス産生抑制材の製法。
産業区分
  • 薬品
  • 食品
  • 薬品
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2005313995thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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