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吸引器具、吸引システムおよび吸引方法

国内特許コード P110003618
整理番号 1798
掲載日 2011年6月27日
出願番号 特願2009-524450
登録番号 特許第5516950号
出願日 平成20年7月15日(2008.7.15)
登録日 平成26年4月11日(2014.4.11)
国際出願番号 JP2008062733
国際公開番号 WO2009014026
国際出願日 平成20年7月15日(2008.7.15)
国際公開日 平成21年1月29日(2009.1.29)
優先権データ
  • 特願2007-194634 (2007.7.26) JP
発明者
  • 梅田 裕生
  • 金丸 眞一
出願人
  • 国立大学法人京都大学
発明の名称 吸引器具、吸引システムおよび吸引方法
発明の概要 本発明の吸引器具10は、基端部側において液体供給部20に接続されるとともに開口先端部37を有する外管36と、この外管36内に設けられ、基端部側において陰圧発生部26に接続されるとともに開口先端部39を有する吸引管38とを含んで構成され、外管36の内周面と吸引管38の外周面との間に環状の液体供給路40が形成され、吸引管38の開口先端部39を外管36の開口先端部37より基端側に位置させてあることを特徴とする。
従来技術、競合技術の概要



例えば、耳鼻科の診療において、中耳炎、鼻炎、副鼻腔炎などの炎症性疾患や、耳垢栓塞といった疾患の診療の際に、耳漏、鼻汁、耳垢などを吸引除去する処置を施す必要がある。この処置は、一般に、耳鼻科ユニットの吸引装置に1.5~2メートル程度の長さの柔軟性のあるチューブ、および、チューブ先端に取り付けたアダプタを介して装着された耳用吸引管や鼻用吸引管を使用して吸引している。しかし、これらの吸引管は、挿入経路が狭いという解剖学的理由から外径および内径が細いため、粘稠な耳漏、鼻汁、耳垢などを吸引する際には、吸引管が頻繁に閉塞する事態が頻繁に生じていた。吸引管が吸引処置途中で閉塞すると、処置を中断して吸引管を交換したり、あるいは、粘度の低い液体(例えば水)を吸引して吸引管内の閉塞状態を解消してから処置を再開するといった余計な労力と時間を費やさなければならなかった。





特許文献1には、例えば気管支にある痰等の粘稠な物質または流体を吸引除去するための吸引用カテーテルとして、1本の吸引管内に吸引管腔と側管腔とが中間隔壁で区画されて設けられ、前記中間隔壁に少なくとも1本の切り込みを両管腔間の短絡路として形成したものが開示されている。この吸引用カテーテルでは、側管腔から空気や生理食塩水等の液体を供給しながら吸引管腔に陰圧を作用させることで、カテーテル先端部の気管支内腔へのはまり込みを防止し、痰等の粘性物質を湿潤させて吸引を行いやすくすることができる旨が記載されている(特許文献1:段落0009参照)。





しかしながら、後述するように本願発明者らが行った対比実験によれば、特許文献1に開示される吸引用カテーテルでは、例えば500cpsの高粘性の流体を吸引しようとした場合、吸引処置を完了するまでに患者に過度の負担を強いることになるような長時間を要することが判明した。

【特許文献1】

許第2742765号公報

産業上の利用分野



本発明は、吸引器具、吸引システムおよび吸引方法に関し、具体例として医療現場(例えば耳鼻科)において粘性物質を吸引する際に好適に用いられる吸引器具、吸引システムおよび吸引方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
基端部側において液体供給部に接続されるとともに開口先端部を有する外管と、
前記外管内に設けられ、基端部側において陰圧発生部に接続されるとともに開口先端部を有する吸引管と、
を含んで構成され、
前記外管の内周面と前記吸引管の外周面との間に環状の液体供給路が形成され、前記液体供給路から前記吸引管の前記開口先端部に液体を供給し、
前記吸引管の開口先端部を前記外管の開口先端部より基端側に位置させてあり、吸引時には、前記吸引管の内周面全体が薄層状の前記液体で覆われた状態で、前記吸引管の前記開口先端部から粘性物質を吸引することを特徴とする吸引器具。

【請求項2】
基端側において陰圧発生部に接続されると共に、開口先端部を有する吸引通路と、
前記吸引通路の外周に環状に形成され、基端側において液体供給部に接続されると共に、開口先端部を有する液体供給路と、
を備え、
前記吸引通路への吸引対象物の吸引時に前記液体供給路から供給された液体が前記吸引通路の全内周面に沿って薄層状に吸引され、前記吸引通路の前記開口先端部から粘性物質を吸引するように構成したことを特徴とする吸引器具。

【請求項3】
前記液体は水であることを特徴とする請求項1または2に記載の吸引器具。

【請求項4】
前記陰圧発生部は、医療用吸引装置であることを特徴とする請求項1または2に記載の吸引器具。

【請求項5】
前記医療用吸引装置は、耳鼻科用吸引装置であることを特徴とする請求項4に記載の吸引器具。

【請求項6】
開口先端部を有する外管と、
開口先端部が前記外管の開口先端部より基端側に位置するとともに、外周面と前記外管の内周面との間に環状の液体供給路を形成するように前記外管内に設けられた吸引管と、
前記外管の基端部側に接続される液体供給部と、
前記吸引管の基端部側に接続される陰圧発生部と、
を備え、
前記液体供給路から前記吸引管の前記開口先端部に液体を供給し、吸引時には、前記吸引管の内周面全体が薄層状の前記液体で覆われた状態で、前記吸引管の前記開口先端部から粘性物質を吸引する吸引システム。

【請求項7】
前記液体は水であることを特徴とする請求項6に記載の吸引システム。

【請求項8】
前記陰圧発生部は、医療用吸引装置であることを特徴とする請求項6に記載の吸引システム。

【請求項9】
前記医療用吸引装置は、耳鼻科用吸引装置であることを特徴とする請求項8に記載の吸引システム。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2009524450thum.jpg
出願権利状態 登録
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