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環境中のアレルゲンの測定方法及び装置

国内特許コード P110003636
整理番号 A252P70
掲載日 2011年6月27日
出願番号 特願2005-516358
登録番号 特許第5558649号
出願日 平成16年12月17日(2004.12.17)
登録日 平成26年6月13日(2014.6.13)
国際出願番号 JP2004018895
国際公開番号 WO2005059166
国際出願日 平成16年12月17日(2004.12.17)
国際公開日 平成17年6月30日(2005.6.30)
優先権データ
  • 特願2003-419346 (2003.12.17) JP
発明者
  • 本田 亜希
  • 鈴木 孝治
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
  • 岩▲崎▼ 亜希
  • 鈴木 孝治
発明の名称 環境中のアレルゲンの測定方法及び装置
発明の概要 要約
抗アレルゲン抗体を用いることなく、簡便に環境中のアレルゲンを測定することが可能な、アレルゲンの測定方法並びにそのための器具及び装置が開示されている。環境中の生物由来アレルゲンの測定方法では、該アレルゲンのプロテアーゼ活性を測定することにより前記生物由来のアレルゲンを測定する。環境中の生物由来アレルゲンの測定器具は、支持体に、前記アレルゲンが有するプロテアーゼ活性の測定に用いられる該プロテアーゼの基質が担持されて成り、該基質が、酵素反応の結果、蛍光の発光、吸光度の変化又は変色をもたらす基質である。
従来技術、競合技術の概要



大気中に含まれる花粉や、カーペットや布団等に含まれるダニ等がアレルゲンとなって、花粉症、アトピー、喘息等のアレルギー疾患を引き起こすことは広く知られている。これらのアレルゲンに対してアレルギー体質の人は、これらのアレルゲンとの接触を避けることがアレルギーの発症を避ける上で重要である。





従来、アレルゲンの測定は、いずれも測定対象となるアレルゲンを対応抗原とする抗体を用いた免疫測定により行なわれていた(下記特許文献1~5)。





しかしながら、抗体、とりわけ、測定精度を高めるために用いられるモノクローナル抗体は高価である。





一方、花粉、ダニ、カビ、昆虫由来物質等、環境中に存在するアレルゲンには、プロテアーゼ活性を有するものがあることが知られている。例えば、スギ花粉(非特許文献1)、ブタクサ花粉(非特許文献2)、メスキトー花粉(非特許文献3)、カビの一種であるAspegillus fumigatus(非特許文献4)、ワモンゴキブリのアレルゲン(非特許文献5)、ダニ(Dermatophagoides farinae=コナヒョウダニ及びpteronyssinus=ヤケヒョウダニ)(非特許文献6~非特許文献13)がプロテアーゼ活性を有することが知られている。しかしながら、これらの文献では、プロテアーゼ活性を利用してアレルゲンを測定することについては開示も示唆もなく、また、アレルゲン量との間に定量関係があることについても開示も示唆もない。また、これらの文献では、アレルゲンを抽出、濃縮及び/又は精製してプロテアーゼ活性を測定しており、環境中のアレルゲンをこれらの前処理なしにそのまま簡便に測定できる点については開示も示唆もない。





【特許文献1】

開平9-87298号公報

【特許文献2】

開平5-207892号公報

【特許文献3】

開平11-14511号公報

【特許文献4】

開2000-35428号公報

【特許文献5】

開平6-34518号公報

【非特許文献1】

Agric Food Chem. 2002 Jun 5;50(12):3540-3. Isolation and characterization of aminopeptidase (Jc-peptidase) from Japanese cedar pollen (Cryptomeria japonica). Noguchi Y, Nagata H, Koganei H, Kodera Y, Hiroto M, Nishimura H, Inada Y, Matsushima A.

【非特許文献2】

hytochemistry. 1998 Feb;47(4):593-8. Ragweed pollen proteolytic enzymes: possible roles in allergies and asthma. Bagarozzi DA Jr, Travis J.

【非特許文献3】

m J Respir Cell Mol Biol. 1995 Apr;12(4):441-8. Isolation and properties of an angiotensin II-cleaving peptidase from mesquite pollen. Matheson N, Schmidt J, Travis J.

【非特許文献4】

Investig Allergol Clin Immunol. 2002;12(4):257-62. Serine proteinases with gelatinolytic activity in an Aspergillus fumigatus allergenic extract. Iraneta SG, Duschak VG, Rodriguez SM, Alonso A.

【非特許文献5】

Investig Allergol Clin Immunol. 1999 Jul-Aug;9(4):235-40. Proteinase and gelatinolytic activities of house dust mite and cockroach extracts. Iraneta SG, Duschak VG, Rodriguez SM, Seoane MA, Albonico JF, Alonso A.

【非特許文献6】

ndo T, Ino Y, Haida M, Honma R, Maeda H, Yamakawa H, Iwaki M, Okudaira H. Isolation of cysteine protease in the crude mite extract, Dermatophagoides farinae. Int Arch Allergy Appl Immunol. 1991;96(3):199-205.

【非特許文献7】

ndo T, Homma R, Ino Y, Ito G, Miyahara A, Yamakawa H, Iwaki M, Okumura Y, Suko M, Haida M, et al. Is a trypsin-like protease of mites a Der f III allergen? Arerugi. 1992 Jun;41(6):704-7.

【非特許文献8】

ndo T, Homma R, Ino Y, Ito G, Miyahara A, Yanagihara T, Kimura H, Ikeda S, Yamakawa H, Iwaki M, et al. Trypsin-like protease of mites: purification and characterization of trypsin-like protease from mite faecal extract Dermatophagoides farinae. Relationship between trypsin-like protease and Der f III. Clin Exp Allergy. 1993 Sep;23(9):777-84.

【非特許文献9】

ing C, Simpson RJ, Moritz RL, Reed GE, Thompson PJ, Stewart GA. The isolation and characterization of a novel collagenolytic serine protease allergen (Der p 9) from the dust mite Dermatophagoides pteronyssinus. J Allergy Clin Immunol. 1996 Oct;98(4):739-47.

【非特許文献10】

chulz O, Sewell HF, Shakib F. Related Articles, Links A sensitive fluorescent assay for measuring the cysteine protease activity of Der p 1, a major allergen from the dust mite Dermatophagoides pteronyssinus. Mol Pathol. 1998 Aug;51(4):222-4.

【非特許文献11】

asueda H, Mita H, Akiyama K, Shida T, Ando T, Sugiyama S, Yamakawa H. Allergens from Dermatophagoides mites with chymotryptic activity. Clin Exp Allergy. 1993 May;23(5):384-90.

【非特許文献12】

eymann PW, Chapman MD, Aalberse RC, Fox JW, Platts-Mills TA. Antigenic and structural analysis of group II allergens (Der f II and Der p II) from house dust mites (Dermatophagoides spp). J Allergy Clin Immunol. 1989 Jun;83(6):1055-67.

【非特許文献13】

tewart GA, Ward LD, Simpson RJ, Thompson PJ. Related Articles, Links The group III allergen from the house dust mite Dermatophagoides pteronyssinus is a trypsin-like enzyme. Immunology. 1992 Jan;75(1):29-35.

産業上の利用分野



本発明は、環境中のアレルゲンの測定方法及び装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
環境中の生物由来アレルゲンの測定方法において、被測定物中のアレルゲンを、プロテアーゼの基質と接触させ、該アレルゲンのプロテアーゼ活性を測定することにより前記生物由来のアレルゲンを測定すること、かつ、前記基質が、酵素反応の結果、吸光度の変化をもたらす基質であって、少なくとも1個のアミノ基を有する着色色素のアミノ基のうち少なくとも1個のアミノ基に、アミノ酸又はオリゴペプチドがアミド結合した着色化合物であり、前記プロテアーゼ活性は、該基質の変色に基づき測定することを特徴とする測定方法。

【請求項2】
前記アレルゲンがダニ若しくはダニ由来物、又は花粉である請求項1記載の方法。

【請求項3】
前記花粉がスギ花粉である請求項2記載の方法。

【請求項4】
大気中、室内空気中、床、壁、窓、窓枠、敷物、寝具類、繊維製品、家具類、粉塵又はハウスダスト中のアレルゲンを測定する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。

【請求項5】
前記基質が、支持体に担持され、被測定物を、該支持体と接触させる請求項1記載の方法。

【請求項6】
前記支持体が多孔性支持体である請求項5記載の方法。

【請求項7】
前記基質が、少なくとも1個のアミノ基を有する着色色素のアミノ基のうち少なくとも1個のアミノ基に、アミノ酸がアミド結合した着色化合物である請求項1記載の方法。

【請求項8】
前記着色色素がクレジルバイオレット、サフラニンO又はメチレンバイオレット3RAXである請求項7記載の方法。

【請求項9】
環境中の生物由来アレルゲンの測定器具であって、多孔性支持体中に、前記アレルゲンが有するプロテアーゼ活性の測定に用いられる該プロテアーゼの基質が担持されて成り、該基質が、酵素反応の結果、吸光度の変化をもたらす基質であって、少なくとも1個のアミノ基を有する着色色素のアミノ基のうち少なくとも1個のアミノ基に、アミノ酸又はオリゴペプチドがアミド結合した着色化合物である、請求項1記載の方法により環境中のアレルゲンを測定するための環境中のアレルゲン測定用器具。

【請求項10】
前記アレルゲンがダニ若しくはダニ由来物、又は花粉である請求項9記載の器具。

【請求項11】
前記基質が、少なくとも1個のアミノ基を有する着色色素のアミノ基のうち少なくとも1個のアミノ基に、アミノ酸がアミド結合した着色化合物である請求項9記載の測定器具。

【請求項12】
前記着色色素がクレジルバイオレット、サフラニンO又はメチレンバイオレット3RAXである請求項11記載の測定器具。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) CREST 医療に向けた化学・生物系分子を利用したバイオ素子・システムの創製 領域
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