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形状記憶合金を用いた駆動機構及びこの駆動機構を備える装置

国内特許コード P110003645
整理番号 V226P009WO
掲載日 2011年6月27日
出願番号 特願2005-517150
登録番号 特許第4465684号
出願日 平成17年1月19日(2005.1.19)
登録日 平成22年3月5日(2010.3.5)
国際出願番号 JP2005000939
国際公開番号 WO2005069254
国際出願日 平成17年1月19日(2005.1.19)
国際公開日 平成17年7月28日(2005.7.28)
優先権データ
  • 特願2004-012422 (2004.1.20) JP
発明者
  • 江刺 正喜
  • 芳賀 洋一
  • 水島 昌徳
  • 松永 忠雄
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
  • 江刺 正喜
  • 芳賀 洋一
発明の名称 形状記憶合金を用いた駆動機構及びこの駆動機構を備える装置
発明の概要 形状記憶合金を用いた駆動機構は、互いに軸方向に直列に接続する第1及び第2の形状記憶合金コイル(1,2)と、形状記憶合金コイル(1,2)の各々に接続する軸方向に延びたピン状の駆動部材(3)と、形状記憶合金コイル(1,2)に電流を供給する配線パターン(11)及び駆動回路(4a)を有する基板(4)と、駆動部材(3)を保持する磁気ラッチ部(9)とを備え、磁気ラッチ部(9)が駆動部材(3)の軸方向にラッチ位置を有し、駆動回路(4a)が第1及び第2の形状記憶合金コイル(1,2)を選択的に電流駆動し、駆動された第1又は第2の形状記憶合金コイル(1
,2)が加熱収縮して駆動部材(3)が軸方向に沿って移動し、駆動部材(3)に設けた磁性体(9a,9b)がラッチ位置に磁気吸着されて軸方向に固定保持される。
従来技術、競合技術の概要


コンピュータや携帯電話等の普及により、所謂パソコン通信やインターネット,電子メール等の文字や図形情報の電子化が急速に進んでいる。
このような情報社会において、視覚障害者が情報を取得するための手段としては、音声合成や電子式点字ディスプレイ等を補完的に使用することが望ましいとされている。電子式点字ディスプレイにおいては、従来利用されている所謂6点点字が採用されている。しかし、視覚障害者のうち、このような6点点字を解読できるのは、約1割程度である。これは、例えば糖尿病等を原因とする中途失明者が高齢者を中心に増加していることに起因しており、高齢者の場合、点字を習得するためには多大な努力を必要とすることから、途中で点字の習得を断念してしまうのである。
これに対して、中途視覚障害者の情報伝達手段の一つとして、能動的に移動するピンを二次元平面上に垂直に並べて、文字の形状(墨字)や図形情報を各ピンの移動、即ち凸位置及び凹位置の情報として表示できるようにした触覚ディスプレイが知られている。上述の電子式点字ディスプレイや触覚ディスプレイにおけるピンの駆動手段として、例えば電磁アクチュエータや静電引力,圧電アクチュエータ等の駆動手段が採用されており、これらの駆動手段により各ピンを凸位置又は凹位置に移動させるように構成されている。例えば駆動手段として電磁アクチュエータを使用したものは下記文献1に開示されており、また駆動手段として圧電アクチュエータを使用したものは、例えば下記文献2に開示されている。
しかしながら、下記文献1においては、コイルにより生ずる電磁力に基づいてピンを駆動させるようになっていることから、小型化するとコイルも小型になってしまうので、電磁力も弱くなってしまう。また、コイル巻線に細線を使用した場合には、コイルの電気抵抗が大きくなって、消費電力が増大してしまう。下記文献2の場合には、例えば駆動手段として板状の圧電バイモルフ素子によりピンを1mm以上変位させるためには、圧電バイモルフ素子自体が大きくなってしまい、触覚ディスプレイ自体が大型化してしまうと共に、駆動電圧が比較的高いという問題があった。
これに対して、駆動電力を低減し構造を単純化した点字ピン駆動装置が、下記文献3により開示されている。この点字ピン駆動装置は、形状記憶合金コイルを利用して、例えば通電時の伸長動作によりピンを変位させると共に、二つの変位位置、即ち凸位置及び凹位置にて、ピンに取り付けられたストッパが固定配置された磁石板に当接し磁気吸着されることにより固定保持される。
しかしながら、下記文献3による点字ピン駆動装置では、各ピンの立体的な組立構造が複雑になってしまい、組立時のピンの位置決めが困難であった。
文献1: 特開2002-207418号公報
文献2: 特開平6-301335号公報
文献3: 特開2001-265213号公報
ところで、上述した各文献1から3におけるピンの駆動方式においては、ピンは、例えば点字規格に近い2.5mmピッチ程度の間隔で配置されていると共に、凸位置と凹位置との間を駆動手段によって駆動され、凸位置又は凹位置にて固定保持されるようになっている。したがって、前述した6点点字を表わすことは可能であるが、例えばドットマトリックス状に配置された多数のピンにより図形表示を行なうような場合には、より細かい表現を行なうためにはより狭いピッチが好ましい。また各ピンがその軸方向に関して複数位置で固定保持されるようになっていると、多値表示ができ、所謂グラデーションの表現を行なうことが可能になる。
しかしながら、上述した各特許文献1から3におけるピンの駆動方式においては、何れも各ピンをより狭いピッチで配置したり、軸方向に関して複数位置で固定保持するようには構成されていない。また、多数のピンにより図形表示を行なうような場合、各ピンをそれぞれ電磁アクチュエータによる駆動装置で駆動させる場合、表示速度が遅くなってしまうと共に、動作音が比較的大きくなってしまうという課題がある。

産業上の利用分野


本発明は、形状記憶合金を用いた駆動機構と、この駆動機構を備える各種の装置に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
互いに軸方向に直列に接続された第1及び第2の形状記憶合金コイルと駆動部材と固定部材との複数組が共通の一つの基板に対して配置されたモジュールと、
上記駆動部材を保持するための磁気ラッチ部と、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルに電流を供給する駆動回路と、
を備え、
上記駆動部材が、第1及び第2の形状記憶合金コイルに接続されて軸方向に延び、
上記磁気ラッチ部は、上記基板に保持された磁石板と、上記駆動部材に設けられた複数の磁性体とからなっており、
上記磁石板は、上記複数の駆動部材が非接触で貫通する複数の貫通孔を備え、上記複数の磁性体が駆動部材の軸方向に互いに隔置されていて、上記磁石板が上記駆動部材の軸方向に着磁されており、
上記駆動回路により上記第1及び第2の形状記憶合金コイルを選択的に電流駆動して加熱し、
加熱された第1又は第2の形状記憶合金コイルが収縮又は伸張することにより上記駆動部材を軸方向に沿って移動させ、
上記駆動部材を上記磁気ラッチ部に磁気吸着させることにより軸方向に2段階以上の多段階で固定保持することを特徴とする、形状記憶合金を用いた駆動機構。

【請求項2】
前記モジュールを複数備えたことを特徴とする、請求項1に記載の形状記憶合金を用いた駆動機構。

【請求項3】
前記磁石板が、全てのモジュールに対して一つ、又は分割された複数個のモジュールに対して一つ備えられていることを特徴とする、請求項2に記載の形状記憶合金を用いた駆動機構。

【請求項4】
互いに軸方向に直列に接続される第1及び第2の形状記憶合金コイルと駆動部材及び固定部材との複数組が共通の一つの基板に対して配置されたモジュールと、上記駆動部材を保持するための磁気ラッチ部と、を複数組備えた形状記憶合金コイルの駆動機構であって、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルは、第1の形状記憶合金コイルの自然長部と、その伸張部又は圧縮部と、第2の形状記憶合金コイルの伸張部又は圧縮部と、その自然長部と、の順に直列接続されており、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルのそれぞれの、自然長部の一端と伸張部又は圧縮部の一端との直列接続部が、上記基板に設けられた開口部に配置される固定部材を介して駆動部材に接続され、上記第1及び第2の形状記憶合金コイルと上記駆動部材と上記固定部材とが上記基板と接触することなく、かつ、移動可能に上記基板にほぼ平行に保持され、
上記第1の形状記憶合金コイルの自然長部の他端と上記第2の形状記憶合金コイルの自然長部の他端とが、それぞれ上記基板に設けられたアース電極パターンに接続され、
上記第1の形状記憶合金コイルの伸張部又は圧縮部の他端と上記第2の形状記憶合金コイルの伸張部又は圧縮部の他端とが、上記基板に設けられた共通電極配線パターンに接続され、
上記磁気ラッチ部は上記基板に保持された磁石板と上記駆動部材に設けられた複数の磁性体とを含み、該磁石板は上記駆動部材が非接触で貫通する複数の貫通孔を備え、該磁性体が上記駆動部材の軸方向に互いに隔置され、
上記基板に設けられた駆動回路が、上記第1及び第2の形状記憶合金コイルを選択的に電流駆動し、上記駆動された第1又は第2の形状記憶合金コイルが加熱されて伸張又は圧縮することにより上記駆動部材が軸方向に沿って移動し、上記駆動部材が上記磁気ラッチ部に磁気吸着されて軸方向に多段階に固定保持されることを特徴とする、形状記憶合金を用いた駆動機構。

【請求項5】
前記駆動回路がシフトレジスタを有し、このシフトレジスタにより前記複数組の第1及び第2の形状記憶合金コイルが電流駆動されることを特徴とする、請求項4に記載の形状記憶合金を用いた駆動機構。

【請求項6】
互いに軸方向に直列に接続される第1及び第2の形状記憶合金コイルと駆動部材及び固定部材との複数組が共通の一つの基板に対して配置されたモジュールと、上記駆動部材を保持するための磁気ラッチ部と、を複数組備えた形状記憶合金コイルの駆動機構であって、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルは、第1の形状記憶合金コイルの自然長部と、その伸張部又は圧縮部と、第2の形状記憶合金コイルの伸張部又は圧縮部と、その自然長部と、の順に直列接続されており、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルのそれぞれの、自然長部の一端と伸張部又は圧縮部の一端との直列接続部が、上記基板に設けられた開口部に配置される固定部材を介して駆動部材に接続され、上記第1及び第2の形状記憶合金コイルと上記駆動部材と上記固定部材とが上記基板と接触することなく、かつ、移動可能に上記基板にほぼ平行に保持され、
上記第1の形状記憶合金コイルの自然長部の他端と上記第2の形状記憶合金コイルの自然長部の他端とが、それぞれ上記基板に設けられたアース電極パターンに接続され、
上記第1の形状記憶合金コイルの伸張部又は圧縮部の他端と上記第2の形状記憶合金コイルの伸張部又は圧縮部の他端とが、上記基板に設けられた共通電極配線パターンに接続され、
上記磁気ラッチ部が、上記駆動部材に配置された一つ又は複数個の磁性体と、該磁性体の変位領域に対向して軸方向に互いに隔置された複数個の凹陥部を備えたラッチ部材と、から構成されており、上記ラッチ部材の凹陥部の領域に磁気が付与されていることを特徴とする、形状記憶合金を用いた駆動機構。

【請求項7】
形状記憶合金を用いた少なくとも一つの駆動機構と、
該駆動機構の各駆動部材の先端の領域にて、磁石板に平行に配置され、各駆動部材が垂直に貫通する貫通孔を有する表示シートと、
さらにデータが入力される制御部と、を備えており、
上記駆動機構が、互いに軸方向に直列に接続される第1及び第2の形状記憶合金コイルと駆動部材及び固定部材との複数組を共通の一つの基板に対して配置したモジュールと、上記駆動部材を保持するための磁気ラッチ部と、を複数組で備え、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルは、第1の形状記憶合金コイルの自然長部と、その伸張部又は圧縮部と、第2の形状記憶合金コイルの伸張部又は圧縮部と、その自然長部と、の順に直列接続されており、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルのそれぞれの、自然長部の一端と伸張部又は圧縮部の一端との直列接続部が、上記基板に設けられた開口部に配置される固定部材を介して駆動部材に接続され、上記第1及び第2の形状記憶合金コイルと上記駆動部材と上記固定部材とが上記基板と接触することなく、かつ、移動可能に上記基板にほぼ平行に保持され、
上記第1の形状記憶合金コイルの自然長部の他端と上記第2の形状記憶合金コイルの自然長部の他端とが、それぞれ上記基板に設けられたアース電極パターンに接続され、
上記第1の形状記憶合金コイルの伸張部又は圧縮部の他端と上記第2の形状記憶合金コイルの伸張部又は圧縮部の他端とが、上記基板に設けられた共通電極配線パターンに接続され、
上記磁気ラッチ部は上記基板に保持された磁石板と上記駆動部材に設けられた複数の磁性体とを含み、該磁石板は上記駆動部材が非接触で貫通する複数の貫通孔を備え、該磁性体が軸方向に互いに隔置され、
上記基板に設けられた駆動回路が、上記第1及び第2の形状記憶合金コイルを選択的に電流駆動し、上記駆動された第1又は第2の形状記憶合金コイルが加熱されて伸張又は圧縮することにより上記駆動部材が軸方向に沿って移動し、上記駆動部材が、上記磁気ラッチ部に磁気吸着されて軸方向に多段階に固定保持されるようになっていて、
上記データに対応する各駆動部材の突出量による表示を行なうことを特徴とする、形状記憶合金を用いた駆動機構を備えるディスプレイ装置。

【請求項8】
前記各駆動部材の先端が、前記表示シート表面にて、ドットマトリックス状に配置されていることを特徴とする、請求項7に記載の形状記憶合金を用いた駆動機構を備えるディスプレイ装置。

【請求項9】
形状記憶合金を用いた少なくとも一つの駆動機構と、
これらの駆動機構の各駆動部材の先端の領域にて、上記駆動機構の上に配置され、各駆動部材が垂直に貫通する貫通孔を備えた取り外し可能な表示シートと、
各駆動部材の先端に着脱可能に挿入される表示ピンと、
さらにデータを入力して上記表示シート上に上記データに対応する各表示ピンの突出量による書き込みを行なう制御部と、を備えており、
上記駆動機構が、互いに軸方向に直列に接続される第1及び第2の形状記憶合金コイルと駆動部材及び固定部材との複数組を共通の一つの基板に対して配置したモジュールとを複数備え、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルは、第1の形状記憶合金コイルの自然長部と、その伸張部又は圧縮部と、第2の形状記憶合金コイルの伸張部又は圧縮部と、その自然長部と、の順に直列接続されており、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルのそれぞれの、自然長部の一端と伸張部又は圧縮部の一端との直列接続部が、上記基板に設けられた開口部に配置される固定部材を介して駆動部材に接続され、上記第1及び第2の形状記憶合金コイルと上記駆動部材と上記固定部材とが上記基板と接触することなく、かつ、移動可能に上記基板にほぼ平行に保持され、
上記第1の形状記憶合金コイルの自然長部の他端と上記第2の形状記憶合金コイルの自然長部の他端とが、それぞれ上記基板に設けられたアース電極パターンに接続され、
上記第1の形状記憶合金コイルの伸張部又は圧縮部の他端と上記第2の形状記憶合金コイルの伸張部又は圧縮部の他端とが、上記基板に設けられた共通電極配線パターンに接続され、
上記表示シートは板状の磁石から構成され、
上記表示ピンは、上端と下端が磁性体により構成され中間が非磁性体により構成されており、
上記基板に設けられた駆動回路が、上記第1及び第2の形状記憶合金コイルを選択的に電流駆動し、上記駆動された第1又は第2の形状記憶合金コイルが加熱されて伸張又は圧縮することにより上記駆動部材が軸方向に沿って移動するようになっていて、
上記表示ピンが、上記各駆動部材の軸方向移動量に応じて上記表示シートにラッチされるとともに、上記表示ピンを上記表示シートの磁力で上記駆動部材から脱離させ、表示シートに固定保持させることを特徴とする、形状記憶合金を用いた駆動機構を備える表示シート書き込み装置。

【請求項10】
形状記憶合金コイルを用いて複数の駆動部材をその軸方向にそれぞれ移動させる駆動機構に対して取り外し可能に設けられる表示シートであって、
上記表示シートは、各駆動部材が貫通する複数の貫通孔を有する板状の磁石からなり、
上記駆動部材の先端は、当該駆動部材から着脱可能な表示ピンで構成され、
上記表示ピンは、上端と下端が磁性体により構成され中間が非磁性体により構成されていて、
上記表示ピンを上記表示シートの磁力で駆動部材から脱離させ、上記表示シートに固定保持させることを特徴とする表示シート。

【請求項11】
互いに軸方向に直列に接続された第1及び第2の形状記憶合金コイルと、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルに接続される磁性体材料からなる駆動部材と、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルに電流を供給する駆動回路と、
上記駆動部材を保持すための磁気ラッチ部と、
を備えており、
上記磁気ラッチ部が、軸方向に互いに隔置された複数個の凹陥部を有し、該凹陥部の領域に磁気が付与されており、
上記駆動回路により上記第1及び第2の形状記憶合金コイルを選択的に電流駆動して加熱し、
加熱された第1又は第2の形状記憶合金コイルが収縮又は伸張することにより上記駆動部材を上記磁気ラッチ部の複数個の凹陥部に沿って移動させ、上記駆動部材を上記磁気ラッチ部に磁気吸着させることにより固定保持することを特徴とする、形状記憶合金を用いた駆動機構。

【請求項12】
前記第1及び第2の形状記憶合金コイルは伸張部又は圧縮部からなり、該第1及び第2の形状記憶合金コイルの伸張部又は圧縮部の一端同士が直列接続されており、該第1及び第2の形状記憶合金コイルの直列接続部が前記駆動部材に接続されるとともに共通電極となり、上記第1及び第2の形状記憶合金コイルの伸張部又は圧縮部の直列接続されていない両端が、前記磁気ラッチ部の複数個の凹陥部が配設されていない両端に接続されるとともに、アース電極となることを特徴とする、請求項11に記載の形状記憶合金を用いた駆動機構。

【請求項13】
前記磁気ラッチ部自体が着磁されていることを特徴とする、請求項11に記載の形状記憶合金を用いた駆動機構。

【請求項14】
前記磁気ラッチ部の裏側に磁石を備えていることを特徴とする、請求項11に記載の形状記憶合金を用いた駆動機構。

【請求項15】
前記磁気ラッチ部が、さらに、磁気センサを備えていることを特徴とする、請求項11~14の何れかに記載の形状記憶合金を用いた駆動機構。

【請求項16】
形状記憶合金を用いた駆動機構と、この駆動機構により駆動される駆動部と、を備えた内視鏡であって、
先端部に、光源からの光を導光する光ファイバーと、上記駆動機構により駆動されるレンズとが配設されており、
上記駆動機構は、
互いに軸方向に直列に接続された第1及び第2の形状記憶合金コイルと、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルに接続される磁性体材料からなる駆動部材と、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルに電流を供給する駆動回路と、
上記駆動部材を保持するための磁気ラッチ部と、を含み、
上記磁気ラッチ部が、軸方向に互いに隔置された複数個の凹陥部を含み、該凹陥部の領域に磁気が付与されており、
上記駆動回路により上記第1及び第2の形状記憶合金コイルを選択的に電流駆動して加熱し、
加熱された第1又は第2の形状記憶合金コイルが収縮又は伸張することにより上記駆動部材を上記磁気ラッチ部の複数個の凹陥部に沿って移動させ、上記駆動部材を上記磁気ラッチ部に磁気吸着させることにより固定保持し、
上記レンズが上記駆動機構の磁性体材料からなる駆動部材に固着され、その位置が駆動制御されることを特徴とする、内視鏡。

【請求項17】
形状記憶合金を用いた駆動機構と、この駆動機構により駆動される駆動部と、を備えた液体注入機であって、
液室と、上記駆動機構によって駆動されるシリンジと、を備え、
上記駆動機構は、
互いに軸方向に直列に接続された第1及び第2の形状記憶合金コイルと、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルに接続される磁性体材料からなる駆動部材と、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルに電流を供給する駆動回路と、
上記駆動部材を保持するための磁気ラッチ部と、を含み、
上記磁気ラッチ部が、軸方向に互いに隔置された複数個の凹陥部を含み、該凹陥部の領域に磁気が付与されており、
上記駆動回路により上記第1及び第2の形状記憶合金コイルを選択的に電流駆動して加熱し、
加熱された第1又は第2の形状記憶合金コイルが収縮又は伸張することにより上記駆動部材を上記磁気ラッチ部の複数個の凹陥部に沿って移動させ、上記駆動部材を上記磁気ラッチ部に磁気吸着させることにより固定保持し、
上記シリンジが上記駆動機構の磁性体材料からなる駆動部材に固着され、その位置が駆動制御されることを特徴とする、液体注入機。

【請求項18】
形状記憶合金を用いた駆動機構と、この駆動機構により駆動される駆動部と、を備えた光学装置であって、
上記駆動機構は、
互いに軸方向に直列に接続された第1及び第2の形状記憶合金コイルと、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルに接続される磁性体材料からなる駆動部材と、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルに電流を供給する駆動回路と、
上記駆動部材を保持するための磁気ラッチ部と、を含み、
上記磁気ラッチ部が、軸方向に互いに隔置された複数個の凹陥部を含み、該凹陥部の領域に磁気が付与されており、
上記駆動回路により上記第1及び第2の形状記憶合金コイルを選択的に電流駆動して加熱し、
加熱された第1又は第2の形状記憶合金コイルが収縮又は伸張することにより上記駆動部材を上記磁気ラッチ部の複数個の凹陥部に沿って移動させ、上記駆動部材を上記磁気ラッチ部に磁気吸着させることにより固定保持し、
上記光学装置の駆動部が上記駆動機構の磁性体材料からなる駆動部材に固着され、その位置が駆動制御されることを特徴とする、形状記憶合金を用いた駆動機構を備える光学装置。

【請求項19】
前記光学装置の駆動部は、光ファイバーの駆動部であることを特徴とする、請求項18に記載の形状記憶合金を用いた駆動機構を備える光学装置。

【請求項20】
前記光学装置の駆動部は、レンズの駆動部であることを特徴とする、請求項18に記載の形状記憶合金を用いた駆動機構を備える光学装置。

【請求項21】
形状記憶合金を用いた駆動機構を備えるカテーテルであって、
上記駆動機構は、
互いに軸方向に直列に接続された第1及び第2の形状記憶合金コイルと、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルに接続される磁性体材料でなる駆動部材と、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルに電流を供給する駆動回路と、
上記駆動部材を保持するための磁気ラッチ部と、を含み、
上記磁気ラッチ部が、軸方向に互いに隔置された複数個の凹陥部を有し、該凹陥部の領域に磁気が付与されており、
上記駆動回路により上記第1及び第2の形状記憶合金コイルを選択的に電流駆動して加熱し、
加熱された第1又は第2の形状記憶合金コイルが収縮又は伸張することにより上記駆動部材を上記磁気ラッチ部の複数個の凹陥部に沿って移動させ、上記駆動部材を上記磁気ラッチ部に磁気吸着させることにより固定保持することを特徴とする、形状記憶合金を用いた駆動機構を備えたカテーテル。

【請求項22】
形状記憶合金を用いた少なくとも一つの駆動機構と、
これらの駆動機構の各駆動部材の先端の領域にて、上記駆動機構の上に配置され、各駆動部材が垂直に貫通する貫通孔を備えた取り外し可能な表示シートと、
各駆動部材の先端に着脱可能に取り付けられた表示ピンと、を備えており、
上記駆動機構が、互いに軸方向に直列に接続される第1及び第2の形状記憶合金コイルと駆動部材及び固定部材との複数組を共通の一つの基板に対して配置したモジュールとを複数備え、
上記固定部材が上記基板に設けられた開口部に配置され、
上記第1及び第2の形状記憶合金コイルが上記固定部材を介して上記駆動部材に接続され、
上記第1の形状記憶合金コイルの一端と第2の形状記憶合金コイルの一端とは、それぞれ上記基板に設けられたアース電極パターンに接続され、
上記第1の形状記憶合金コイルの他端と第2の形状記憶合金コイルの他端とは、上記基板に設けられた共通電極配線パターンに接続され、
上記表示シートは板状の磁石から構成され、
上記表示ピンは、上端と下端が磁性体により構成され、中間が非磁性体により構成されており、
上記基板に設けられた駆動回路が、上記第1及び第2の形状記憶合金コイルを選択的に電流駆動し、上記駆動された第1又は第2の形状記憶合金コイルが加熱されて伸張又は圧縮することにより上記駆動部材が軸方向に沿って移動するようになっていて
上記表示ピンが、上記各駆動部材の軸方向移動量に応じて上記表示シートにラッチされるとともに、上記表示ピンを上記表示シートの磁力で上記駆動部材から脱離させ、表示シートに保持させることを特徴とする、形状記憶合金を用いた駆動機構を備える表示シート書き込み装置。

【請求項23】
前記モジュールの駆動回路を制御する制御部を備え、
上記制御部は、前記表示ピンの前記表示シートからの突出量を制御することを特徴とする、請求項22に記載の形状記憶合金を用いた駆動機構を備える表示シート書き込み装置。
国際特許分類(IPC)
出願権利状態 登録
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