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エナンチオ選択的なエナミドのカルボニル基への求核付加反応方法と光学活性α-ヒドロキシ-γ-ケト酸エステル、ヒドロキシジケトンの合成方法 コモンズ

国内特許コード P110003648
整理番号 B14P24
掲載日 2011年6月27日
出願番号 特願2005-517333
登録番号 特許第4822844号
出願日 平成17年1月24日(2005.1.24)
登録日 平成23年9月16日(2011.9.16)
国際出願番号 JP2005001281
国際公開番号 WO2005070864
国際出願日 平成17年1月24日(2005.1.24)
国際公開日 平成17年8月4日(2005.8.4)
優先権データ
  • 特願2004-016408 (2004.1.23) JP
  • 特願2004-249251 (2004.8.27) JP
発明者
  • 小林 修
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 エナンチオ選択的なエナミドのカルボニル基への求核付加反応方法と光学活性α-ヒドロキシ-γ-ケト酸エステル、ヒドロキシジケトンの合成方法 コモンズ
発明の概要 医薬品、農薬、香料、機能性高分子等の製造のための原料や合成中間体として有用な、光学活性なα-ヒドロキシ-γ-ケト酸エステル、光学活性α-ヒドロキシ-γ-アミノ酸エステル、そしてヒドロキシジケトン化合物等の不斉合成を可能とする、エナンチオ選択的なカルボニル基への求核付加反応方法として、カルボニル基へのヒドロキシル基(-OH)生成をともなうエナミド化合物の求核付加反応を銅もしくはニッケルをもってのキラル触媒の存在下に行う。
従来技術、競合技術の概要


従来よりアルデヒド化合物のアルデヒド基やアルデヒド化合物より誘導されたイミン化合物のイミノ基への求核付加反応方法が検討されているが、近年では、医薬、農薬、香料、機能性高分子等の製造のための原料や合成中間体としてのアミノ酸誘導体やヒドロキシルカルボン酸等を効率的に、さらには不斉合成するための手段としてこの求核付加反応が注目されている。



この出願の発明者らは、このような状況において、ポリマー担持触媒を用いてのN-アシルイミノエステル化合物への求核付加反応によるN-アシル化アミノ酸誘導体の合成方法(非特許文献1)を開発し、さらには、キラル銅触媒を用いてのこれらのエナンチオ選択的合成方法(非特許文献2)をすでに報告している。



しかしながら、これまでの発明者らによる検討による求核付加反応においては、求核反応剤としては、エステルあるいはチオエステル化合物より誘導されたシリルエノールエーテル、そしてアルキルビニルエーテルに限られており、求核付加反応の適用対象とその応用がどうしても制約されていた。



そこで、この出願の発明は、以上のような事情から、医薬品、農薬、香料、機能性高分子等の製造のための原料や合成中間体として有用な、α-ヒドロキシ-γ-ケト酸化合物、α-ヒドロキシ-γ-アミノ酸化合物等の不斉合成を可能とする、エナンチオ選択的なカルボニル化合物への求核付加反応方法を提供し、さらには、これを応用したα-ヒドロキシ-γ-ケト酸化合物等の新しい合成方法を提供することを課題としている。

産業上の利用分野


この出願の発明は、医薬品、農薬、香料、機能性高分子等の製造のための原料や合成中間体として有用な、光学活性化合物の不斉合成を可能とする、エナンチオ選択的なエナミドのカルボニル基への求核付加反応方法と、これを応用した光学活性α-ヒドロキシ-γ-ケト酸エステル、ヒドロキシジケトン等の合成方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
次式(1)


(式中のR1は、置換基を有していてもよい炭化水素基を示す)
で表わされるグリオキシル酸エステルと、次式(2)


(式中のR2は、置換基を有していてもよい炭化水素基、または酸素原子を介して結合する置換基を有していてもよい炭化水素基を示し、R3は、置換基を有していてもよい炭化水素基を示し、R4およびR5は、各々、同一または別異に、水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示し、少なくとも一方は水素原子であることを示す。また、R3は、R4またはR5と結合して環を形成していてもよい。)で表わされるエナミド化合物とを原料として、グリオキシル酸エステルのカルボニル基へのヒドロキシル基(-OH)の生成をともなうエナミド化合物による求核付加反応を、銅またはニッケルと有機酸または無機酸との塩と次式


(式中のRは、置換を有していてもよい炭化水素基を示す。)
で表わされる化合物から選ばれるいずれか1種のキラルジアミン配位子化合物とにより構成されたキラル触媒の存在下に行うことを特徴とするエナンチオ選択的なエナミドの求核付加反応方法。

【請求項2】
請求項1の求核付加反応後に酸処理することにより次式(3)


(式中のR1、R3、R4およびR5は各々前記のものを示す)の少なくともいずれかで表わされる化合物を生成させることを特徴とする光学活性なα-ヒドロキシ-γ-ケト酸エステルの合成方法。

【請求項3】
請求項1の求核付加反応後に還元処理することにより次式(4)


(式中のR1、R2、R3、R4およびR5は各々前記のものを示す)の少なくともいずれかで表わされる化合物を生成させることを特徴とする光学活性なα-ヒドロキシ-γ-アミノ酸エステルの合成方法。

【請求項4】
請求項3の方法により合成された光学活性なα-ヒドロキシ-γ-アミノ酸エステルのγ-アミノ基上の置換基(R2CO-)を除去した後に環化反応させて、次式(5)


(式中のR3、R4およびR5は前記のものを示す)の少なくともいずれかで表わされる化合物を生成させることを特徴とする光学活性なα-ヒドロキシ-γ-ラクタム類の合成方法。

【請求項5】
請求項2の方法により合成された光学活性なα-ヒドロキシ-γ-ケト酸エステルを還元反応させ、続いて環化反応させて、次式(6)


(式中のR3、R4およびR5は各々前記のものを示す)の少なくともいずれかで表わされる化合物を生成させることを特徴とする光学活性なα-ヒドロキシ-γ-ラクトン類の合成方法。

【請求項6】
次式(7)


(式中のR6およびR7は、同一または別異に、置換基を有していてもよい炭化水素基を示す)
で表わされるジケトン化合物と、次式(2)


(式中のR2は、置換基を有していてもよい炭化水素基、または酸素原子を介して結合する置換基を有していてもよい炭化水素基を示し、R3は、置換基を有していてもよい炭化水素基を示し、R4およびR5は、各々、同一または別異に、水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示し、少なくとも一方は水素原子であることを示す。また、R3は、R4またはR5と結合して環を形成していてもよい。)で表わされるエナミド化合物とを原料として、グリオキシル酸エステルのカルボニル基へのヒドロキシル基(-OH)の生成をともなうエナミド化合物による求核付加反応を、銅またはニッケルと有機酸または無機酸との塩と次式


(式中のRは、置換を有していてもよい炭化水素基を示す。)
で表わされる化合物から選ばれるいずれか1種のキラルジアミン配位子化合物とにより構成されたキラル触媒の存在下に行うことを特徴とするエナンチオ選択的なエナミドの求核付加反応方法。

【請求項7】
請求項6の求核付加反応後に還元処理することにより次式(8)


(式中のR6、R7、R3、R4およびR5は各々前記のものを示す)
で表わされる光学活性化合物を生成させることを特徴とする光学活性なヒドロキシジケトン化合物の合成方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) SORST 平成13年度採択課題
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