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ナノチューブの内外への物質搬送方法

国内特許コード P110003767
整理番号 B39P19
掲載日 2011年6月29日
出願番号 特願2006-190920
公開番号 特開2008-019117
登録番号 特許第5416332号
出願日 平成18年7月11日(2006.7.11)
公開日 平成20年1月31日(2008.1.31)
登録日 平成25年11月22日(2013.11.22)
発明者
  • 飯島 澄男
  • 湯田坂 雅子
  • 宮脇 仁
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
  • 日本電気株式会社
発明の名称 ナノチューブの内外への物質搬送方法
発明の概要 【課題】
気化せずに分解してしまう内包対象物質にも適応可能であり、溶媒を大量に使用しない、低コストで低環境負荷の新しいナノチューブの内外への物質搬送方法を提供する。
【解決手段】
ナノチューブと内包対象物質を、これらの共存状態で搬入用蒸気に曝すことで内包対象物質をナノチューブ内に搬入して内包させる。また、内包対象物質が内包されているナノチューブを、搬出用蒸気に曝すことで内包対象物質をナノチューブ外へ搬出する。
【選択図】図7
従来技術、競合技術の概要


ナノチューブは、内部に様々な分子、粒子を内包することが可能であり、これによってこれまでにはない優れた特性を有することから、大きな注目を集めている。その中でも、ナノホーンは、大きな表面積がもたらす高い吸着性が特徴で、化学修飾等により吸着性を高め、燃料電池等への応用が期待されている。



従来、ナノチューブ、ナノホーンの内部あるいは外部へ物質を搬送する方法としては、物質を気化する方法、溶液から搬入する方法が用いられている。

産業上の利用分野


本発明は、ナノチューブの内外への物質搬送方法に関するものである。さらに詳しくは、ナノチューブと内包対象物質を、これらの共存状態で搬入用蒸気に曝すことで内包対象物質をナノチューブ内に搬入して内包させることを特徴とするナノチューブ物質搬送方法と、内包対象物質が内包されているナノチューブを、搬出用蒸気に曝すことで内包対象物質をナノチューブ外へ搬出することを特徴とするナノチューブ物質搬送方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
ナノチューブと内包対象物質を、前記ナノチューブに前記内包対象物質が内包されていない状態で、液相を媒介することなく直接、搬入用蒸気としての、内包対象物質を溶解する物質の蒸気に曝すことで内包対象物質を気化せずにナノチューブ内に搬入して内包させることを特徴とするナノチューブ物質搬送方法。

【請求項2】
内包対象物質が内包されているナノチューブを、液相を媒介することなく直接、搬出用蒸気としての、内包対象物質が不溶な物質、内包対象物質よりもナノチューブ内で吸着しやすい物質、およびナノチューブ内で分子間力により安定に存在しやすい物質のうちの少なくともいずれかの蒸気に曝すことで内包対象物質を気化せずにナノチューブ外へ搬出することを特徴とするナノチューブ物質搬送方法。

【請求項3】
搬入用蒸気に25分以上曝すことを特徴とする請求項1に記載のナノチューブ物質搬送方法。

【請求項4】
搬入用蒸気または搬出用蒸気は、有機物または無機物のいずれかであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のナノチューブ物質搬送方法。

【請求項5】
有機物が、脂肪族化合物、アルコール類、脂環式化合物、芳香族化合物、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、または二硫化炭素のいずれかであることを特徴とする請求項4に記載のナノチューブ物質搬送方法。

【請求項6】
無機物が、H2O、HCl、CO2、H2O2、またはNOXのいずれかであることを特徴とする請求項4に記載のナノチューブ物質搬送方法。

【請求項7】
ナノチューブが、端部もしくは壁部に開口を有する、カーボンナノチューブまたはカーボンナノホーン、炭素と炭素以外の元素を有するヘテロナノチューブまたはヘテロナノホーン、もしくは炭素以外の元素で構成されているナノチューブまたはナノホーン、あるいはこれらのミクロ孔体のいずれかであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のナノチューブ物質搬送方法。

【請求項8】
内包対象物質が、無機物、有機物、無機・有機複合体、有機金属化合物、金属、または錯体のいずれかであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のナノチューブ物質搬送方法。

【請求項9】
内包対象物質が、フラーレン、フラーレン有機修飾体またはフラーレン有機複合体のいずれかであることを特徴とする請求項7に記載のナノチューブ物質搬送方法。

【請求項10】
ナノチューブが、端部もしくは壁部に開口を有する、カーボンナノチューブまたはカーボンナノホーン、炭素と炭素以外の元素を有するヘテロナノチューブまたはヘテロナノホーン、もしくは炭素以外の元素で構成されているナノチューブまたはナノホーン、あるいはこれらのミクロ孔体のいずれかであって、内包対象物質が、C60フラーレンであって、かつ、搬入用蒸気がトルエンであることを特徴とする請求項に記載のナノチューブ物質搬送方法。

【請求項11】
ナノチューブが、端部もしくは壁部に開口を有する、カーボンナノチューブまたはカーボンナノホーン、炭素と炭素以外の元素を有するヘテロナノチューブまたはヘテロナノホーン、もしくは炭素以外の元素で構成されているナノチューブまたはナノホーン、あるいはこれらのミクロ孔体のいずれかであって、内包対象物質が、C60フラーレンであって、かつ、搬出用蒸気がエタノールであることを特徴とする請求項に記載のナノチューブ物質搬送方法。

【請求項12】
ナノチューブが、端部もしくは壁部に開口を有する、カーボンナノチューブまたはカーボンナノホーン、炭素と炭素以外の元素を有するヘテロナノチューブまたはヘテロナノホーン、もしくは炭素以外の元素で構成されているナノチューブまたはナノホーン、あるいはこれらのミクロ孔体のいずれかであって、内包対象物質が、シスプラチンであって、かつ、搬入用蒸気が水蒸気であることを特徴とする請求項1に記載のナノチューブ物質搬送方法。

【請求項13】
ナノチューブが、端部もしくは壁部に開口を有する、カーボンナノチューブまたはカーボンナノホーン、炭素と炭素以外の元素を有するヘテロナノチューブまたはヘテロナノホーン、もしくは炭素以外の元素で構成されているナノチューブまたはナノホーン、あるいはこれらのミクロ孔体のいずれかであって、内包対象物質が、シスプラチンであって、かつ、搬出用蒸気がジメチルホルムアミドであることを特徴とする請求項2に記載のナノチューブ物質搬送方法。

【請求項14】
搬入促進剤もしくは搬出促進剤として、内包対象物質以外の物質を、蒸気暴露前にナノチューブと内包対象物質と共存させておいて、その後、搬入用蒸気もしくは搬出用蒸気を曝すことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載のナノチューブ物質搬送方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2006190920thum.jpg
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) SORST 平成14年度採択課題
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