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特異な光特性を有する高分子化合物と、電子受容性化合物又は電子供与性化合物からなる組成物、該組成物からなる紫外線透過材料及び耐光性高分子材料、並びに、該組成物を用いた電荷輸送材料 コモンズ

国内特許コード P110003807
整理番号 K053P31-2
掲載日 2011年6月30日
出願番号 特願2006-259550
公開番号 特開2006-348311
登録番号 特許第4542075号
出願日 平成18年9月25日(2006.9.25)
公開日 平成18年12月28日(2006.12.28)
登録日 平成22年7月2日(2010.7.2)
優先権データ
  • 特願2001-130872 (2001.4.27) JP
発明者
  • 中野 環
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 特異な光特性を有する高分子化合物と、電子受容性化合物又は電子供与性化合物からなる組成物、該組成物からなる紫外線透過材料及び耐光性高分子材料、並びに、該組成物を用いた電荷輸送材料 コモンズ
発明の概要 【課題】 紫外線透過材料、耐光性高分子材料、電界発光材料等の諸材料に有用な組成物、該組成物からなる耐光性高分子材料及び紫外線透過材料、並びに、高い電荷移動度を有する電荷輸送材料を提供する。
【解決手段】 下記構造式1で表される、側鎖にCとH及び/又はC,H及びヘテロ原子からなる芳香環を含む官能基を有すると共に数平均分子量が250~1,000,000の高分子化合物に、電子受容性化合物又は電子供与性化合物を添加してなる組成物、該組成物からなる紫外線透過材料及び耐光性高分子材料、並びに、該組成物を用いた電荷輸送材料。前記高分子化合物は、その芳香環に起因するモル吸光係数が、前記芳香環を導入する為に用いられた重合性単量体における該芳香環に起因するモル吸光係数より30%以上小さいことが特徴である。



【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


DNAの塩基を構成する複素環は紫外線の光(260mm付近)を強く吸収する一方、2重らせんの中では塩基の複素環は積み重なり(スタック構造)、光の吸収が減少するという淡色効果が知られている(非特許文献1)。しかしながらこのような高分子材料の合成は困難であり、また、光特性を制御する事も困難である。例えば、特許文献1に記載されているように、トリフェニルメチル基をエステル基として持つメタクリル酸エステルを重合することによって、側鎖が芳香環を持つ官能基であるポリマーを得ることができることが知られていた。しかしながら、この場合には側鎖の官能基における芳香環同士が互いに平行となりえず、十分に重なり合った構造を取ることが困難であるために、光特性を発現させることは困難であった。
【非特許文献1】
William Rhodea,JACS,83,3690(1961)
【特許文献1】
特許第2659245号



また、ポリ(N-ビニルカルバゾール)は、側鎖が芳香環を持つ官能基であるポリマーであり、フィルム状態ではカルバゾールエキシマーに由来する青色発光を示すことが知られていた(非特許文献2および非特許文献3)。しかしながら、このポリマーの側鎖にある官能基が安定したスタック構造を取ることができないため、効率の良いエキシマー発光は起こらない。
また、ジベンゾフルベンが重合することは知られているが、得られる高分子は溶解性や他の高分子との相溶性が劣る上、その詳細な光特性は知られていない(非特許文献4)。
【非特許文献2】
Yokoyama,M.Macromolecules,8,(1975),101
【非特許文献3】
Itaya,A, Chem Phys lett 138,(1987),231
【非特許文献4】
中野、第48回高分子討論会予稿集、48(7),1279(1999)



本発明者は、ジベンゾフルベンを含む高分子の光特性について研究した結果、置換基を有するジベンゾフルベンを使用した場合に得られる高分子は溶解性が改善されること、及び、これらの高分子化合物に電子受容性化合物又は電子供与性化合物を添加した組成物が、耐光性高分子材料、紫外線透過材料、電界発光材料、レーザー発光材料、或いは、電荷輸送材料となり得ることを見出し、本発明に到達した。

産業上の利用分野


本発明は、特異な光特性を有する高分子化合物と、電子受容性化合物又は電子供与性化合物からなる組成物、該組成物からなる紫外線透過材料及び耐光性高分子材料、並びに、該組成物を用いた電荷輸送材料に関し、特に、側鎖にC、H及び/又はC、H、X(Xはヘテロ原子である)からなる芳香族性を有する環状部分(以下芳香環とする)を含む官能基を有し、スタック構造を取って淡色効果を示したり、効率の良いエキシマー発光を可能とする高分子化合物と、電子受容性化合物又は電子供与性化合物からなる組成物、該組成物からなる紫外線透過材料及び耐光性高分子材料、並びに、該組成物を用いた電荷輸送材料に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記構造式1で表される、側鎖にCとH及び/又はC、H、Xからなる芳香族性を有する環状部分を含む官能基を有すると共に数平均分子量が250~1,000,000の高分子化合物であって、前記芳香族性を有する環状部分に起因するモル吸光係数が、前記芳香族性を有する環状部分を導入する為に用いられた重合性単量体における該芳香族性を有する環状部分に起因するモル吸光係数より30%以上小さいことを特徴とする高分子化合物に、電子受容性化合物又は電子供与性化合物を添加してなる組成物;但し、Arは芳香環、R1及びR2は置換基、R5及びR6は水素原子、アルキル基、芳香族基、-CN及びエステル基の中から選択される基、Xはなし、-CH2-、-CH2-CH2-、-CH=CH-、-C(=O)-、及びヘテロ原子の中から選択される何れかであり、mは2以上の整数である。
構造式1



【請求項2】
下記構造式1で表される、側鎖にCとH及び/又はC、H、Xからなる芳香族性を有する環状部分を含む官能基を有すると共に数平均分子量が250~1,000,000の高分子化合物であって、前記芳香族性を有する環状部分に起因するモル吸光係数が、前記芳香族性を有する環状部分を導入する為に用いられた重合性単量体における該芳香族性を有する環状部分に起因するモル吸光係数より30%以上小さいことを特徴とする高分子化合物に、電子受容性化合物又は電子供与性化合物を添加してなる紫外線透過材料;但し、Arは芳香環、R1及びR2は置換基、R5及びR6は水素原子、アルキル基、芳香族基、-CN及びエステル基の中から選択される基、Xはなし、-CH2-、-CH2-CH2-、-CH=CH-、-C(=O)-、及びヘテロ原子の中から選択される何れかであり、mは2以上の整数である。
構造式1



【請求項3】
下記構造式1で表される、側鎖にCとH及び/又はC、H、Xからなる芳香族性を有する環状部分を含む官能基を有すると共に数平均分子量が250~1,000,000の高分子化合物であって、前記芳香族性を有する環状部分に起因するモル吸光係数が、前記芳香族性を有する環状部分を導入する為に用いられた重合性単量体における該芳香族性を有する環状部分に起因するモル吸光係数より30%以上小さいことを特徴とする高分子化合物に、電子受容性化合物又は電子供与性化合物を添加してなる耐光性高分子材料;但し、Arは芳香環、R及びR2は置換基、R5及びR6は水素原子、アルキル基、芳香族基、-CN及びエステル基の中から選択される基、Xはなし、-CH2-、-CH2-CH2-、-CH=CH-、-C(=O)-、及びヘテロ原子の中から選択される何れかであり、mは2以上の整数である。
構造式1



【請求項4】
前記組成物が電荷移動型錯体を形成している、請求項1に記載された組成物。

【請求項5】
請求項4に記載された組成物を用いた電荷輸送材料。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) さきがけ 変換と制御 領域
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