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N-アシルヒドラゾンのアリル化方法 コモンズ

国内特許コード P110003838
整理番号 E076P40
掲載日 2011年7月1日
出願番号 特願2006-510438
登録番号 特許第4643566号
出願日 平成17年2月24日(2005.2.24)
登録日 平成22年12月10日(2010.12.10)
国際出願番号 JP2005002981
国際公開番号 WO2005082840
国際出願日 平成17年2月24日(2005.2.24)
国際公開日 平成17年9月9日(2005.9.9)
優先権データ
  • 特願2004-056877 (2004.3.1) JP
  • 特願2004-244685 (2004.8.25) JP
発明者
  • 小林 修
  • 杉浦 正晴
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 N-アシルヒドラゾンのアリル化方法 コモンズ
発明の概要 【課題】エナンチオ選択的にアリル化されたN-アシルヒドラゾンが効率的に得られる、新規なN-アシルヒドラジンのアリル化方法の提供。
【解決手段】一般式[1]
【化23】



[式中、Rは置換基を有していてもよい炭化水素基、同複素環基又は-COOR(但し、Rは炭化水素基を表す。)を表し、Rはアシル基を表す。]で示されるN-アシルヒドラゾンと、例えば、アリルトリクロロシランやクロチルトリクロロシラン等のアリル化試薬とを、キラルホスフィンオキシド類の存在下で反応させることを特徴とする、一般式[3]
【化24】



(式中、R及びRは前記と同じ。R、Rは共に水素原子を表すか、或いは一方が水素原子で、他方は炭化水素基を表す。R、Rはそれぞれ独立して水素原子又は炭化水素基を表す。)
で示される、エナンチオ選択的にアリル化されたN-アシルヒドラジンの製造法。
【選択図】 なし
従来技術、競合技術の概要


α-イミノエステルへのアリル化反応は、得られる生成物の様々な官能基変換が可能であるために、種々のα-アミノ酸誘導体を提供する有用な合成反応の一つである。しかしながら、エナンチオ選択的アリル化反応の成功例は極めて少ない。
Lectkaら、Jφrgensenらは、BINAP類と銅塩を組み合わせて調製される触媒が、窒素上がp-トルエンスルホニル基で保護されたα-イミノエステルのアリルシラン及びアリルスズをアリル化剤として用いるエナンチオ選択的なアリル化反応において、それぞれ収率85%、90%ee及び収率91%、83%eeと、有効に機能することを報告している (非特許文献1、非特許文献2)。
一方、一般にN-アシルヒドラゾンは、取り扱いの容易なイミン等価体として有機合成上価値のある化合物である。そこで、本発明者らは、先に、水を反応媒体として用いる有機合成反応の開発において、水の存在下では容易に加水分解されるα-イミノエステルの代わりにα-ヒドラゾノエステルを用いるアリル化反応が、フッ化亜鉛のキラルジアミン錯体によって効果的に促進されることを明らかにし、エナンチオ選択的なイミン類へのアリル化反応を水系溶媒中で初めて実現した (収率85%、90%ee;非特許文献3) 。 更に、同じく本発明者らは、銅塩とキラルジアミンからなる錯体が、α-イミノエステルのアリル化反応において有効に機能することを見出し、報告している (非特許文献4) 。



【非特許文献1】
T. Lectka et al., J. Org. Chem., 1999, Vol.64, pp2168-2169.
【非特許文献2】
K.A. Jφrgensen et al., J. Org. Chem., 1999, vol.64, pp4844-4849.
【非特許文献3】
T. Hamada et al, Angew. Chem. Int. Ed., 2003, Vol.42, 3927-3930.
【非特許文献4】
Y. Nakamura et al. Org. Lett., 2003, Vol.5, 2481, unpublished results.

産業上の利用分野


本発明は、高い立体選択性をもって目的物を得ることが出来る、エナンチオ選択的にアリル化されたN-アシルヒドラジンの製造方法に関する。得られた化合物は、窒素-窒素結合を切断後、種々の官能基置換によりα-アミノ酸誘導体へと誘導することが出来る。

特許請求の範囲 【請求項1】
一般式[1]
【化19】


[式中、Rは-COOR(但し、Rは炭化水素基を表す。)を表し、Rはアシル基を表す。]
で示されるN-アシルヒドラゾンと、一般式[2]
【化20】


(式中、R及びRは共に水素原子を表すか、或いは何れか一方は水素原子を表し、他方は炭化水素基を表す。R及びRはそれぞれ独立して水素原子又は炭化水素基を表す。また、RとRとでアルキレン環又は複素環を形成していてもよい。3個のXは、その何れもが塩素原子又は臭素原子を表すか、又は3個の内の2つが塩素原子又は臭素原子を表し、残りの1つがアルキル基を表す。)
で示されるアリル化試薬とを、一般式[4]
【化22】


(式中、R20及びR21はそれぞれ独立して水素原子、アルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子を表し、Arはアリール基を表す。)
で示される、(R)-又は(S)-の2,2’-ビス(ジアリールホスフィノ)-1,1’-ビナフチルジオキシド類の存在下で反応させることを特徴とする、一般式[3]
【化21】


(式中、R、R、R、R、R及びRは前記と同じ。)
で示される、エナンチオ選択的にアリル化されたN-アシルヒドラジンの製造方法。

【請求項2】
一般式[4]におけるR20及びR21が何れも水素原子である、請求項に記載の製造方法。

【請求項3】
一般式[4]におけるArがフェニル基である請求項又はに記載の製造方法。

【請求項4】
一般式[4]におけるArがトリル基である請求項又はに記載の製造方法。

【請求項5】
ホスフィン類を添加剤として反応系に加える、請求項1~4の何れかに記載の製造方法。

【請求項6】
ホスフィン類が、トリアルキルホスフィン、トリアリールホスフィン又はアルキルジアリールホスフィンである請求項に記載の製造方法。

【請求項7】
一般式[2]で表されるアリル化試薬がクロチルトリクロロシランである、請求項1~の何れかに記載の製造方法。

【請求項8】
一般式[2]で表されるアリル化試薬が2-メチル-2-ブテニルトリクロロシランである、請求項1~の何れかに記載の製造方法。

【請求項9】
一般式[2]で表されるアリル化試薬がアリルトリクロロシランである、請求項1~の何れかに記載の製造方法。

【請求項10】
請求項1~の何れかに記載の製造方法に係る不斉アリル化反応を鍵反応とする、アロイソロイシンの製造方法
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) ERATO 小林高機能性反応場プロジェクト 領域
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