TOP > 国内特許検索 > 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその駆動方法

有機エレクトロルミネッセンス素子及びその駆動方法

国内特許コード P110003901
整理番号 RX02P20
掲載日 2011年7月1日
出願番号 特願2006-514577
登録番号 特許第4740838号
出願日 平成17年6月10日(2005.6.10)
登録日 平成23年5月13日(2011.5.13)
国際出願番号 JP2005010657
国際公開番号 WO2005122648
国際出願日 平成17年6月10日(2005.6.10)
国際公開日 平成17年12月22日(2005.12.22)
優先権データ
  • 特願2004-174859 (2004.6.11) JP
発明者
  • 枡田 剛
  • 三谷 忠興
  • ジョン レニー
  • 魚住 幸之助
出願人
  • 独立行政法人科学技術振興機構
  • 枡田 剛
  • 小松精練株式会社
発明の名称 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその駆動方法
発明の概要

少なくとも発光層を含む有機化合物薄膜が陽極と陰極との間に配されてなる有機エレクトロルミネッセンス素子である。陽極又は陰極のシート抵抗を利用して、単一の発光面内における輝度、あるいは色彩の分布が時間経過に伴って変調するように駆動される。例えば、陽極及び陰極の少なくとも一方に2以上の接続部を設け、これら接続部にそれぞれ電圧を印加するとともに、接続部毎に印加する電圧の振幅、周波数、位相、オフセットの少なくとも1種を変調する。これにより、単一の発光面において例えば波打つような輝度変調、色変調が可能な全く新規な有機エレクトロルミネッセンス素子が実現される。

従来技術、競合技術の概要


有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子と称する。)は、自発光型の面状光源であり、応答速度が高速であり、視野角依存性がない等の利点を有するとともに、画素の大型化やフレキシブル化等が比較的容易であることから、照明装置やディスプレイ等、幅広い分野への応用が期待されている。



有機EL素子の構成としては、例えば透明なガラス基板上にインジウム錫酸化物(ITO)からなる透明電極(陽極)を形成し、この上に正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層及び陰極等を真空蒸着法等により形成したものが知られている。このような構成の有機EL素子では、陽極である透明電極と陰極との間に直流電圧を印加すると、透明電極から正孔注入層を介して注入されたホール(正孔)が正孔輸送層を経て発光層へ移動し、一方、陰極から電子注入層を介して注入された電子が電子輸送層を経て発光層に移動し、発光層においてこれら電子-正孔対の再結合が生じ、その結果所定波長の光が生じ、これが透明なガラス基板側から観察される。



ところで、前述の有機EL素子において、例えば視覚的効果を狙って所定の画面内で経時的に輝度変調を行おうとした場合、通常は各種ディスプレイと同様、表示装置としての構成を採用する必要がある。例えば、発光素子をマトリクス状の配列したディスプレイにおいて、縦一列の画素の輝度を等しく合わせ、画面の右から左へと各列の輝度が順に大きくなるように調整し、ある周波数で左から右へ横方向にスクロールさせると画面が波打つように見える。このような表示は、画素(発光素子)が無数に配置された表示パネルと、各画素の一つ一つをタイミング良く正確な輝度で発光させるためのドライバICやCPU等で構成される制御装置がなければ実現することができない。



有機EL素子を用いたディスプレイとしては、例えば特開2003-76324号公報や特開2002-91377号公報等に開示されるように、各種方式のものが知られているが、いずれの場合にも、それぞれ有機EL素子としての構成を有する画素をマトリクス状に配列する必要があり、これら画素に対応して走査線や信号線、スイッチング素子、さらにはこれらを駆動制御する駆動回路等が必要不可欠である。

産業上の利用分野


本発明は、自発光型の有機エレクトロルミネッセンス素子及びその駆動方法に関するものであり、特に、照明用途等のような大面積の有機エレクトロルミネッセンス素子の単一発光面内において、経時的な輝度分布、色分布を持った発光を実現するための全く新規な駆動技術に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】 少なくとも発光層を含む有機化合物薄膜が陽極と陰極の間に配され、前記陽極及び陰極が面状電極とされ所定の面積を有する発光面が構成されてなる有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記面状電極とされた陽極及び陰極の少なくとも一方は、2以上の接続部を介して電源と接続されるとともに、これら接続部の少なくとも一部において互いに異なる波形の駆動電圧が印加されることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項2】 前記異なる波形の駆動電圧の印加により、少なくとも1つの発光面内において輝度及び/又は色彩が異なる分布状態を経て、前記発光面内における輝度及び色彩の分布状態が時間経過に伴って変調するように駆動されることを特徴とする請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項3】 前記2以上の接続部を介して電源と接続される面状電極は、シート抵抗が20Ω/□以上であることを特徴とする請求項1または2記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項4】 前記陽極がインジウム錫酸化物により形成されシート抵抗が20Ω/□以上の面状電極とされており、当該陽極の2箇所に接続部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項5】 1つの発光面の大きさが10mm×10mm以上であることを特徴とする請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項6】 請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えていることを特徴とする照明装置。
【請求項7】 請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えていることを特徴とする装飾装置。
【請求項8】 少なくとも発光層を含む有機化合物薄膜が陽極と陰極の間に配され、前記陽極及び陰極が面状電極とされ所定の面積を有する発光面が構成されてなる有機エレクトロルミネッセンス素子の駆動方法であって、
少なくとも1つの発光面内において輝度及び/又は色彩が異なる分布状態を経て、前記発光面内における輝度及び色彩の分布状態が時間経過に伴って変調するように駆動することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子の駆動方法。
【請求項9】 前記面状電極とされた陽極及び陰極の少なくとも一方を2以上の接続部を介して電源と接続し、これら接続部の少なくとも一部において互いに異なる波形の駆動電圧を印加することを特徴とする請求項8記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の駆動方法。
【請求項10】 前記互いに異なる波形の駆動電圧は、印加電圧の振幅、周波数、位相、オフセットの少なくとも1種が互いに異なることを特徴とする請求項9記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の駆動方法。
【請求項11】 前記互い異なる波形の駆動電圧は、互いに位相の異なる正弦波形の駆動電圧であることを特徴とする請求項10記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の駆動方法。
産業区分
  • 電力応用
  • 固体素子
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、問合せボタンを押してください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close