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血管内皮細胞の摩擦抵抗低減材料 コモンズ

国内特許コード P110003982
整理番号 B81P01
掲載日 2011年7月5日
出願番号 特願2007-065840
公開番号 特開2008-220786
登録番号 特許第5424535号
出願日 平成19年3月14日(2007.3.14)
公開日 平成20年9月25日(2008.9.25)
登録日 平成25年12月6日(2013.12.6)
発明者
  • 陳 咏梅
  • ▲グン▼ 剣萍
  • 長田 義仁
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 血管内皮細胞の摩擦抵抗低減材料 コモンズ
発明の概要 【課題】血管へのダメージを顕著に低減可能な低摩擦性を有する、抗血栓性の医療用具用材料の提供。
【解決手段】N,N’-ジメチルアクリルアミドと、二つ以上のエチレン性不飽和結合を有する架橋剤により合成される、血液と接触する環境下で使用される医療用具用ゲル材料。前記架橋剤は、メチレンビスアクリルアミドが好ましく、前記ゲル材料を合成する際の、N,N’-ジメチルアクリルアミドに対する前記架橋剤の比が、1~10モル%が好ましい。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


現在、血液と接触する環境下に配される医療用具は多種に亘る。例えば、カテーテル(catheter)は、血管から挿入して心臓や脳に到達させて血管造影剤の注入や血栓の除去等を目的として使用される医療用具である。



このような血液と接触する環境に配される医療用具に関しては、二点の重要な問題が存する。一点目が、例えば前述のカテーテルのように血管中に導入する使用態様に係る医療用具に関しての、当該医療用具と血管壁の摩擦による血管の破損である。このように、当該医療用具と血管内皮細胞との摩擦挙動は、当該分野において重要な問題となる。



二点目が、当該医療用具と血液の適合性である。血液適合性が低い医療用具に血液が接触した場合、血小板が活性化され、血液凝固が誘発され、更には血栓を形成するおそれがあることは周知である。このように、医療用具の血液適合性も、上記の摩擦挙動に加え重要な問題となる。



ここで、このような医療用具材料としては、古くは、例えばカテーテルに関しては、基材の高分子材料表面に所定ポリマーをグラフト結合させる手法が提案されている(特許文献1)。しかしながら、このようなグラフト結合させる場合、グラフト鎖が非常に短いため、実際に使用したときには、グラフト鎖が本来奏する作用(低摩擦性・抗血栓性)を十分に発揮できないことに加え、当該グラフト鎖が内皮細胞と前記基材との間に介在しているものの、当該グラフト鎖はその厚さゆえ緩衝材としての機能を殆ど奏さない結果、柔らかい内皮細胞を堅い基材が傷つけてしまうという問題も危惧されている。



そこで、最近は、このようなグラフト結合させる手法とは異なる手法として、ハイドロゲルを医療用具材料として使用することが提案されている(特許文献2~7)。例えば、低摩擦性に関しては、当該ハイドロゲル層が潤滑層となり摩擦を低減させることが記載されている。更に、血液適合性の問題に関しては、古くは、抗血栓性薬剤をハイドロゲル層中に保持させる等の手法が提案されていたが、最近は、ノニオン系の非生体由来材料それ自体が抗血栓性を有していることが報告されている。



また、発明者等は、高分子ハイドロゲルが、他の固体物質と比較して表面摩擦係数が極めて低いことを明らかにしている(非特許文献1~12)。
【特許文献1】
特開昭60-227763号公報
【特許文献2】
特開2005-334216
【特許文献3】
特開2004-305768
【特許文献4】
特開平7-328124号公報
【特許文献5】
特開平8-19599号公報
【特許文献6】
特開平8-24327号公報
【特許文献7】
特開平8-24328号公報
【非特許文献1】
J. P. Gong, M. Higa, Y. Iwasaki, Y. Katsuyama and Y. Osada, J. Phys. Chem. B, 1997, 101, 5487.
【非特許文献2】
J. P. Gong and Y.Osada, J.Chem. Phys., 1998, 109,8062.
【非特許文献3】
J. P. Gong, Y.Iwasaki, Y. Osada, K. Kurihara and Y. Hamai, J. Phys. Chem. B, 1999, 103, 6001.
【非特許文献4】
J. P. Gong, G. Kagataand Y. Osada, J. Phys. Chem. B, 1999, 103, 6007.
【非特許文献5】
J. P. Gong, Y.Iwasaki and Y. Osada, J. Phys. Chem. B, 2000, 104, 3423.
【非特許文献6】
J. P. Gong, T.Kurokawa, T. Narita, K. Kagata, Y. Osada, G. Nishimura and M. Kinjo, J. Am. Chem. Soc., 2001, 123, 5582.
【非特許文献7】
G. Kagata, J. P. Gongand Y. Osada, J. Phys. Chem. B, 2002, 106, 4596.
【非特許文献8】
G. Kagata, J. P. Gongand Y. Osada, J. Phys. Chem. B, 2003, 107, 10221.
【非特許文献9】
T. Kurokawa, J. P.Gong and Y. Osada, Macromolecules, 2002, 35, 8161.
【非特許文献10】
Y. Ohsedo, R.Takashina, J. P. Gong and Y. Osada, Langmiur, 2004, 20, 6549.
【非特許文献11】
D. Kaneko, T. Tada,T. Kurokawa, J. P. Gong and Y. Osada, Adv, Mater., 2004, 17, 535.
【非特許文献12】
T. Kurokawa, T. Tominaga, Y. Kat s u yama , R. Kuwabara, H. Furukawa,Y. Osada and J. P. Gong, Langmiur, 2005, 21, 8643.

産業上の利用分野


本発明は、カテーテルや人工血管といった、血液と接触する環境下に配される医療用具で使用可能な、低摩擦性・抗血栓性ゲル材料に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
N,N’-ジメチルアクリルアミドと、メチレンビスアクリルアミドにより合成される、血液と接触する環境下で使用される医療用具用ゲル材料であって、
前記ゲル材料を合成する際の、N,N’-ジメチルアクリルアミドに対するメチレンビスアクリルアミドの比が、モル%である、医療用具用ゲル材料。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) SORST 平成16年度採択課題
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