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イネ科植物の形質転換効率向上方法

国内特許コード P110003996
掲載日 2011年7月5日
出願番号 特願2009-279023
公開番号 特開2011-120496
登録番号 特許第5618046号
出願日 平成21年12月9日(2009.12.9)
公開日 平成23年6月23日(2011.6.23)
登録日 平成26年9月26日(2014.9.26)
発明者
  • 小沢 憲二郎
  • 小川 泰一
  • 川東 広幸
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 イネ科植物の形質転換効率向上方法
発明の概要 【課題】 アグロバクテリウム法によるイネ科植物の形質転換効率を飛躍的に向上させることにより、極めて大量に形質転換体を得ることが可能な形質転換法を提供することを課題とする。また、イネ科植物全般(従来法では形質転換効率が低い種類や品種も含む)に適用可能なアグロバクテリウム法による形質転換法を提供すること、を課題とする。
【解決手段】 アグロバクテリウム法によるイネ科植物の形質転換方法において、イネ科植物のカルスもしくは胚と、外来遺伝子を保持したアグロバクテリウムとの共存培養を、イネのカルスからの抽出物を含む培地を用いて行うことを特徴とする、形質転換効率が飛躍的に向上したアグロバクテリウム法によるイネ科植物の形質転換方法、;前記イネ科植物のカルスが、液体振盪培養によって調製したものである前記形質転換方法、;を提供する。
【選択図】 図3
従来技術、競合技術の概要



アグロバクテリウム法による形質転換法は、多くの双子葉類の植物においては、極めて有用な外来遺伝子を導入する方法である。特に、エレクトロポレーション法やパーティクルガン法に比べて、形質転換処理が簡便であり、またその効率も安定している。さらには1個体あたりに同じ遺伝子が複数導入されにくい(一遺伝子を導入した個体が得られやすい)、などの点で優れた利点を有する。

そこで、近年、イネにおいて、ゲノム解析で明らかになった情報から、網羅的に表現型解析(フェノーム的解析)を行うために、ハイスループットで大量に形質転換体を作出する系の開発が求められ、形質転換系の改変(カルス誘導条件、共存培養条件、各種添加物、培養日数、培養温度、アグロバクテリウム濃度等の条件検討)がすすめられてきた(例えば、特許文献1、非特許文献1,2参照)。





しかしながら、これら従来の方法では、形質転換効率の高い日本晴やキタアケなどの限定された品種を用いた場合であっても、‘固体培地上で培養した2mm以上のイネ培養細胞’中の数細胞にしか、安定して遺伝子を導入することができず、数万の形質転換細胞より数個体の相同組換えイネを選抜する大規模選抜に適していない。

また、他の多くの有用なイネ品種や、コムギ、トウモロコシなどのイネ科植物全体に適用が可能な普遍的な方法ではない。

産業上の利用分野



本発明はアグロバクテリウム法によるイネ科植物の形質転換方法において、形質転換効率を飛躍的に向上させる方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
アグロバクテリウム法によるイネ科植物の形質転換方法において、イネ科植物のカルスもしくは胚と、外来遺伝子を保持したアグロバクテリウムとの共存培養を、イネのカルスからの抽出物を含む培地を用いて行うことを特徴とする、アグロバクテリウム法によるイネ科植物の形質転換方法であって、前記イネのカルスからの抽出物が、イネカルスを、水又は液体培地中に、2~48時間浸漬及び振盪することにより抽出されたものである方法。

【請求項2】
前記共存培養に用いる培地が、前記イネのカルスからの抽出物を、イネのカルスに1~10倍重量の溶液を加えて水抽出される濃度に相当する濃度で含むものである、請求項1に記載の形質転換方法。

【請求項3】
前記イネ科植物のカルスが、液体振盪培養によって調製したものである、請求項1又は2に記載の形質転換方法。

【請求項4】
前記アグロバクテリウムとの共存培養が、前記共存培養に用いる培地を吸収させた濾紙上で行うものである、請求項1~3のいずれかに記載の形質転換方法。

【請求項5】
前記形質転換の対象となるイネ科植物が、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、キビ、ヒエ、アワ、ハトムギ、トウモロコシ、モロコシ、シバ、ギニヤグラス、トールフェスク、もしくは、ペレニアルライグラスである、請求項1~4のいずれかに記載の形質転換方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2009279023thum.jpg
出願権利状態 登録


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