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分析方法及び分析装置

国内特許コード P110004142
整理番号 RX02P29
掲載日 2011年7月7日
出願番号 特願2007-546526
登録番号 特許第4993749号
出願日 平成18年11月27日(2006.11.27)
登録日 平成24年5月18日(2012.5.18)
国際出願番号 JP2006323617
国際公開番号 WO2007061098
国際出願日 平成18年11月27日(2006.11.27)
国際公開日 平成19年5月31日(2007.5.31)
優先権データ
  • 特願2005-341256 (2005.11.25) JP
発明者
  • 民谷 栄一
  • 永谷 尚紀
  • 由比 光子
  • 遠藤 達郎
  • 田中 亮
出願人
  • 独立行政法人科学技術振興機構
  • 国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学
  • 有限会社バイオデバイステクノロジー
  • 永谷 尚紀
  • 由比 光子
発明の名称 分析方法及び分析装置
発明の概要

【課題】 検出感度の低下を招くことなく例えば捕捉抗体等の使用量の低減を図るとともに、標識抗体の集積量が少量であっても判定部において強い発色又は発光を得ることを可能とし、サンドイッチ法においては検出限界を下げ、競合法においてはダイナミックレンジの拡大を図る。
【解決手段】 被検物質、被検物質に特異的に結合する捕捉抗体、被検物質に特異的に結合する捕捉抗原から選ばれる1種を固定化した判定部を有する支持体と、被検物質に特異的に結合する標識抗体とを用いた免疫分析法による被検物質の分析法であって、前記支持体の前記判定部に増感作用を有する標識物質を固定化しておく。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


従来から、試料中の被検物質を微量検出する方法として免疫分析法が知られている。中でもELISA(enzyme-linked immunosorbent assay)法は、高感度検出が可能であることから広く普及しているが、ELISA法は操作時間や反応時間に長時間を要し、また、測定操作が煩雑等の問題がある。



そこで近年、ELISA法に代わる免疫分析法として、抗体を固定化した支持体(メンブレン)の一端に試験溶液を吸収させ、毛細管現象を利用して横方向に試験溶液を展開させていくイムノクロマトグラフィー法や、抗体を固定化した支持体の膜厚方向に試験溶液を通過させるフロースルー法を利用した分析法が注目されている。中でもイムノクロマトグラフィー法は、装置(ストリップ)が小型で可搬性に優れ、ELISA法に比べて保存安定性、迅速測定、判定の容易さ、特別な付属装置が不要等の様々な点においても優れている。このため、イムノクロマトグラフィー法は、例えばインフルエンザ検査、HCV検査、妊娠検査、アレルギー検査、食中毒検査の診断薬の分野において汎用されている。



サンドイッチ法を利用したイムノクロマトグラフィー法は例えば以下のように行われる。先ず、被検物質の異なる部位を認識する2種類の抗体とストリップ状のメンブレンとを用意し、一方の抗体(捕捉抗体)はメンブレンのテストラインと呼ばれる領域に固定化しておき、他方の抗体は例えば金コロイド粒子を標識して金コロイド標識抗体とする。そして、試験溶液を金コロイド標識抗体と混合した後、ストリップの一端に吸収させ、展開する。試験溶液中に被検物質が含まれる場合、被検物質と金コロイド標識抗体とが反応して被検物質-金コロイド標識抗体複合体が形成され、この複合体がテストライン上を通過する際に捕捉抗体に捕捉され、捕捉抗体-被検物質-金コロイド標識抗体複合体が形成される。その結果、テストラインにおいて、金コロイド標識抗体の赤色の発色が観察される。



前述のイムノクロマトグラフィー法においては、金コロイド粒子に代えてアルカリフォスファターゼやペルオキシダーゼ等の酵素で抗体を標識し、発色剤を後から展開する方法が広く知られており、例えば特許文献1においては、ペルオキシダーゼを使用する酵素免疫測定において塩基の存在下に酵素免疫測定を行う方法が提案されている。また、特許文献2においては、分析対象物と特異的に結合可能な抗体を固定化した抗体固定化部と、任意の色素を固定化した色素固定化部とが同一位置に存在するクロマトグラフィー分析装置が提案されている。

【特許文献1】特開2001-0074740号公報

【特許文献2】特開2001-004613号公報

産業上の利用分野


本発明は、免疫分析法による被検物質の分析方法及び分析装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】被検物質、被検物質に特異的に結合する捕捉抗体、被検物質に特異的に結合する捕捉抗原から選ばれる1種を固定化した判定部を有する支持体と、被検物質に特異的に結合する標識抗体とを用いた免疫分析法による被検物質の分析方法であって、前記支持体の前記判定部に標識物質が固定化されており、固定化された前記標識物質由来の発色又は発光と、前記判定部に集積した前記標識抗体由来の発色又は発光とが加算されて得られる発色又は発光に基づいて、試料中の被検物質を定性分析又は定量分析することを特徴とする分析方法。
【請求項2】前記免疫分析法がサンドイッチ法による免疫分析法であることを特徴とする請求項1記載の分析方法。
【請求項3】前記免疫分析法が競合法による免疫分析法であることを特徴とする請求項1記載の分析方法。
【請求項4】前記捕捉抗体及び前記標識物質を含む溶液を前記支持体に塗布することにより前記固定化を行うことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項記載の分析方法。
【請求項5】前記標識物質が、発色物質又は発光物質であることを特徴とする請求項1記載の分析方法。
【請求項6】前記発色物質として、貴金属コロイド粒子、ラテックス微粒子から選ばれる少なくとも1種を用いることを特徴とする請求項5記載の分析方法。
【請求項7】前記判定部において、固定化された前記標識物質の発色又は発光が目視で認識不可能であることを特徴とする請求項1記載の分析方法。
【請求項8】前記判定部に前記発色物質として金コロイド粒子が固定化されており、前記判定部における前記金コロイド粒子の固定化量が40ng/mm以下であることを特徴とする請求項7記載の分析方法。
【請求項9】前記判定部における発色又は発光を機器分析する場合において、前記判定部に固定化された前記標識物質の固定化量は、当該機器の検出限界以下とされていることを特徴とする請求項1記載の分析方法。
【請求項10】前記標識物質と前記標識抗体を構成する標識物質とで同種材料を用いることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項記載の分析方法。
【請求項11】前記標識物質と前記標識抗体を構成する標識物質とで異種材料を用いることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項記載の分析方法。
【請求項12】イムノクロマトグラフィー法を利用することを特徴とする請求項1~11のいずれか1項記載の分析方法。
【請求項13】免疫分析法による被検物質の分析装置であって、被検物質、被検物質に特異的に結合する捕捉抗体、被検物質に特異的に結合する捕捉抗原から選ばれる1種が固定化された判定部を有する支持体を含み、前記支持体の前記判定部に標識物質が固定化されており、固定化された前記標識物質由来の発色又は発光と、前記判定部に集積した前記標識抗体由来の発色又は発光とが加算されて得られる発色又は発光に基づいて、試料中の被検物質を定性分析又は定量分析することを特徴とする分析装置。
【請求項14】前記捕捉抗体及び前記標識物質は、これらを含む溶液を前記支持体に塗布することにより前記支持体に固定化されることを特徴とする請求項13記載の分析装置。
【請求項15】前記標識物質が、発色物質又は発光物質であることを特徴とする請求項13又は14記載の分析装置。
【請求項16】前記発色物質が、貴金属コロイド粒子、ラテックス微粒子から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項15記載の分析装置。
【請求項17】前記判定部において、固定化された前記標識物質の発色又は発光が目視で認識不可能であることを特徴とする請求項13~16のいずれか1項記載の分析装置。
【請求項18】前記判定部に前記発色物質として金コロイド粒子が固定化されており、前記判定部における前記金コロイド粒子の固定化量が40ng/mm以下であることを特徴とする請求項17記載の分析装置。
【請求項19】前記判定部における発色又は発光を機器分析する場合において、前記判定部に固定化された前記標識物質物質の固定化量は、当該機器の検出限界以下とされていることを特徴とする請求項13~16のいずれか1項記載の分析装置。
【請求項20】前記被検物質に特異的に結合する標識抗体が、前記捕捉抗体が固定化された領域より上流側に移動可能な状態で保持されていることを特徴とする請求項13~19のいずれか1項記載の分析装置。
【請求項21】前記標識物質と前記標識抗体を構成する標識物質とが同種材料であることを特徴とする請求項13~20のいずれか1項記載の分析装置。
【請求項22】前記標識物質と前記標識抗体を構成する標識物質とが異種材料であることを特徴とする請求項13~20のいずれか1項記載の分析装置。
【請求項23】イムノクロマトグラフィー法を利用して被検物質を検出することを特徴とする請求項13~22のいずれか1項記載の分析装置。
産業区分
  • 治療衛生
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
画像

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JP2007546526thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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