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スルホニルイミデートを求核剤とする反応方法 コモンズ

国内特許コード P110004158
整理番号 E076P95
掲載日 2011年7月7日
出願番号 特願2008-003733
公開番号 特開2009-167109
登録番号 特許第5180596号
出願日 平成20年1月10日(2008.1.10)
公開日 平成21年7月30日(2009.7.30)
登録日 平成25年1月18日(2013.1.18)
発明者
  • 小林 修
  • 松原 亮介
  • ヒュイ ニュエン
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 スルホニルイミデートを求核剤とする反応方法 コモンズ
発明の概要 【課題】塩基の使用量が少なく、かつ一般性の高い新しい求核試薬の提供。
【解決手段】式1



(R、及びRは、それぞれ独立して置換基を有してもよい炭化水素基を表し、R及びRは、それぞれ独立してH又は置換基を有してもよい炭化水素基を表す。)で表されるスルホニルイミデートを、塩基の存在下で求核反応基質化合物と反応させて求核反応生成物を製造する。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


医薬品産業や農薬産業においては新たな活性化合物の開発のために多数の化合物が製造されてきている。また、近年では有機EL素子などの素子材料として多くの有機化合物が製造されてきている。
このような有機化合物の製造においては、新しい有機化合物の合成手法の開発が望まれてきている。求核反応は有機化合物を製造する際の代表的な化学反応のひとつとして知られており、多くの産業分野で利用されてきている。特に、求核付加反応は、新たなC-C結合やC-N結合を生成させるための化学反応として開発が進められてきている(非特許文献1~8参照)。しかし、これらの反応にはほぼ等量という多量の塩基が必要とされたり、また求核反応基質化合物の反応性を確保するために反応サイトに隣接する位置に電子吸引基を有していることが必要とされてきた(例えば、非特許文献9~11参照)。
このために、塩基の使用量が少なく、かつ一般性の高い新しい求核試薬の開発が求められている。



【非特許文献1】
Alcaide, B. et al., Eur. J. Org. Chem., 2002, 1595.
【非特許文献2】
List, B., Acc. Chem. Res., 2004, 37, 548.
【非特許文献3】
Notz, W., et al., Acc. Chem. Res., 2004, 37, 580.
【非特許文献4】
Shibasaki, M., et al., Chem. Commun., 2002, 1989.
【非特許文献5】
Shibasaki, M., et al., Chem. Rev., 2002, 102, 2187.
【非特許文献6】
Cordova, A., Acc. Chem. Res., 2004, 37, 102.
【非特許文献7】
Marques, M., Angew. Chem. Int. Ed., 2006, 45, 348.
【非特許文献8】
Shibasaki, M., etal., J. Organomet. Chem., 2006, 691, 2089.
【非特許文献9】
Saito, S., et al., J. Am. Chem. Soc., 2006, 128, 8704.
【非特許文献10】
Saito, S., et al., Chem. Commun., 2007, 1236.
【非特許文献11】
Morimoto, H., et al., J. Am. Chem. Soc., 2007, 129, 9588.

産業上の利用分野


本発明は、スルホニルイミデートの求核剤としての使用を提供するものである。より詳細には、本発明は、一般式(1)で表されるスルホニルイミデートを求核剤として使用し、求核反応生成物を製造する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
次の一般式(1)
【化1】


(式中、Rは炭素数1~10のアルキル基を表し、Rは、置換基として炭素数1~5のアルキル基を有していてもよい炭素数6~12のアリール基を表し、R及びRは、それぞれ独立して水素原子又は炭素数1~10のアルキル基を表す。)
で表されるスルホニルイミデートを、1,8-diazabicyclo[5.4.0]undec-7-ene及びビスブトキシマグネシウムからなる群より選ばれる塩基の存在下で次の一般式(2)
Y=Z-R (2)
(式中、YはR-CH、-C(R)、又はRO-CO-Nを表し、ZはN、又はC-CO-OR10(式中、左末端のCはYと二重結合を形成するとともにRと結合している)を表し、Rは炭素数6~18のアリール基、-CORa、-COORa、又は-SO-Ra(式中、Raは炭素数1~10のアルキル基、又は炭素数6~18のアリール基を表す。)を表し、Rは水素原子、炭素数3~10のシクロアルキル基、置換基として炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数2~10のアルケニル基、若しくはハロゲン原子を有していてもよい炭素数6~18のアリール基、1~2個の窒素原子、酸素原子、若しくは硫黄原子からなる異種原子を含有する5~8員の複素環基、又は炭素数1~10のアルコキシカルボニル基を表し、及びRはそれぞれ独立して水素原子、炭素数1~10のアルキル基を表し、及びR10はそれぞれ独立して炭素数1~10のアルキル基を表す。)
で表される求核反応基質化合物と反応させて次の一般式(3)
【化2】


(式中、R、R、R、R、Y、Z、及びRは、前記一般式(1)及び(2)で示したものと同じである。)
で表わされる求核反応生成物を製造する方法。

【請求項2】
求核反応基質化合物が、次の一般式(4)
【化3】


(式中、R11は炭素数3~10のシクロアルキル基、置換基として炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数2~10のアルケニル基、若しくはハロゲン原子を有していてもよい炭素数6~18のアリール基、1~2個の窒素原子、酸素原子、若しくは硫黄原子からなる異種原子を含有する5~8員の複素環基、又は炭素数1~10のアルコキシカルボニル基を表し、R12は炭素数1~10のアルコキシカルボニル基又は炭素数6~18のアリールスルホニル基を表す。)
であって、求核反応生成物が次の一般式(5)
【化4】


(式中、R、R、R、R、R11、及びR12は、前記一般式(1)及び(4)で示したものと同じであり、*印は不斉炭素原子であることを示す。)
で表されるアミノ化合物である請求項1に記載の方法。

【請求項3】
求核反応基質化合物が、次の一般式(6)
【化5】


(式中、R13及び14はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1~10のアルキル基を表し、R15は炭素数6~18のアリール基、-CORa、-COORa、又は-SO-Ra(式中、Raは炭素数1~10のアルキル基、又は炭素数6~18のアリール基を表す。)を表し、16炭素数1~10のアルキル基を表す。)
であって、求核反応生成物が次の一般式(7)
【化6】


(式中、R、R、R、R、R13、R14、R15、及びR16は、前記一般式(1)及び(6)で示したものと同じであり、*印は不斉炭素原子であることを示す。)
で表されるカルボニル化合物である請求項1に記載の方法。

【請求項4】
求核反応基質化合物が、次の一般式(8)
【化7】


(式中、R17及びR18は、それぞれ独立して、炭素数1~20のアルコキシ基を表す。)
であって、求核反応生成物が次の一般式(9)
【化8】


(式中、R、R、R、R、R17、及びR18は、前記一般式(1)及び(8)で示したものと同じである。)
で表されるヒドラジン化合物である請求項1に記載の方法。

【請求項5】
塩基の量が、一般式(1)で表されるスルホニルイミデートに対して0.01~20モル%である請求項1~4のいずれかに記載の方法。

【請求項6】
求核反応生成物が、立体選択的生成物である請求項1~5のいずれかに記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) ERATO 小林高機能性反応場プロジェクト 領域
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