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音響装置及び音響調整方法 コモンズ

国内特許コード P110004190
整理番号 A221P55
掲載日 2011年7月8日
出願番号 特願2008-138827
公開番号 特開2009-288354
登録番号 特許第4750153号
出願日 平成20年5月28日(2008.5.28)
公開日 平成21年12月10日(2009.12.10)
登録日 平成23年5月27日(2011.5.27)
発明者
  • 寅市 和男
  • 中村 光晃
  • 諸岡 泰男
出願人
  • 独立行政法人科学技術振興機構
発明の名称 音響装置及び音響調整方法 コモンズ
発明の概要

【課題】ユーザの聴覚特性に応じた良好な音質で再生することができる音響装置及び音響調整方法を提案する。
【解決手段】聴覚検出部2bでは、各周波数帯域の検出音毎に徐々に音圧レベルを上昇させてゆき、確認信号入力部10からの確認信号を受け取ったタイミングに基づいてユーザが検出音を聴取し得た音圧レベルを知覚音圧レベルとして各周波数帯域毎に決定する。これにより音響処理部2aでは、知覚音圧レベルと標準音圧レベルとの音圧レベルの相違からユーザにとって聞き取り難い特有の周波数帯域がどこであるのか否かを容易に判別し、各周波数帯域毎に個別に設けた増幅器5a,5b,5c…によって、当該ユーザが聞き取り難い周波数帯域についてだけ音圧レベルを確実に増幅させることで、音楽を全周波数帯域においてユーザが聞き取り易い音圧レベルに調整することができ、かくしてユーザの聴覚特性に応じた良好な音質で再生することができる。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


従来、オーディオ装置においては、例えばCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体を再生する際に、音量摘み(ボリューム摘み)が操作されることにより、スピーカから出力される音量が変化し、ユーザが難聴者や高齢者であっても、再生音を聞き取り易くできる(例えば、特許文献1参照)。

【特許文献1】特開2004-260518号公報

産業上の利用分野


本発明は、音響装置及び音響調整方法に関し、例えば所定のサンプリング周波数でサンプリングされた時間方向に並ぶ離散データ間を補間してアナログ信号を生成する際に適用して好適なものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
ユーザが検知した最小の音圧レベルである知覚音圧レベルを周波数帯域毎に特定し、該ユーザの聴覚特性を検査する聴覚検査手段と、
該ユーザに聴取させる音楽が音響信号として入力部から入力され、前記音響信号の周波数特性を、前記聴覚検査手段からの出力結果に基づいて前記ユーザの聴覚特性に適した周波数特性に調整する調整手段とを備え、
前記聴覚検査手段は、一般的なユーザが周波数帯域毎に聞き取った最小の音圧レベルを表した統計的な標準音圧曲線を記憶しており、該標準音圧曲線の標準音圧レベルと、前記知覚音圧レベルとの比である音圧係数を、前記ユーザが検査した周波数帯域毎に算出し、
検査した前記周波数帯域の間毎に該音圧係数と周波数帯域との関係式を生成し、これら複数の前記関係式を基に知覚音圧レベル傾向を推測し、その推測結果から前記ユーザが聞き取り難い前記音響信号の周波数帯域の音圧レベルを、前記調整手段によって増幅させる
ことを特徴とする音響装置。

【請求項2】
前記聴覚検査手段は、
検査音に対するユーザからの応答があるまで、周波数帯域毎に前記検査音の音圧レベルを増加させながら前記ユーザに対して該検査音を提示する検査音出力手段と、
前記ユーザからの応答により前記周波数帯域毎に前記知覚音圧レベルを特定する特定手段とを備え、
前記調整手段は、
入力された前記音響信号を複数の周波数帯域に分離する帯域分離部を備え、前記帯域分離部にて分離した前記周波数帯域毎に前記ユーザが聞き取り難い周波数帯域の音圧レベルを、前記推測結果を基に増減させる
ことを特徴とする請求項1記載の音響装置。

【請求項3】
前記聴覚検査手段は、
前記音圧係数と周波数帯域との関係式に基づいて、前記知覚音圧レベルが特定された周波数帯域以外の周波数帯域における前記ユーザ固有の知覚音圧レベル傾向を算出して全周波数帯域の前記知覚音圧レベル傾向を示した知覚音圧曲線を、前記推測結果として生成する生成手段を備え、
前記調整手段は、前記知覚音圧曲線に基づいて各前記周波数帯域毎に音圧レベルを増減させる
ことを特徴とする請求項2記載の音響装置。

【請求項4】
前記知覚音圧曲線は周波数に関するn次多項式で表し、該n次多項式に基づき各周波数における音圧調整レベルを生成する
ことを特徴とする請求項3記載の音響装置。

【請求項5】
前記聴覚検査手段には、予め生成した複数の前記知覚音圧曲線が記憶されている
ことを特徴とする請求項3又は4記載の音響装置。

【請求項6】
前記聴覚検査手段に記憶された複数の前記知覚音圧曲線のうち、所望の前記知覚音圧曲線をユーザに選択させるための選択手段を備える
ことを特徴とする請求項5に記載の音響装置。

【請求項7】
前記検査音出力手段は、聴覚特性検査のための微小音を発生させる微小音発生手段と、前記ユーザが前記微小音を知覚したとき、前記ユーザに確認信号を入力させるための確認信号入力手段とを備える
ことを特徴とする請求項2~6のうちのいずれか1項記載の音響装置。

【請求項8】
聴覚検査手段によって、ユーザが検知した最小の音圧レベルである知覚音圧レベルを周波数帯域毎に特定し、該ユーザの聴覚特性を検査する聴覚検査ステップと、
一般的なユーザが周波数帯域毎に聞き取った最小の音圧レベルを表した統計的な標準音圧曲線を記憶した前記聴覚検査手段によって、該標準音圧曲線の標準音圧レベルと、前記知覚音圧レベルとの比である音圧係数を、前記ユーザが検査した周波数帯域毎に算出する算出ステップと、
該ユーザに聴取させる音楽が音響信号として入力部から入力され、調整手段によって、前記音響信号の周波数特性を、前記聴覚検査ステップを行う前記聴覚検査手段からの出力結果に基づいて前記ユーザの聴覚特性に適した周波数特性に調整する調整ステップとを備え、
前記調整ステップでは、検査した前記周波数帯域の間毎に前記音圧係数と周波数帯域との関係式を生成し、これら複数の前記関係式を基に知覚音圧レベル傾向を推測し、その推測結果から前記ユーザが聞き取り難い前記音響信号の周波数帯域の音圧レベルを、前記調整手段によって増幅させる
ことを特徴とする音響調整方法。

【請求項9】
前記聴覚検査ステップは、
検査音に対するユーザからの応答があるまで、周波数帯域毎に前記検査音の音圧レベルを増加させながら前記ユーザに対して該検査音を提示する検査音出力ステップと、
前記ユーザからの応答により前記周波数帯域毎に前記知覚音圧レベルを特定する特定ステップとを備え、
前記調整ステップは、
帯域分離部によって、前記入力部からの前記音響信号を複数の周波数帯域に分離し、前記調整手段によって、前記帯域分離部にて分離した前記周波数帯域毎に前記ユーザが聞き取り難い周波数帯域の音圧レベルを、前記推測結果を基に増減させる
ことを特徴とする請求項8記載の音響調整方法。

【請求項10】
前記聴覚検査ステップは、
前記音圧係数と周波数帯域との関係式に基づいて、前記知覚音圧レベルが特定された周波数帯域以外の周波数帯域における前記ユーザ固有の知覚音圧レベル傾向を算出して全周波数帯域の前記知覚音圧レベル傾向を示した知覚音圧曲線を、前記推測結果として生成する生成ステップを、前記特定ステップの後に備え、
前記調整ステップは、
前記知覚音圧曲線に基づいて各前記周波数帯域毎に音圧レベルを増減させる
ことを特徴とする請求項9記載の音響調整方法。

【請求項11】
前記知覚音圧曲線は周波数に関するn次多項式で表し、該n次多項式に基づき各周波数における音圧調整レベルを生成する
ことを特徴とする請求項10記載の音響調整方法。

【請求項12】
前記聴覚検査ステップは、複数の前記知覚音圧曲線を予め生成して記憶しておく
ことを特徴とする請求項10又は11記載の音響調整方法。

【請求項13】
前記聴覚検査ステップは、予め複数ユーザの前記知覚音圧曲線をそれぞれ生成して記憶しておき、音響信号再生時にユーザが、前記記憶された複数の知覚音圧曲線の中からユーザに適した知覚音圧曲線を選択させて前記音圧レベルを調整する
ことを特徴とする請求項10~12のうちいずれか1項記載の音響調整方法。

【請求項14】
前記聴覚検査ステップは、微小音発生手段によって微小音を発生させ、前記ユーザが前記微小音を知覚したとき、前記ユーザに確認信号入力手段を介して確認信号を入力させ、前記知覚音圧レベルを特定する
ことを特徴とする請求項8~13のうちのいずれか1項記載の音響調整方法。
産業区分
  • 電子応用機器
  • 基本電子回路
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2008138827thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
参考情報 (研究プロジェクト等) CREST 情報社会を支える新しい高性能情報処理技術 領域
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