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フィルタ、フィルタの設計システム及び設計方法及び設計プログラム コモンズ

国内特許コード P110004194
整理番号 A221P50
掲載日 2011年7月8日
出願番号 特願2008-151982
公開番号 特開2009-302664
登録番号 特許第4968850号
出願日 平成20年6月10日(2008.6.10)
公開日 平成21年12月24日(2009.12.24)
登録日 平成24年4月13日(2012.4.13)
発明者
  • 寅市 和男
  • 川崎 秀二
出願人
  • 独立行政法人科学技術振興機構
発明の名称 フィルタ、フィルタの設計システム及び設計方法及び設計プログラム コモンズ
発明の概要

【課題】 入力タップ数、遅延回路及び乗算器が少なく、所望の特性を確実に得ることができる、周波数分離性の優れた狭帯域FIRフィルタ等のフィルタ及びフィルタの設計システム・設計方法・設計プログラムを提供する。
【解決手段】 有限の区分的多項式で構成されるフルーエンシ標本化函数の節点値をフィルタ係数とした低域通過型基本フィルタLと、低域通過型基本フィルタを周波数スケーリングした複数の低域通過型フィルタLと、フィルタ係数の符号をひとつおきに反転した係数とした高域通過型基本フィルタHと、高域通過型基本フィルタを周波数スケーリングした複数の高域通過型フィルタHと、により、縦続接続して形成された通過域部フィルタGpass及び阻止域部フィルタGstopを備え、通過域部フィルタGpass及び阻止域部フィルタGstopを縦続接続することで形成されたフィルタ。
【選択図】 図17

従来技術、競合技術の概要


従来技術として、例えば、非特許文献1には、低折返しマルチレベルFIRフィルタのための非最大間引きフィルタバンクの設計と実装について開示されている。
また、非特許文献2には、低折返し雑音で所望周波数特性を実現するフィルタバンクが開示されている。
さらに、非特許文献3には、完全再構成非最大間引きコサイン変調フィルタバンクの一実現法が開示されている。
その他にも、特許文献1には、サンプリングに使用するクロックの周期の1/2単位よりも細かな単位で遅延時間を設定できるようにしたFIRフィルタが開示されている。
また、特許文献2には、実数値を持つ信号に対する最大間引きフィルタバンクと、その特別の場合であるコサイン変調フィルタバンクを効率的に実現することができるフィルタバンク及びフィルタリング方法が開示されている。




【非特許文献1】河野、高沢他 「低折返しマルチレベルFIRフィルタのための非最大間引きフィルタバンクの設計と実装」 計測自動制御学会東北支部 第229回研究集会(2006.6.9) 資料番号 229-8 p1-11

【非特許文献2】高沢、阿部他 「低折返し雑音で所望周波数特性を実現するフィルタバンク」 計測自動制御学会東北支部 第215回研究集会(2004.5.27) 資料番号 215-7 p1-10

【非特許文献3】伊丹、渡部他 「完全再構成非最大間引きコサイン変調フィルタバンクの一実現法」 電子情報通信学会論文誌 A Vol.J83-A No.9 pp.1037-1046 2000年9月

【特許文献1】特開2006-20191号公報

【特許文献2】特開2001-102931号公報

産業上の利用分野


本発明は、フィルタ、フィルタの設計システム及び設計方法及び設計プログラムに係り、特に、信号のノイズ除去及び特定周波数帯の信号のみを通過させる、区分多項式函数の区間内分割値によるFIR(Finite Impulse Response:有限インパルス応答)フィルタ、FIRフィルタの設計システム及び設計方法及び設計プログラムに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
有限の区分的多項式で構成される標本化函数の各多項式の接続点である節点値をフィルタ係数とした低域通過型基本フィルタLと、前記低域通過型基本フィルタを周波数スケーリングした複数の低域通過型フィルタLと、前記フィルタ係数の符号をひとつおきに反転して係数とした高域通過型基本フィルタHと、前記高域通過型基本フィルタを周波数スケーリングした複数の高域通過型フィルタHと、により、次式で表されるように縦続接続して形成された通過域部フィルタGpassと、
【数式1】


ここで、Gpassの各添え字については以下の通り。
α,β:累乗値(同じLP,N1や[1-HP,N2]をα回、β回接続することを示す。ここで、記載の都合上、N1=N(1),N2=N(2) とした。)
(1) :Lp,N1においてHのラダー接続の段数
(2) :[1-Hp,N2]においてLのラダー接続の段数
:周波数を(P+1)倍にスケーリングしたフィルタを示す。

前記低域通過型基本フィルタL及び前記低域通過型フィルタL、前記高域通過型基本フィルタH及び前記高域通過型フィルタと、により、次式で表されるように縦続接続して形成された阻止域部フィルタGstopと、
【数式2】


α,β:累乗値(同じLpk,Nkや[1-Hql,Nl]をα回、β回接続することを示す。)
:Lpk,NkにおいてHのラダー接続の段数
:[1-Hql,Nl]においてLのラダー接続の段数
,q:周波数をそれぞれ、(p+1)、(q+1)倍にスケーリングしたフィルタを示す。

を備え、
前記通過域部フィルタGpass及び前記阻止域部フィルタGstopを縦続接続することで形成されたフィルタ。


【請求項2】
前記スケーリングについては、次式の関係となることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ。
【数式3】



【請求項3】
前記標本化函数ψでは基本ローパスフィルタは、次のように表されることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタ。

【数式4】


ここで
k:サンプリング時間間隔
:フィルタ係数

【請求項4】
前記標本化函数は、2次の区分多項式であり、次式で与えられることを特徴とする請求項3に記載のフィルタ。
【数式5】



【請求項5】
前記低域通過型基本フィルタL(z)は、
入力信号を入力し、それぞれ1サンプル遅延させる縦続接続された第1~第6の遅延素子と、
前記入力信号に第1の係数を乗算する第1の乗算器と、
前記第2の遅延素子の出力に第2の係数を乗算する第2の乗算器と、
前記第4の遅延素子の出力に前記第2の係数を乗算する第3の乗算器と、
前記第6の遅延素子の出力に前記第1の係数を乗算する第4の乗算器と、
前記第1の乗算器の出力と前記第2の乗算器の出力を加算する第1の加算器と、
前記第1の加算器の出力と前記第3の遅延素子の出力を加算する第2の加算器と、
前記第2の加算器の出力と前記第3の乗算器の出力を加算する第3の加算器と、
前記第3の加算器の出力と前記第4の乗算器の出力を加算して、出力信号を出力する第4の加算器と
を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のフィルタ。


【請求項6】
前記低域通過型フィルタL(z)は、
入力信号を入力し、それぞれM+1サンプル遅延させる縦続接続された第1~第6の遅延素子ブロックと、
前記入力信号に第1の係数を乗算する第1の乗算器と、
前記第2の遅延素子ブロックの出力に第2の係数を乗算する第2の乗算器と、
前記第4の遅延素子ブロックの出力に前記第2の係数を乗算する第3の乗算器と、
前記第6の遅延素子ブロックの出力に前記第1の係数を乗算する第4の乗算器と、
前記第1の乗算器の出力と前記第2の乗算器の出力を加算する第1の加算器と、
前記第1の加算器の出力と前記第3の遅延素子ブロックの出力を加算する第2の加算器と、
前記第2の加算器の出力と前記第3の乗算器の出力を加算する第3の加算器と、
前記第3の加算器の出力と前記第4の乗算器の出力を加算して、出力信号を出力する第4の加算器と
を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のフィルタ。


【請求項7】
前記第1の係数及び前記第2の係数は、それぞれ、-1/16及び9/16であることを特徴とする請求項5又は6に記載のフィルタ。


【請求項8】
前記高域通過型基本フィルタH(z)は、
入力信号を入力し、それぞれ1サンプル遅延させる縦続接続された第1~第6の遅延素子と、
前記入力信号に第1の係数を乗算する第1の乗算器と、
前記第2の遅延素子の出力に第2の係数を乗算する第2の乗算器と、
前記第4の遅延素子の出力に前記第2の係数を乗算する第3の乗算器と、
前記第6の遅延素子の出力に前記第1の係数を乗算する第4の乗算器と、
前記第1の乗算器の出力と前記第2の乗算器の出力を加算する第1の加算器と、
前記第1の加算器の出力と前記第3の遅延素子の出力を加算する第2の加算器と、
前記第2の加算器の出力と前記第3の乗算器の出力を加算する第3の加算器と、
前記第3の加算器の出力と前記第4の乗算器の出力を加算して、出力信号を出力する第4の加算器と
を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のフィルタ。

【請求項9】
前記高域通過型フィルタH(z)は、
入力信号を入力し、それぞれM+1サンプル遅延させる縦続接続された第1~第6の遅延素子ブロックと、
前記入力信号に第1の係数を乗算する第1の乗算器と、
前記第2の遅延素子ブロックに第2の係数を乗算する第2の乗算器と、
前記第4の遅延素子ブロックの出力に前記第2の係数を乗算する第3の乗算器と、
前記第6の遅延素子ブロックの出力に前記第1の係数を乗算する第4の乗算器と、
前記第1の乗算器の出力と前記第2の乗算器の出力を加算する第1の加算器と、
前記第1の加算器の出力と前記第3の遅延素子ブロックの出力を加算する第2の加算器と、
前記第2の加算器の出力と前記第3の乗算器の出力を加算する第3の加算器と、
前記第3の加算器の出力と前記第4の乗算器の出力を加算して、出力信号を出力する第4の加算器と
を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のフィルタ。

【請求項10】
前記第1の係数及び前記第2の係数は、それぞれ、1/16及び-9/16であることを特徴とする請求項8又は9に記載のフィルタ。

【請求項11】
有限の区分的多項式で構成される標本化函数の各多項式の接続点である節点値をフィルタ係数とした低域通過型基本フィルタLと、前記低域通過型基本フィルタを周波数スケーリングした複数の低域通過型フィルタLと、前記フィルタ係数の符号をひとつおきに反転した係数とした高域通過型基本フィルタHと、前記高域通過型基本フィルタを周波数スケーリングした複数の高域通過型フィルタHと、により、次式で表されるように縦続接続して形成された通過域部フィルタGpassと、

【数式6】


ここで、Gpassの各添え字については以下の通り。
α,β:累乗値(同じLP,N1や[1-HP,N2]をα回、β回接続することを示す。ここで、記載の都合上、N1=N(1),N2=N(2) とした。)
(1) :Lp,N1においてHのラダー接続の段数
(2) :[1-Hp,N2]においてLのラダー接続の段数
:周波数を(P+1)倍にスケーリングしたフィルタを示す。

前記低域通過型基本フィルタL及び前記低域通過型フィルタL、前記高域通過型基本フィルタH及び前記高域通過型フィルタHと、により、次式で表されるように縦続接続して形成された阻止域部フィルタGstopと、
【数式7】


α,β:累乗値(同じLpk,Nkや[1-Hql,Nl]をα回、β回接続することを示す。)
:Lpk,NkにおいてHのラダー接続の段数
:[1-Hql,Nl]においてLのラダー接続の段数
,q:周波数をそれぞれ、(p+1)、(q+1)倍にスケーリングしたフィルタを示す。

を備え、前記通過域部フィルタGpass及び前記阻止域部フィルタGstopを縦続接続することで形成されたフィルタを設計する設計システムであって、
前記設計システムは、
設計仕様・条件、前記低域通過型基本フィルタL・前記複数の低域通過型フィルタL・高域通過型基本フィルタH・前記複数の高域通過型フィルタHの特性、設計されたフィルタ構成を定義するためのデータを記憶する記憶部と、
前記記憶部にアクセスして、フィルタを設計する処理を実行するための処理部と
を備え、

処理部は、通過域、阻止域、遮断特性を表す通過域と阻止域の比Rを含む設計仕様を入力部又は記憶部から入力する手段と、
処理部は、最大スケール値Pを、入力部又は記憶部から入力する、又は、初期設定値に基づき定める手段と、
処理部は、前記通過域部フィルタGpassにおいて設定した乗算器数の上限 Npass∈{1,2,・・・} を越えないように、
(N(1),N(2),α,β)⊂{0,1,2,・・・}
の総当たりにより、該当する前記低域通過型基本フィルタL及び前記低域通過型フィルタL、前記高域通過型基本フィルタH及び前記高域通過型フィルタHの特性を記憶部から読み出し、前記通過域部フィルタGpassの特性を求め、前記設計仕様を満たす組合わせのうち、乗算器数が最少となるものを選択することにより、前記通過域部Gpassを形成し、求めたN(1)、N(2)、α、βを記憶部に記憶する手段と、
処理部は、前記阻止域部フィルタGstop

【数式8】


において、
(N,N,αpk,βql)⊂{0,1,2,・・・}
の総当たりにより、該当する前記低域通過型基本フィルタL及び前記低域通過型フィルタL、前記高域通過型基本フィルタH及び前記高域通過型フィルタH特性を記憶部から読み出し、前記阻止部フィルタGstopの特性を求め、
G=Gpassstop
を計算したとき、前記設計仕様を満たす組合わせのうち、乗算器数が最少となるものを選択することにより、求めたN,N,αpk,βqlを記憶部に記憶し、

処理部は、前記通過域部フィルタGpass及び前記阻止域部フィルタGstopを縦続接続することより設計仕様を満たす特性を有するフィルタGを形成する手段と、
を含むフィルタの設計システム。


【請求項12】
処理部は、最大スケール値Pを、次式となる最小のpをPとすることを特徴とする請求項11に記載のフィルタの設計システム。

【数式9】


ここで、
:-3[dB]ラインとクロスする周波数(設計仕様で与えられる。)
(0):Lの-3[dB]点(予め設定される。)
(p):Lの-3[dB]点


【請求項13】
処理部は、記憶部からN(1),N(2),α,β,N,N,αpk,βplを含むフィルタ構成を定めるためのパラメータを読み出し、
処理部は、記憶部から、前記パラメータに該当する前記低域通過型基本フィルタL及び前記低域通過型フィルタL、前記高域通過型基本フィルタH及び前記高域通過型フィルタHの特性を記憶部から読み出し、
処理部は、Gpass及びGstopを上述の各式に従い形成し、G=Gpassstopに従いフィルタGを形成し、前記フィルタGの特性を記憶部に記憶する、及び/又は、表示部に表示することを特徴とする請求項11又は12に記載のフィルタの設計システム。


【請求項14】
処理部は、記憶部からN(1),N(2),α,β,N,N,αpk,βplを含むフィルタ構成を定めるためのパラメータを読み出し、各値を出力IF部を介して、フィルタを構成するためのフィルタ回路に出力し、前記フィルタ回路に、Gpass及びGstopを上述の各式に従い形成し、G=Gpassstopに従いフィルタGを形成させるようにしたことを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載のフィルタの設計システム。


【請求項15】
前記フィルタ回路は、フィルタGをコンピュータのシミュレーションで形成する、又は、ソフトウェア、又は、ハードウェアで形成することを特徴とする請求項14に記載のフィルタの設計システム。


【請求項16】
有限の区分的多項式で構成される標本化函数の各多項式の接続点である節点値をフィルタ係数とした低域通過型基本フィルタLと、前記低域通過型基本フィルタを周波数スケーリングした複数の低域通過型フィルタLと、前記フィルタ係数の符号をひとつおきに反転して係数とした高域通過型基本フィルタHと、前記高域通過型基本フィルタを周波数スケーリングした複数の高域通過型フィルタHと、により、次式で表されるように縦続接続して形成された通過域部フィルタGpassと、

【数式10】


ここで、Gpassの各添え字については以下の通り。
α,β:累乗値(同じLP,N1や[1-HP,N2]をα回、β回接続することを示す。ここで、記載の都合上、N1=N(1),N2=N(2) とした。)
(1) :Lp,N1においてHのラダー接続の段数
(2) :[1-Hp,N2]においてLのラダー接続の段数
:周波数を(P+1)倍にスケーリングしたフィルタを示す。

前記低域通過型基本フィルタL及び前記低域通過型フィルタL、前記高域通過型基本フィルタH及び前記高域通過型フィルタHと、により、次式で表されるように縦続接続して形成された阻止域部フィルタGstopと、

【数式11】


α,β:累乗値(同じLpk,Nkや[1-Hql,Nl]をα回、β回接続することを示す。)
:Lpk,NkにおいてHのラダー接続の段数
:[1-Hql,Nl]においてLのラダー接続の段数
,q:周波数をそれぞれ、(p+1)、(q+1)倍にスケーリングしたフィルタを示す。

を備え、前記通過域部フィルタGpass及び前記阻止域部フィルタGstopを縦続接続することで形成されたフィルタの設計方法であって、
処理部は、通過域、阻止域、遮断特性を表す通過域と阻止域の比Rを含む設計仕様を入力部又は記憶部から入力するステップと、
処理部は、最大スケール値Pを、入力部又は記憶部から入力する、又は、初期設定値に基づき定めるステップと、
処理部は、前記通過域部フィルタGpassにおいて設定した乗算器数の上限 Npass∈{1,2,・・・} を越えないように、
(N(1),N(2),α,β)⊂{0,1,2,・・・}
の総当たりにより、該当する前記低域通過型基本フィルタL及び前記低域通過型フィルタL、前記高域通過型基本フィルタH及び前記高域通過型フィルタHの特性を記憶部から読み出し、前記通過域部フィルタGpassの特性を求め、前記設計仕様を満たす組合わせのうち、乗算器数が最少となるものを選択することにより、前記通過域部Gpassを形成し、求めたN(1)、N(2)、α、βを記憶部に記憶するステップと、
処理部は、前記阻止域部フィルタGstop

【数式12】


において、
(N,N,αpk,βql)⊂{0,1,2,・・・}
の総当たりにより、該当する前記低域通過型基本フィルタL及び前記低域通過型フィルタL、前記高域通過型基本フィルタH及び前記高域通過型フィルタHの特性を記憶部から読み出し、前記阻止部フィルタGstopの特性を求め、
G=Gpassstop
を計算したとき、前記設計仕様を満たす組合わせのうち、乗算器数が最少となるものを選択することにより、求めたN,N,αpk,βqlを記憶部に記憶し、

処理部は、前記通過域部フィルタGpass及び前記阻止域部フィルタGstopを縦続接続することより設計仕様を満たす特性を有するフィルタGを形成するステップと、
を含むフィルタの設計方法。


【請求項17】
処理部は、最大スケール値Pを、次式となる最小のpをPとすることを特徴とする請求項16に記載のフィルタの設計方法。
【数式13】


ここで、
:-3[dB]ラインとクロスする周波数(設計仕様で与えられる。)
(0):Lの-3[dB]点(予め設定される。)
(p):Lの-3[dB]点


【請求項18】
処理部は、記憶部からN(1),N(2),α,β,N,N,αpk,βplを含むフィルタ構成を定めるためのパラメータを読み出し、
処理部は、記憶部から、前記パラメータに該当する前記低域通過型基本フィルタL及び前記低域通過型フィルタL、前記高域通過型基本フィルタH及び前記高域通過型フィルタHの特性を記憶部から読み出し、
処理部は、Gpass及びGstopを上述の各式に従い形成し、G=Gpassstopに従いフィルタGを形成し、前記フィルタGの特性を記憶部に記憶する、及び/又は、表示部に表示することを特徴とする請求項16又は17に記載のフィルタの設計方法。


【請求項19】
処理部は、記憶部からN(1),N(2),α,β,N,N,αpk,βplを含むフィルタ構成を定めるためのパラメータを読み出し、各値を出力IF部を介して、フィルタを構成するためのフィルタ回路に出力し、前記フィルタ回路に、Gpass及びGstopを上述の各式に従い形成し、G=Gpassstopに従いフィルタGを形成させるようにしたことを特徴とする請求項16乃至18のいずれかに記載のフィルタの設計方法。


【請求項20】
有限の区分的多項式で構成される標本化函数の各多項式の接続点である節点値をフィルタ係数とした低域通過型基本フィルタLと、前記低域通過型基本フィルタを周波数スケーリングした複数の低域通過型フィルタLと、前記フィルタ係数の符号をひとつおきに反転した係数とした高域通過型基本フィルタHと、前記高域通過型基本フィルタを周波数スケーリングした複数の高域通過型フィルタHと、により、次式で表されるように縦続接続して形成された通過域部フィルタGpassと、

【数式14】


ここで、Gpassの各添え字については以下の通り。
α,β:累乗値(同じLP,N1や[1-HP,N2]をα回、β回接続することを示す。ここで、記載の都合上、N1=N(1),N2=N(2) とした。)
(1) :Lp,N1においてHのラダー接続の段数
(2) :[1-Hp,N2]においてLのラダー接続の段数
:周波数を(P+1)倍にスケーリングしたフィルタを示す。

前記低域通過型基本フィルタL及び前記低域通過型フィルタL、前記高域通過型基本フィルタH及び前記高域通過型フィルタHと、により、次式で表されるように縦続接続して形成された阻止域部フィルタGstopと、

【数式15】


α,β:累乗値(同じLpk,Nkや[1-Hql,Nl]をα回、β回接続することを示す。)
:Lpk,NkにおいてHのラダー接続の段数
:[1-Hql,Nl]においてLのラダー接続の段数
,q:周波数をそれぞれ、(p+1)、(q+1)倍にスケーリングしたフィルタを示す。

を備え、前記通過域部フィルタGpass及び前記阻止域部フィルタGstopを縦続接続することで形成されたフィルタをコンピュータで設計するための設計プログラムであって、
処理部が、通過域、阻止域、遮断特性を表す通過域と阻止域の比Rを含む設計仕様を入力部又は記憶部から入力するステップと、
処理部が、最大スケール値Pを、入力部又は記憶部から入力する、又は、初期設定値に基づき定めるステップと、
処理部が、前記通過域部フィルタGpassにおいて設定した乗算器数の上限 Npass∈{1,2,・・・} を越えないように、
(N(1),N(2),α,β)⊂{0,1,2,・・・}
の総当たりにより、該当する前記低域通過型基本フィルタL及び前記低域通過型フィルタL、前記高域通過型基本フィルタH及び前記高域通過型フィルタHの特性を記憶部から読み出し、前記通過域部フィルタGpassの特性を求め、前記設計仕様を満たす組合わせのうち、乗算器数が最少となるものを選択することにより、前記通過域部Gpassを形成し、求めたN(1)、N(2)、α、βを記憶部に記憶するステップと、
処理部が、前記阻止域部フィルタGstop

【数式16】


において、
(N,N,αpk,βql)⊂{0,1,2,・・・}
の総当たりにより、該当する前記低域通過型基本フィルタL及び前記低域通過型フィルタL、前記高域通過型基本フィルタH及び前記高域通過型フィルタHの特性を記憶部から読み出し、前記阻止部フィルタGstopの特性を求め、
G=Gpassstop
を計算したとき、前記設計仕様を満たす組合わせのうち、乗算器数が最少となるものを選択することにより、求めたN,N,αpk,βqlを記憶部に記憶し、

処理部が、前記通過域部フィルタGpass及び前記阻止域部フィルタGstopを縦続接続することより設計仕様を満たす特性を有するフィルタGを形成するステップと、
をコンピュータに実行させるためのフィルタの設計プログラム。


【請求項21】
有限の区分多項式で表されるインパルス応答関数の各多項式の接続点である節点値を係数とする低域通過型フィルタ及び高域通過型フィルタを基本とし、該低域通過型フィルタ及び高域通過型フィルタを周波数スケーリングした複数のスケーリングフィルタを、通過帯域幅が所定の要求幅以上となる様に選択し、該選択された複数のスケーリングフィルタを用いて、通過域特性を所定の要求特性となるように構成した通過域フィルタと、阻止域特性を所定の要求特性となるように構成した阻止域フィルタとを縦続構成で形成することを特徴とするフィルタ。

【請求項22】
有限の区分多項式で表されるインパルス応答関数の各多項式の接続点である節点値を係数とする低域通過型フィルタ及び高域通過型フィルタを基本とし、該低域通過型フィルタ及び高域通過型フィルタを周波数スケーリングした複数のスケーリングフィルタを、通過帯域幅が所定の要求幅以上となる様に選択し、該選択された複数のスケーリングフィルタを用いて、要求特性を満足する低域通過型のスケーリングフィルタを選定し、該選定された低域通過型のスケーリングフィルタに対して、高域通過型のスケーリングフィルタをラダー状に接続することにより、フィルタの通過域特性を形成することを特徴とするフィルタ。

【請求項23】
有限の区分多項式で表されるインパルス応答関数の各多項式の接続点である節点値を係数とする低域通過型フィルタ及び高域通過型フィルタを基本とし、該低域通過型フィルタ及び高域通過型フィルタを周波数スケーリングした複数のスケーリングフィルタを、通過帯域幅が所定の要求幅以上となる様に選択し、該選択された複数のスケーリングフィルタを用いて、要求特性を満足する高域通過型のスケーリングフィルタを選定し、該選定された高域通過型のスケーリングフィルタに対して、低域通過型のスケーリングフィルタをラダー状に接続することにより、フィルタの通過域特性を形成することを特徴とするフィルタ。

【請求項24】
請求項22又は請求項23に記載されたフィルタに対し、阻止域の特性を要求特性とする補正フィルタを前記低域域通過型フィルタおよび高域通過型フィルタにより構成し、該補正フィルタを前記通過域特性フィルタに縦続接続するように構成することを特徴とするフィルタ。
産業区分
  • 伝送回路空中線
国際特許分類(IPC)
画像

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JP2008151982thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
参考情報 (研究プロジェクト等) CREST 情報社会を支える新しい高性能情報処理技術 領域
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