TOP > 国内特許検索 > 蛍光顕微鏡、蛍光観察方法

蛍光顕微鏡、蛍光観察方法

国内特許コード P110004345
整理番号 B52P31
掲載日 2011年7月12日
出願番号 特願2009-086891
公開番号 特開2010-237554
登録番号 特許第5095663号
出願日 平成21年3月31日(2009.3.31)
公開日 平成22年10月21日(2010.10.21)
登録日 平成24年9月28日(2012.9.28)
発明者
  • 大津 元一
  • 川添 忠
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 蛍光顕微鏡、蛍光観察方法
発明の概要 【課題】特に細胞を始めとした試料を蛍光観察する際において、その細胞へのダメージを極力軽減させることが可能であり、しかもシステム構成を簡略化させて安価とする。
【解決手段】観察対象である試料に色素を導入し、上記色素を励起する励起光を試料に照射し、その励起光により励起されて発生される蛍光を結像して蛍光像を得る蛍光顕微鏡において、上記励起光として、可視域又は赤外域のCW光を照射する励起光照射手段を備え、照射された上記励起光に基づいて上記試料中に近接場光を発生させ、発生させた近接場光に基づく非断熱過程に基づいて色素を励起させる。
【選択図】図3
従来技術、競合技術の概要


蛍光観察は予め標本や対象物等の試料に色素を導入し、試料に特定波長の励起光を照射し、試料から発生する蛍光を観察する。この蛍光観察は、細胞の微細構造や分子の局在状況等を観察する上で好適である。



ところで、この色素を効率よく発光させるためには、上述した励起光として紫外光を照射する必要がある(例えば、特許文献1参照。)。しかし、この紫外光は、皮膚癌の原因で知られるように、観察すべき細胞に損傷を与えてしまう可能性がある。このため、生きたままの細胞を蛍光観察する場合や、細胞本来の活動をリアルタイムに蛍光観察したい場合に、この紫外光の照射は必ずしも適していない。しかも、紫外光を細胞への照射した場合には、その紫外光が細胞に吸収されて減衰してしまう場合もあることから、蛍光観察における励起光として極力紫外光以外の波長の光を使用する必要性があった。



また可視-赤外のパルス光源を用いた多光子励起による色素発光を用いた蛍光観察方法も提案されている。



しかしながら、かかる蛍光観察方法によれば、パルス光源が別途必要となり、システム構成が高価になってしまう。またパルス光は、光強度が大きくなるため、生じる熱によって細胞そのものが破壊されてしまうという問題点があった。

産業上の利用分野


本発明は、試料の蛍光像を表示する機能を備えた蛍光顕微鏡に関し、特に細胞を始めとした各種生体を蛍光観察する上で好適な蛍光顕微鏡、蛍光観察方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
観察対象である試料に色素を導入し、上記色素を励起する励起光を試料に照射し、その励起光により励起されて発生される蛍光を結像して蛍光像を得る蛍光顕微鏡において、
上記励起光として、上記色素を励起させる励起エネルギーよりもエネルギーの低い可視域又は赤外域のCW光を照射する励起光照射手段を備え、
照射された上記励起光に基づいて上記試料中に近接場光を発生させ、発生させた上記近接場光に基づく非断熱過程に基づいて上記色素を励起させること
を特徴とする蛍光顕微鏡。

【請求項2】
上記励起光照射手段は、上記試料としての細胞に上記励起光を照射し、
照射された上記励起光に基づいて上記細胞における何れかの構成要素に上記近接場光を発生させること
を特徴とする請求項1記載の蛍光顕微鏡。

【請求項3】
上記励起光照射手段は、予め金属性の微粒子を添加した上記試料に上記励起光を照射し、
照射された上記励起光に基づいて上記試料中の微粒子に上記近接場光を発生させること
を特徴とする請求項1記載の蛍光顕微鏡。

【請求項4】
上記励起光照射手段は、先端部から近接場光を滲出可能な光ファイバプローブであり、その滲出させた近接場光による上記非断熱過程に基づいて上記色素を励起させること
を特徴とする請求項1記載の蛍光顕微鏡。

【請求項5】
観察対象である試料に照明光を照射し、上記試料が発する光を結像して像を得る光学顕微鏡において、
上記照明光として、上記試料を構成する分子を励起させる励起エネルギーよりもエネルギーの低い可視域又は赤外域のCW光を照射する光照射手段を備え、
照射された上記照明光に基づいて上記試料中に近接場光を発生させ、発生させた上記近接場光に基づく非断熱過程に基づいて上記試料を構成する分子を励起させ、励起させた分子から発生される蛍光を結像して蛍光像を得ること
を特徴とする光学顕微鏡。

【請求項6】
観察対象である試料に色素を導入し、上記色素を励起する励起光を試料に照射し、その励起光により励起されて発生される蛍光を結像して蛍光像を観察する蛍光観察方法において、
上記励起光として、上記色素を励起させる励起エネルギーよりもエネルギーの低い可視域又は赤外域のCW光を照射し、
照射した上記励起光に基づいて上記試料中に近接場光を発生させ、
発生させた上記近接場光に基づく非断熱過程に基づいて上記色素を励起させること
を特徴とする蛍光観察方法。

【請求項7】
上記試料としての細胞に上記励起光を照射し、
照射した上記励起光に基づいて上記細胞における何れかの構成要素に上記近接場光を発生させること
を特徴とする請求項6記載の蛍光観察方法。

【請求項8】
上記試料に予め金属性の微粒子を添加した上記試料に上記励起光を照射し、
照射した上記励起光に基づいて上記試料中の微粒子に上記近接場光を発生させること
を特徴とする請求項6記載の蛍光観察方法。

【請求項9】
光ファイバプローブの先端部から近接場光を上記試料へ滲出させ、この滲出させた近接場光による上記非断熱過程に基づいて上記色素を励起させること
を特徴とする請求項6記載の蛍光観察方法。

【請求項10】
観察対象である試料に照明光を照射し、上記試料が発する光を結像して像を得る光学観察方法において、
上記照明光として、上記試料を構成する分子を励起させる励起エネルギーよりもエネルギーの低い可視域又は赤外域のCW光を照射し、
照射した上記照明光に基づいて上記試料中に近接場光を発生させ、発生させた上記近接場光に基づく非断熱過程に基づいて上記試料を構成する分子を励起させ、励起させた分子から発生される蛍光を結像して蛍光像を得ること
を特徴とする光学観察方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2009086891thum.jpg
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) SORST 平成15年度採択課題
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、問合せボタンを押してください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close