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硫酸化多糖または硫酸化オリゴ糖を含む薬学的組成物および医薬

国内特許コード P110004461
整理番号 A262P36-2
掲載日 2011年7月14日
出願番号 特願2010-244708
公開番号 特開2011-059126
登録番号 特許第5198538号
出願日 平成22年10月29日(2010.10.29)
公開日 平成23年3月24日(2011.3.24)
登録日 平成25年2月15日(2013.2.15)
優先権データ
  • 特願2006-084337 (2006.3.26) JP
発明者
  • 菅原 一幸
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 硫酸化多糖または硫酸化オリゴ糖を含む薬学的組成物および医薬
発明の概要 【課題】硫酸化多糖または硫酸化オリゴ糖の構造を高感度で解析できる分析方法を提供する。また、優れた生物活性を有する硫酸化多糖または硫酸化オリゴ糖を含む薬学的組成物および医薬を提供する。さらに、硫酸化多糖または硫酸化オリゴ糖を含む薬学的組成物および医薬の製造方法、疾患の治療、診断、症状の軽減および予防方法を提供する。
【解決手段】硫酸化多糖または硫酸化オリゴ糖を酵素消化して得られる、モノサッカリド、ジサッカリドまたはトリサッカリドを含む生成物を質量分析する。これにより、硫酸化多糖または硫酸化オリゴ糖を構造解析して生物活性等の品質を評価し、優れた薬学的組成物または医薬を製造することができる。また、薬学的組成物および医薬は、コンドロイチン硫酸の腫瘍転移阻害活性、デングウィルス感染阻害活性、増殖因子結合活性等に対応した優れた生物活性を有する。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


硫酸化多糖および硫酸化オリゴ糖の中でも、特にコンドロイチン硫酸(CS)やデルマタン硫酸(DS)等のグリコサミノグリカン(GAG)は、ヘパリンやヘパラン硫酸(HS)とともにその生物活性が注目され、盛んに研究されている。例えば、コンドロイチン硫酸(CS)やデルマタン硫酸(DS)は、コアタンパク質に共有結合した形でプロテオグリカン(PG)として合成され(非特許文献1~3)、あらゆる組織の細胞表面や細胞外マトリックスに存在していることが報告されている。さらに、こうしたCS/DS-PGsは、哺乳類の脳の構成成分であり、神経細胞の接着、移動、分化、神経突起形成や軸索誘導などの調節を通して、神経の発生に関与していることも報告されている(非特許文献4~8)。しかしながら、これらグリコサミノグリカンの生物活性等についてはいまだ不明な点が多く、基礎医学、応用医学、創薬等の各分野において、さらなる研究が要求されている。



例えば、これまでに、ヘパリンが癌転移の阻害活性を示すことが分かっていたが、出血などの副作用があるため臨床応用には至っておらず、さらに良質な腫瘍転移阻害剤等の研究開発が求められている。また、ヘパラン硫酸がヘルペスウイルスやデングウイルスの感染のレセプターとなるという報告はあるが、CSについてはそのような報告はない。



【非特許文献1】
The Biochemistry of Glycoproteins and Proteoglycans (Lennarz, W. J., ed.), pp. 267-371, Plenum Publishing, New York (1980)
【非特許文献2】
Annu. Rev. Biochem. 47, 385-417 (1991)
【非特許文献3】
Trends Glycosci. Glycotechnol. 12, 321-349 (2000)
【非特許文献4】
Persp. Dev. Neurol. 3, 319-330 (1996)
【非特許文献5】
Physiol. Rev. 80, 1267-1290 (2000)
【非特許文献6】
Arch. Biochem. Biophys. 374, 24-34 (2000)
【非特許文献7】
Curr. Opin. Struct. Biol. 13, 612-620 (2003)
【非特許文献8】
Glycoconj. J. 21, 329-341 (2004)
【非特許文献9】
Sugahara, K., Tanaka, Y., Yamada, S., Seno, N., and Kitagawa, H. (1996) J. Biol. Chem. 271(43), 26745-26754.

産業上の利用分野


本発明は、硫酸化多糖または硫酸化オリゴ糖を含む薬学的組成物および医薬に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
化学修飾されていないコンドロイチン硫酸E(CS-E)を活性物質として含み、細胞増殖阻害、細胞死誘導、腫瘍細胞増殖阻害、腫瘍細胞浸潤阻害、腫瘍細胞転移阻害、腫瘍細胞遊走阻害、および腫瘍細胞死誘導からなる群から選択される少なくとも一つに関する用途に使用される薬学的組成物。

【請求項2】
化学修飾されていないコンドロイチン硫酸E(CS-E)を活性物質として含み、細胞の増殖に関する疾患の治療、診断、症状の軽減および予防からなる群から選択される少なくとも一つの用途に使用される医薬。

【請求項3】
前記細胞の増殖に関する疾患が、脳腫瘍、頭頚部癌、神経芽細胞腫、副鼻孔癌、咽頭癌、食道癌、肺癌、胃癌、大腸癌、直腸癌、肝癌、胆道癌、膵癌、前立腺癌、膀胱癌、精巣癌、乳癌、子宮癌、子宮筋腫、子宮頚癌、卵巣癌、急性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、悪性リンパ腫、赤血球増加症、真正多血症、本態性血小板増多症、骨髄腫、骨肉腫、絨毛癌、ホジキン病、非ホジキン病、膠芽種、星状細胞腫、および軟組織肉腫からなる群から選択される少なくとも一つの疾患である請求項2に記載の医薬。

【請求項4】
抗腫瘍剤、抗癌剤、制癌剤および抗転移剤からなる群から選択される少なくとも一つの用途に使用される請求項2または3に記載の医薬。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) CREST 糖鎖の生物機能の解明と利用技術 領域
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