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磁気特性と耐食性に優れる熱延電磁鋼板およびその製造方法

国内特許コード P110004612
整理番号 A062P34
掲載日 2011年7月22日
出願番号 特願平11-148325
公開番号 特開2000-336464
登録番号 特許第3706765号
出願日 平成11年5月27日(1999.5.27)
公開日 平成12年12月5日(2000.12.5)
登録日 平成17年8月5日(2005.8.5)
発明者
  • 安彦 兼次
出願人
  • 安彦 兼次
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 磁気特性と耐食性に優れる熱延電磁鋼板およびその製造方法
発明の概要 【課題】 熱間圧延を終了した時点で、板面に平行に{100}方位を集積させ、磁気特性に優れ、しかも耐食性に優れる熱延電磁鋼板およびその製造方法を提案する。
【解決手段】 Fe:99.95 mass%以上、C+N+S:10 mass ppm 以下、O:50mass ppm 以下で、残部は不可避的不純物の超高純度鉄を、γ域に加熱し、合計圧下率を50%以上、かつ少なくとも1パスはロールと圧延材との摩擦係数を0.3以下とする熱間圧延をγ域にて行い、その後、Ar3変態点~300 ℃の平均冷却速度0.5 ~150 ℃/分にて冷却することにより、板面垂直方向に<100>軸が集積した方位粒を形成させる。
従来技術、競合技術の概要


変圧器や発電機の鉄心には、従来から、電磁特性が優れた珪素鋼板が用いられてきた。この珪素鋼板には、2次再結晶を利用して{110}〈001〉方位粒いわゆるゴス方位粒を発達させた一方向性珪素鋼板と、板面に平行に{100}面をもつ結晶粒を発達させた無方向性珪素鋼板の2種類がある。このうち、無方向性珪素鋼板は板面内の種々の方向に磁界が作用する場合に特に良好な特性を有するので、発電機や電動機などに多く使用されている。
ところで、このような用途に用いられる無方向性珪素鋼板を製造する際に、板面に平行に{100}面を密度高く集積させるためには、従来、雰囲気を制御した脱炭焼鈍、冷間圧延時に圧延方向を変化させる交差圧延などが必要であった。



例えば、特開平1-108345号公報には、Si:0.2 ~6.5 wt%の珪素鋼を、また特開平4-224624号公報には、Al+Si:0.2 ~6.5 wt%の鋼を冷間圧延後、弱脱炭性雰囲気、例えば、0.1 torr以下の真空中または露点0℃以下のH2 、He、Ne、Nr、Ar、Xe、Rn、N2 の1種または2種からなる雰囲気において、850 ℃で1~48時間の焼鈍を行い、板表面から5~50μmの深さの領域にα単相域を形成させ、次いで強脱炭性の雰囲気、例えば、露点-20℃以上のH2 中、または露点-20℃以上のH2 に不活性ガスもしくはCO、CO2 を添加したガス中において、650 ~900 ℃で5~20分焼鈍を行い、表層部に生成したα単相域を板厚内部に向かって成長させることにより、磁気特性を向上させる技術が開示されている。
このように、従来から、板面に平行に{100}面を高密度に集積させるためには、熱間圧延-冷間圧延の工程に加えて脱炭焼鈍を含む複雑な工程が必須とされてきた。また、3%Si鋼を始めとする従来の電磁鋼板は、耐食性が極めて低いため、最終製品には耐食性に優れた絶縁被膜が施されており、製品コストを上昇させる要因となっていた。

産業上の利用分野


本発明は、熱延電磁鋼板、特に熱延のままの状態で板面垂直方向に〈100〉軸が高密度に集積して磁気特性に優れるとともに、耐食性にも優れる純鉄系の熱延電磁鋼板およびその製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
Fe:99.95mass%以上、C+N+S:10mass ppm以下、O:50mass ppm以下で、残部は不可避的不純物の超高純度鉄からなり、X線回折強度比(100/I0)21以上である、磁気特性と耐食性に優れる熱延電磁鋼板。

【請求項2】
Fe:99.95 mass%以上、
C+N+S:10 mass ppm 以下、
O:50 mass ppm 以下
で、残部は不可避的不純物の超高純度鉄を、γ域に加熱し、合計圧下率を50%以上、かつ少なくとも1パスはロールと圧延材との摩擦係数を0.3 以下とする熱間圧延をγ域にて行い、その後、Ar3変態点~300 ℃の平均冷却速度0.5 ~150 ℃/分にて冷却することを特徴とする、磁気特性と耐食性に優れる熱延電磁鋼板の製造方法。

【請求項3】
Fe:99.95 mass%以上、
C+N+S:10 mass ppm 以下、
O:50 mass ppm 以下
で、残部は不可避的不純物の超高純度鉄を、γ域に加熱し、合計圧下率を50%以上、かつ少なくとも1パスは、ロールと圧延材との摩擦係数を0.3 以下、かつひずみ速度を150 1/秒以上とする熱間圧延をγ域にて行い、その後、Ar3変態点~300 ℃の平均冷却速度0.5 ~150 ℃/分にて冷却することを特徴とする、磁気特性と耐食性に優れる熱延電磁鋼板の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) CREST 極限環境状態における現象 領域
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