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アリル化合物類の製造方法

国内特許コード P110004677
整理番号 NU-0420
掲載日 2011年8月9日
出願番号 特願2011-068664
公開番号 特開2012-201644
登録番号 特許第5747321号
出願日 平成23年3月25日(2011.3.25)
公開日 平成24年10月22日(2012.10.22)
登録日 平成27年5月22日(2015.5.22)
発明者
  • 北村 雅人
  • 宮田 健吾
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 アリル化合物類の製造方法
発明の概要 【課題】触媒前駆体と配位子とからなる触媒系の存在下に、アリルアルコール類等を脱水アリル化させるアリル化合物類の製造方法の提供。
【解決手段】ルテニウム原子を有する錯化合物からなる触媒前駆体と、特定の構造を有する(S,S)型又は(R,R)型の配位子とを混合し、その後、アリルアルコール類と、基質とを配合し、反応させるアリル化合物類の製造方法であって、アリルアルコール類は、3位の炭素原子に炭素原子と水素原子とが結合しており、又は1位の炭素原子に炭素原子が結合しており、且つこれらの炭素原子はsp乃至sp混成の炭素原子である、又は炭素原子とのみ結合しており、基質は、1位と3位とにカルボニル基を有し、且つ2位に炭素原子を有し、この2位に炭素原子は炭素原子又は水素原子と結合している環状化合物である。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


アリルアルコール類を用いる脱水的不斉アリル化法として、ルテニウム触媒を用いる方法(例えば、非特許文献1参照。)、金触媒を用いる方法(例えば、非特許文献2参照。)、及び水銀触媒を用いる方法(例えば、非特許文献3参照。)等が知られている。また、アリルエステル又はアリルハライドとして活性化されたアリルアルコール誘導体を用いる不斉反応も数多く報告されている(例えば、非特許文献4乃至8参照)。更に、反応系内でアリルアルコールを活性化する不斉アリル化法も数多く知られている(例えば、非特許文献9乃至11参照)。

産業上の利用分野


本発明は、アリル化合物類の製造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、特定の構造を備える触媒前駆体と特定の配位子とからなる触媒系の存在下に、アリルアルコール類と、求核原子である、炭素原子若しくは酸素原子を有する基質とを脱水アリル化させる(分子間反応)、又は求核原子である、炭素原子、窒素原子若しくは酸素原子を有する特定のアリルアルコール類を脱水アリル化させる(分子内反応)アリル化合物の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記式(1)により表される触媒前駆体と、下記式(2)及び下記式(3)により表される配位子のうちのいずれか一方とを混合し、その後、アリルアルコール類と、基質とを配合し、反応させるアリル化合物類の製造方法であって、
前記アリルアルコール類は、下記式(4)により表されるように、3位の炭素原子に炭素原子(a)と水素原子とが結合しており、又は下記式(5)により表されるように、1位の炭素原子に炭素原子(b)が結合しており、且つ前記炭素原子(a)及び前記炭素原子(b)の各々はsp乃至sp混成の炭素原子である、又は炭素原子とのみ結合しており、
前記基質は、1位と3位とにカルボニル基を有し、且つ2位に炭素原子を有し、前記2位の炭素原子は炭素原子又は水素原子と結合している環状化合物であり、
前記アリルアルコール類の前記3位の炭素原子と、前記基質の前記2位の炭素原子とを結合させることを特徴とするアリル化合物類の製造方法。
[Ru(C)(CHCN)]PF (1)
【化1】


【化2】


前記式(2)及び前記式(3)におけるRは、イソプロピル基、メチル基又は水素原子である。
【化3】


【化4】



【請求項2】
下記式(1)により表される触媒前駆体と、下記式(2)及び下記式(3)により表される配位子のうちのいずれか一方とを混合し、その後、アリルアルコール類を配合し、反応させて、5員環構造又は6員環構造を形成させるアリル化合物類の製造方法であって、
前記アリルアルコール類は、アリルアルコール構造部分のヒドロキシ基と反応して脱水し得る水素原子が結合した炭素原子、窒素原子又は酸素原子を有し、
前記脱水とともに、前記アリルアルコール構造部分が有する3位の炭素原子と、前記炭素原子、前記窒素原子又は前記酸素原子とが結合して前記5員環構造又は前記6員環構造が形成されることを特徴とするアリル化合物類の製造方法。
[Ru(C)(CHCN)]PF (1)
【化5】


【化6】


前記式(2)及び前記式(3)におけるRは、イソプロピル基、メチル基又は水素原子である。

【請求項3】
前記配合時に更に酸が配合される請求項1又は2に記載のアリル化合物類の製造方法。

【請求項4】
前記酸が前記反応時にブレンステッド酸として作用する酸である請求項3に記載のアリル化合物類の製造方法。

【請求項5】
反応溶媒の水に対する温度20℃における溶解度が7g/100g以下である請求項1乃至のうちのいずれか1項に記載のアリル化合物類の製造方法。
産業区分
  • 有機化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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