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L-パラボロノフェニルアラニンの製造方法 コモンズ

国内特許コード P110004917
整理番号 K035-088
掲載日 2011年8月18日
出願番号 特願平10-059346
公開番号 特開平11-255773
登録番号 特許第2979139号
出願日 平成10年3月11日(1998.3.11)
公開日 平成11年9月21日(1999.9.21)
登録日 平成11年9月17日(1999.9.17)
発明者
  • 山本 嘉則
  • 中村 浩之
  • 藤原 優
出願人
  • 学校法人東北大学
発明の名称 L-パラボロノフェニルアラニンの製造方法 コモンズ
発明の概要 この発明は、低コストの化合物を出発原料とし、光学異性体の分離精製プロセスが不要な、光学活性L-パラボロノフェニルアラニンの選択的合成法を提供する。N-t-ブトキシカルボニル-L-チロシン、N-アリロキシカルボニル-L-チロシンまたはN-ベンジロキシカルボニル-L-チロシンからトリフラート誘導体を得、このトリフラート誘導体を、テトラアルコキシジボロンと反応させることによって中間体を得る。この中間体をパラジウム系触媒の存在下に水素添加することによって、L-パラボロノフェニルアラニンを得る。水素添加のパラジウム系触媒としては、水酸化パラジウムが良く、溶媒としては、酢酸エチル、クロロホルム、メタノール、エタノール、ジクロロメタン、テトラヒドロフランが使用できる。反応温度は、室温-40℃で実施できる。この方法によって、低コストのL-チロシンから、高い収率でL-パラボロノフェニルアラニンを不斉合成することが可能になった。
従来技術、競合技術の概要 いわゆる中性子捕捉法は、これまでは日本でのみ臨床応用されてきたガン治療法であったが、最近では、アメリカ合衆国、欧州、オーストラリアでも臨床応用が始まりつつある。現在、臨床応用されている治療薬は、BSHとL-パラボロノフェニルアラニンの2つしかない。L-パラボロノフェニルアラニンは、皮膚ガンだけでなく、脳腫瘍にもよく取り込まれる唯一の治療薬であり、現在は米国のBBI社によって供給されている。現在用いられている合成法を以下に示す。【化5】この合成法では、パラボロノフェニルアラニンがLD体として得られるので(H. R. Synder, A. J. Reedy, W. M. J. Lennarz, J. Am. Chem. Soc.」1958年、80、835 頁) 、最終的に光学分割によってL体を分離精製する必要があった。このため、コストが高く、一回の治療における患者の負担は数百万円にものぼる。このため、最近では光学活性L-パラボロノフェニルアラニンの選択的合成法が開発されてきたので、例示する。【化6】
産業上の利用分野 L-パラボロノフェニルアラニンの製造方法、およびこれに使用できる中間体
特許請求の範囲 【請求項1】 N-ベンジロキシカルボニル-L-チロシン、N-アリロキシカルボニル-L-チロシンおよびN-t-ブトキシカルボニル-L-チロシンからなる群より選ばれた原料から
【化1】のトリフラート誘導体(Tfは、トリフルオロメタンスルホニル基であり、Yは、ベンジロキシカルボニル基、アリロキシカルボニル基およびt-ブトキシカルボニル基からなる群より選ばれた保護基であり、Bnはベンジル基である)を得、このトリフラート誘導体を、
【化2】のテトラアルコキシジボロンと反応させることによって、
【化3】(Yは、ベンジロキシカルボニル基、アリロキシカルボニル基およびt-ブトキシカルボニル基からなる群より選ばれた保護基であり、Bnはベンジル基である)の化合物を得、この化合物を、パラジウム系系触媒の存在下に水素添加することによって、
【化4】のL-パラボロノフェニルアラニンを得ることを特徴とする、L-パラボロノフェニルアラニンの製造方法。
産業区分
  • 有機化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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