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PET薬剤送出装置およびその作動方法 コモンズ

国内特許コード P110005052
掲載日 2011年8月18日
出願番号 特願2008-181973
公開番号 特開2010-017417
登録番号 特許第5360466号
出願日 平成20年7月11日(2008.7.11)
公開日 平成22年1月28日(2010.1.28)
登録日 平成25年9月13日(2013.9.13)
発明者
  • 小林 正和
  • 岡沢 秀彦
出願人
  • 国立大学法人福井大学
発明の名称 PET薬剤送出装置およびその作動方法 コモンズ
発明の概要

【課題】静脈注射用PET薬剤を用いた定常投与法を可能にする放射性薬剤の送出装置と送出方法を提供すること。
【解決手段】シリンジと連続的流量調節型シリンジポンプ及び制御部を少なくとも備えるPET薬剤送出装置であって、予め制御部にインプットされた動作条件に基づき、制御部に制御されたシリンジポンプが、薬剤流量を徐々に増加することで、PET薬剤の指数関数的放射能減衰を補完することができる放射性薬剤の送出装置および送出方法。
【選択図】図4

従来技術、競合技術の概要


ポジトロン断層撮像法(以下、PETという)は、放射性核種(ポジトロン核種)が導入された標識化合物(以下、PET薬剤という)から放出されるポジトロンが消滅するときに生成されるγ線を電子に変換し、この電子を検出器で計数するものである。このようにして、ポジトロン放出源であるPET薬剤の分布や集積濃度を測定した結果が疾病の診断に利用される。放射性のPET薬剤は、陽電子反β崩壊する核種で標識された化合物に、サイクロトロンで陽子や重陽子を照射して作製される。一般的にPETは感度が高く、定量性にも優れているが、長半減期のPET薬剤が少ないなどの問題がありその改良への要請は強い。
PET薬剤は、一般に静脈から被験者に投与されるが、このようなPET薬剤の投与に際してシリンジポンプが用いられる。医薬品用のシリンジポンプとしては、例えば、放射性医薬品用シリンジポンプ(特許文献1)、および、シミュレートされた血中薬剤濃度が所定値に達したものと判断された時に、その血中薬剤濃度を維持できるシリンジポンプ(特許文献2)やダイナミックレンジを改良した供給装置(特許文献3)等がある。

【特許文献1】特開2002-210007号公報

【特許文献2】特開2002-248167号公報

【特許文献3】特表2000-516526号公報

産業上の利用分野


本発明は、放射性薬剤の送出方法に関し、特に、ポジトロン断層撮影検査に用いる静脈注射用薬剤投与のための、連続的に流量調節が可能なシリンジポンプを有する放射性薬剤送出装置の作動方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
シリンジと連続的流量調節型シリンジポンプ及び制御部を少なくとも備えるPET薬剤送出装置であって、
送出すべきPET薬剤は、所定の初期放射能濃度を有しかつ時間の経過と共に放射能減衰が生じるものであり、
予め前記制御部にインプットされた動作条件に基づき、前記制御部に制御された前記シリンジポンプが、
(i)前記シリンジから前記PET薬剤を投与すべき生体までの送出管路内のデッドボリュームが該PET薬剤で充填されるように、該PET薬剤が所定量充填された前記シリンジから、該PET薬剤の内の一部を第1送出速度(V)で送出し、
(ii)続いて、投与される前記PET薬剤による前記生体内の放射能レベルが目標放射能レベルに到達するように、前記シリンジ内のPET薬剤の内の他の一部を、前記第1送出速度より遅い第2送出速度(V)で投与のために送出し、
(iii)前記(ii)で投与されたPET薬剤の放射能減衰を補完し、前記目標放射能レ
ベルを維持すべく、前記シリンジ内の放射能減衰が生じているPET薬剤の残りを、前記第2送出速度より遅い当初速度で始まりかつ該PET薬剤の送出開始からの経過時間の指数に比例して増加する第3送出速度(V)で送出するように、
構成されており、
前記第3送出速度(V)が下式(1)で表されることを特徴とする
PET薬剤送出装置。
=A3×exp(b3×t) (1)
(ここで、A3およびb3はそれぞれ正の数であって、tはPET薬剤の送出開始からの経過時間である。)

【請求項2】
前記制御部の指令により、前記シリンジポンプは、
前記第1送出速度で、生体の静脈血管と前記シリンジとを連結する前記送出管路としてのカテーテル内のデッドボリュームに前記PET薬剤を充填するよう作動し、
PET検査に必要な生体内の目標放射能レベルを達成するために、前記カテーテルを介して、前記第2送出速度で所定量のPET薬剤を前記静脈血管に送出するよう作動し、
前記生体内放射能レベルからの放射能の減衰を補完するため、前記第3送出速度で、前記PET薬剤を送出するよう作動することを特徴とする請求項1に記載のPET薬剤送出装置。

【請求項3】
請求項1または2記載のPET薬剤送出装置の作動方法であって、
送出すべきPET薬剤は、所定の初期放射能濃度を有しかつ時間の経過と共に放射能減衰が生じるものであり、
(i)前記PET薬剤送出装置のシリンジから前記PET薬剤を投与すべき生体までの送出管路内のデッドボリューム該PET薬剤で充填すべく、該PET薬剤が所定量充填された前記シリンジから、該PET薬剤の内の一部が、第1送出速度(V)で送出されるように、該PET薬剤送出装置の制御部によって該PET薬剤送出装置の連続的流量調節型シリンジポンプを作動させる第1送出ステージと、
(ii)続いて、投与される前記PET薬剤による前記生体内の放射能レベル目標放射能レベルに到達させるべく、前記シリンジ内のPET薬剤の内の他の一部、前記第1送出速度より遅い第2送出速度(V)で投与のために送出されるように、前記制御部によって前記連続的流量調節型シリンジポンプを作動させる第2送出ステージと、
(iii)前記(ii)で送出されたPET薬剤の放射能減衰を補完し、前記目標放射能レベルを維持すべく、前記シリンジ内の放射能減衰が生じているPET薬剤の残り、前記第2送出速度より遅い当初速度で始まりかつ該PET薬剤の送出開始からの経過時間の指数に比例して増加する第3送出速度(V)で送出されるように、前記制御部によって前記連続的流量調節型シリンジポンプを作動させる第3送出ステージとを、
し、
前記第3送出速度(V)が下式(1)で表されることを特徴とする
PET薬剤送出装置の作動方法。
=A3×exp(b3×t) (1)
(ここで、A3およびb3はそれぞれ正の数であって、tはPET薬剤の送出開始からの経過時間である。)

【請求項4】
前記第1送出ステージは、前記制御部によって前記連続的流量調節型シリンジポンプを作動させることによる、生体の静脈血管と前記シリンジとを連結する上記送出管路としてのカテーテル内のデッドボリュームへの薬剤充填ステージであり、
前記第2送出ステージは、PET検査に必要な生体内の目標放射能レベルを達成するために、前記制御部によって前記連続的流量調節型シリンジポンプを作動させることによる、所定量のPET薬剤を前記シリンジから送出させるステージであり、
前記第3送出ステージは、前記制御部によって前記連続的流量調節型シリンジポンプを作動させることによる、前記目標放射能レベルを維持するステージであることを特徴とする請求項に記載のPET薬剤送出装置の作動方法。
産業区分
  • 治療衛生
  • 測定
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2008181973thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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