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生体内に摂取された有機リン系農薬の検出方法及び検出キット

国内特許コード P010000030
整理番号 U1998P020
掲載日 2002年9月30日
出願番号 特願平10-272823
公開番号 特開2000-097926
登録番号 特許第2952359号
出願日 平成10年9月28日(1998.9.28)
公開日 平成12年4月7日(2000.4.7)
登録日 平成11年7月16日(1999.7.16)
発明者
  • 奈女良 昭
  • 内海 兆郎
  • 屋敷 幹雄
  • 小嶋 亨
出願人
  • 広島大学
発明の名称 生体内に摂取された有機リン系農薬の検出方法及び検出キット
発明の概要 生体内に摂取された有機リン系農薬の検出方法に関する発明である。この検出方法によれば、生体内に摂取された有機リン系農薬のみを選択的に、迅速にかつ専門的技術を用いることなく簡便に、しかも高感度に検出することができる。従って、有機リン系の農薬を摂取したか否かを迅速かつ正確に判定することができ、特に、緊急の現場での患者等の処置、治療に大いに役立つことが期待される。生体内に摂取された有機リン系農薬の検出方法において、尿試料中に4-(4-ニトロベンジル)ピリジンを添加する第1の工程と、第1の工程により得られた反応溶液を加熱する第2の工程と、第2の工程により得られた反応溶液をアルカリ性にする第3の工程と、第3の工程により得られた反応溶液に有機溶媒を添加する第4の工程と、第4の工程により得られた反応溶液の有機相の着色量を測定する第5の工程を有する方法を提供する。本方法を適用することのできる有機リン系の農薬には、殺虫剤等の制御物質として知られているいずれもの有機リン化合物が含まれる。具体的には、亜リン酸、リン酸、チオリン酸、ジチオリン酸、ピロリン酸及びホスホン酸等の無機リン酸から誘導されるいずれものリンを含有する有機化合物が含まれる。尿中に存在する有機リン系農薬及びそれに由来する生成物を検出することができるものである。有機リン系の農薬のみの摂取の有無を選択的に検出することができる。著しく少量の試料で有機リン系農薬の摂取の有無を判定することができる。
従来技術、競合技術の概要 薬物・毒物等による中毒患者の治療は、その中毒の起因物質を同定し、その起因物質に適合した処置を迅速に行うことが重要である。従来用いられているものに、コリンエステラーゼ測定法がある。この方法は、誤飲等により体内に摂取された有機リン系及びカーバメート系の殺虫剤を検出することができるものである。例えば、中毒患者の血清を採取し、コリンエステラーゼの基質試薬を加えた後、一定時間反応させ、反応液の吸光度を測定し、コリンエステラーゼの阻害活性を測定することにより、有機リン系及びカーバメート系農薬の摂取の有無を推定する方法がある。しかし、この測定法は農薬類に特異的な反応ではなく、他の生理的要因や化学物質によって、あたかも農薬を摂取した結果を呈することがある。また、専門的な技術が必要であり、結果が得られるまでに数時間を要するため、緊急治療に利用するためには実用的でないという問題点がある。さらに、この方法を用いた場合は、有機リン系又はカーバメート系のいずれの農薬による中毒であるかを判別することができないという問題点もある。有機リン系の農薬とカーバメート系の農薬は、いずれも生体内で、コリンエステラーゼ活性を阻害し、縮瞳や意識混濁等の同様の臨床症状を引き起こすが、これらの中毒に対する適切な処置方法は異なるので、いずれかの中毒を選択に、かつ迅速に判定することのできる方法が必要とされている。
産業上の利用分野 有機リン系農薬の検出方法及び検出キット
特許請求の範囲 【請求項1】 生体内に摂取された有機リン系農薬の検出方法において、次の工程:尿試料中に4-(4-ニトロベンジル)ピリジンを添加する第1の工程と、
第1の工程により得られた反応溶液を加熱する第2の工程と、
第2の工程により得られた反応溶液をアルカリ性にする第3の工程と、
第3の工程により得られた反応溶液に有機溶媒を添加する第4の工程と、
第4の工程により得られた反応溶液の有機相の着色量を測定する第5の工程を有する方法。
【請求項2】 上記第4の工程で添加する有機溶媒が、ジエチルエーテル、ヘキサン、酢酸エチルからなる群から選択されるものであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】 有効量の4-(4-ニトロベンジル)ピリジンを収容する容器と、アルカリ性にするための試薬を収容する容器と、有効量の有機溶媒を収容する容器を備えてなる生体内に摂取された有機リン系農薬を検出するためのキット。
産業区分
  • 試験、検査
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中


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